先ほど健康食品の健康被害について簡単に書きましたが、もちろん医薬品にも健康障害が起きるのは当然である。ただ、医薬品は成分が高濃度なため薬剤性ショックになってしまう場合も多々あるようです。ある調査では医薬品の健康被害の11,4%がこの薬剤性ショックだったと言う報告があります。医薬品の健康障害でもっとも多いのが皮膚障害で37,5%をしめている。つまり蕁麻疹や紅斑が最も多いのです。次に、視力障害、薬剤性肝障害と言う順番です。医薬品は効果も強い分反作用としての副作用も多いのです。
最近、牛乳には女性ホルモン(エストロゲン)が大量に含まれておりそのホルモンがアレルギーを引き起こし、乳がんなどの悪性腫瘍も引き起こすので問題があるのではないか、と話題になっています。飲みすぎるとコレステロールを高くするのではないかと言う話は前からありました。栄養学的には飲んだ方がよいのですが牛乳にふくまれているホルモンの作用についてはいままで、全く議論されていませんでした。ものごとにはいい面と悪い面が常に存在しています。冷静に見守る姿勢が大切です。
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18年4月から麻疹、風疹の混合ワクチン(MR)接種が始まりました。現在麻疹のワクチンの接種率は88,55%で3−5年前よりかなり増加しています。ただ、日本は麻疹は多く発症しており先進国からは、麻疹の輸出国だ、と非難されてます。また、最近は麻疹が減ってきているのでブースター効果(麻疹の患者と接触すると抗体がまた増えること)が期待できないため、2回接種するべきです。また、風疹の接種率は65,1%と低く、これでは先天性風疹症候群を防げません。風疹、麻疹ワクチンを混合して2回接種することは1石2鳥なのです。
今まで、小学校6年で受けていたDT(破傷風、ジフテリア)ワクチンも完全個別になりました。近くの医療機関で受けてください。このとき、二混ワクチンと言わずにDTワクチンをしてください、と言ってください。二混と言うと麻疹、風疹ワクチンの二混と間違えるからです。よろしくおねがいします。DTワクチンの3期(小学校6年)は接種する量が0,1mlですので間違いのないように。
また、最近大人の百日咳が増加しているようです。風邪がなかなか良くならず咳が長期に出るような症例の中にかなりの頻度で百日咳があるようです。長期にわたる咳は咳型喘息、やアトピー性の咳や逆流性食道炎などを考えないといけませんが、百日咳も多いようです。百日咳ならマクロライド系の抗生剤を使用すべきです。 現在はMRワクチンですが以前はMMRなども採用されていましたので麻疹ワクチンをやっていない年齢層がいたり、1回しかうっていない場合がかなり多いため、流行しました。現在でも麻疹は毎年流行しています。このため、1回しか麻疹の予防接種をしていない方には公費で5年間限定で接種しています。詳しくは保健センターなどでお聞きください。麻疹は皆さんが考えているより重篤な疾患で、麻疹の30%は下痢、中耳炎、肺炎、脳炎などが合併します。感受性者は0−1歳で100万人、全体で300万人と言われています。年間患者数は5−30万人で、そのうち100−200人が死亡しています。大人になって麻疹を罹患すると重症化しやすく心配です。心配な方は麻疹ワクチンを打ちましょう。抗体を調べてからでもいいです。ただ、麻疹ワクチンを接種したことのない人や抗体がない人は接種したほうが良いでしょう。
日本脳炎ワクチンはADEMなる脳炎の副作用がでてしまい、製造をやり直しているところです。いつになったら完成するのか全くわかりません。 日本は先進国の中でもワクチンは特に遅れています。何か副作用が出ると困るからでしょうが、その後ろ向きの思考が国民の健康を蔑ろにしているのです。例えば、インフルエンザ桿菌(ヘモフィルスインフルエンザb型)と言う細菌(インフルエンザのVirusとは違う細菌です。)は1−2歳では髄膜炎を起こしますが3分の2が、このインフルエンザ桿菌です。細菌性髄膜炎にかかると20人に1人は死亡する恐ろしい病気で、現在日本では500人/年程度感染する病気です。インフルエンザ桿菌に対するワクチンも欧米では以前から定期接種されていたのですが、日本ではやっと来年ぐらいに使用可能になるようです。そうです、これがHibワクチンです。このワクチンを使用するだけでこれらの髄膜炎がほぼなくなるのですからもっと早期に承認すべきだったのです。やはり、採用して何か副作用がでると困るから先送りにしよう、と厚生官僚は考えたに違いありません。これでは国民の健康はまもれません。肺炎球菌ワクチンも欧米では定期接種になっており5年に1回打つことになっています。日本では生涯で1回の接種と言うことになっています。
子宮頸癌を引き起こしてくるヒトパピローマウィルスに対するワクチンもそうです。
子宮頸部癌は年間8000人が罹患し2500人が亡くなる恐ろしい癌ですが、原因はヒトパピローマウィルスの感染が原因です。したがって、パピローマウィルスに対するワクチンを幼少期に接種することによりほぼ100%抑えることができる癌なのです。欧米では、すでに接種が始まっているのに日本ではまだまだです。原因は高価なためです。定期接種にすればもうすこし安価になるはずですが。どうなることやら分かりません。
肺炎の20−40%を占める肺炎球菌に対するワクチンも扱っていますので基礎疾患がある方は接種したほうがいいと思います。欧米ではかなりこのワクチンは有名で使用量も多く5年に1回接種しています。ただ日本では1回のみの接種になっているようです。このワクチンはけっこう高価で6000円ぐらいします。もっと使用量が増えると安くなるでしょう。また、インフルエンザとは関係ありませんが、耳下腺炎(おたふく)はどうでもいいと思われているようですが、難聴の合併症がかなり多いようで以前は15000人に1−3人と言われていた時代が長く、最近の研究では3500−5500例に1例起こる可能性があるとの事。その中で両側高度難聴がかなり多いようです。この様になってしまうとご両親は非常に後悔されますよね。2500例に1人発症すると言う報告もあるほどです。是非ワクチン接種をした方が良いでしょう。
心臓病(動脈硬化による狭心症や心筋梗塞)の治療法の主流はPCIと呼ばれていますが、簡単に言えば動脈硬化で冠動脈の詰まったところをカテーテルを用いて広げる治療法です。この治療方法は経験が非常に大切です。ですから症例数が多い施設ほど腕は確かと考えていいです。そのTOP10は(1患者=1例)
1、小倉記念病院
2、千葉西総合病院
3、新東京病院
4、倉敷中央病院
5、仙台厚生病院
6、豊橋ハートセンター
7、福岡徳州会病院
8、川崎社会保険病院
9、岐阜市民病院
10、徳島日赤病院
がBEST10です。小倉記念病院は心臓カテーテルを2004年1年間で2458例も行っています。大垣市民病院は2004年1年間では765例で全国で18番目でした。
17番目に名古屋第二日赤病院がはいっています。2008年度も同じような順位です。ここまで見ると大学病院が全くないことに気がつきます。大学病院は研究と教育が中心だからです。これらの病院のレベルは非常に高いと思います。ステントや最近ではDES(ステントに薬剤を塗り再狭窄しにくくしてある。)などもさかんです。DESは遅発性血栓症が問題になっています。個人差がありますので主治医とよく相談してください。DESを使用している方はパナルジンやブラビックスと言われる抗血小板剤を1年以上長期にわたって服用しなければなりません。DES以外のステント(ベアメタル)はそれほど長期に服用しなくてもよいのです。ただし、少量のアスピリンはほぼ一生服用しなければなりません。(DES、ベアメタルとも)
この中で、豊橋ハートセンターは個人開業医で岐阜大学出身の鈴木先生が院長です。錚々たる病院よりも症例が多いのは、非常にすばらしいことです。非常に検査機器が揃っており、なおかつ小回りが効くために信頼されているようです。循環器のDrも20人以上勤務されているようです。
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