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私の故郷、奈良県の天理市役所の脇に、モアイ像がひっそりとたたずんでいます。渋谷のモヤイ像、宮崎の日南海岸のモアイ像群など、全国にモアイ像は数あれど、ここのモアイ像は特に由緒正しきものでございます。
このモアイ像の起源は、35年前の大阪万博に遡ります。当時、万博会場のチリ館の玄関前に、一つのモアイ像が置かれていました。その大きさと威圧感から、万博会場の中でもひときわ目立っていたそうです。そのモアイ像はチリ政府監修のレプリカだったということですが、大きさや材質、造形など、本物と全く同じ精巧なものだったそうです。その後、万博が終わった後は、チリ大使館で保存されていたそうです。
万博から15年が経った1985年、奈良県で「わかくさ国体」が開催されました。天理市でも、水泳競技などが行われ、賑わったそうです。その年、現在の市庁舎が完成し、天理市がチリ国のラ・セレナ市と姉妹都市提携を結んでいた経緯で、チリ政府から市庁舎落成・わかくさ国体開催記念としてモアイ像が贈られました。そのモアイ像こそが、万博の際に展示されたものだったのです。
今年でこのモアイ像がここに設置されてから20年になります。近年、万博の遺産(技術、会場の看板や乗り物、建物)のその後が注目されていますが、このモアイ像も万博遺産の一つだったのです。もっとも、市庁舎の玄関脇にある割に、意外にその存在を知っている人は少なく、気づいても、説明板の記述が少ないため、よもや万博遺産だとは思いません。きちんと広報すれば観光地になるのではと思うのですが・・ちょっと寂しげに風雨に耐えるモアイ像なのでした。
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JR天理駅の駅舎から北へ約300mのところに、操車場があります。地域柄、団体臨時列車が多く運行されるためですが、ここの片隅に、今も給水塔がたたずんでいます。ほとんど使われることのなくなった給水塔ですが、そのレトロな佇まいは、沿線の市街地の中で、そこだけ時が止まっているかのように感じさせます。
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