第2コラム


 11   免疫系
更新日時:
H18年2月3日(金)

 12   ビンボウその2-友達
更新日時:
H18年1月21日(土)
ここは中華街の大きなお店。
なぜかすいてる、それは平日の昼下がり。
大学以来の友人が久しぶりに顔を合わせた。
A:貧乏開業医、B:失業中、で当然貧乏、
そして私は、ご存知貧乏動物病院の一応院長
さきほどから店員が注文を待っている。
一同額をあわせての相談まとまる
私:「A、B、Cでお願いします。ランチで」
おかずを分け合えば、コースと同じ。
3人合わせて2000円もしないし。
店員:「お飲み物は」
一同真剣に相談
私:「ビールいっぽん。あ、コップは3つね。」
昼間だし。
店員:「よろしいでしょうか」
私:「あのー、上海蟹、いくらですか」
恐る恐る質問。
店員:「2500円。」
一同に走る衝撃。相談。
「ひそひそ たかいんじゃないの、いやそんなもんだろ、いっぴきでかな、あたりまえだろ、おおきいのかな、よこはまばしじゃあろっぴきせんえんでうってるよ、それってどこよ、かってってどっかでたべようよ、あじつけがとくべつなんだよ、どんなあじなの、だからとくべつなあじなんだってば、とりあえずたのんでみようか、そのためにきたんだし ひそひそ」
私:「一つお願いします。」
店員:「トリ皿3つお付けしますね」
結果、大満足。
我々のささやかなパーティーには演歌歌手もベリーダンスのショーもついてなかったけれど、
皮膚科の開業医の友人が芸術的な器用さで、小さな蟹の10本の細い脚の先の先まで肉と言う肉をすべてきれいにほじくり出してくれました。
それにしても、何であんなに器用なんだろう。
いや、深く追求しないほうが良いかもしれない。
 
 
 
 

 13   貧乏その1
更新日時:
H19年4月18日(水)
最近、身の周りのものに、壊れているものが多くなったような気がする。
帰り道、ラブラドールのサダム君のところに処方食を持っていく。
サダムの母:「ワザワザどうもすいませんねえ。ひざが痛いんで助かるわ。」
ちなみに、ひざが痛いのはお母さんで、サダム君はまだ肥満’だけ’。
私:「ついでだから。それじゃ、さよなら。」
サダムの母:「サダちゃん、脚が痛いみたいなんだけど、ちょっと見てくれない?」
いやな予感が、、。2重に。
私:「それはまずいですねえ。ココにつれてきてくれませんか?」
サダムの母:「それが、外に出たがらないのよ。体重で、ひざが壊れちゃったのかしら。」
危惧1が少し強まる。
「先生、上がって診てくれない?」
危惧2は的中。さあ、こまった。
とりあえず、時間稼ぎの問診などするが、答えてもらってもちっとも頭に入らない。おなじことを聞いたりしてしまう。
そのうち、 サダム君に呼ばれてお母さんが中に引っ込むと、すぐさま。
私:「スリッパお借りします。」と、宣言するや、お母さんについて家の中に。
このおかしな行動の原因は、実は、靴下の大きな穴。スリッパで、ひとまず安心。
でも、かかとも破れていたのは、そのときまで気がつかなかった。
サダム君の部屋で、壁に張り付いたまま、
診察を無事済ませ、ダッシュで玄関に。
そのとき、玄関のドアが開いて、お隣のゴールデンのジョージ君のお母さんが、、
難局を乗り越えたら、北極だった。、、、なんて。

 14   バウリンガル 猫編
更新日時:
H17年12月20日(火)
お父さん:「また食欲がないんです。先生。」
まじめそうな、気の弱そうな、お父さん。
今にも涙があふれそうな目でじっとこちらをみつめています。
ミドリはメスのヒマラヤンです。
私は、型どおりの問診を終わり、カルテにいつもと同じ詳細を記入します。
お父さん:「何で食べないんでしょうか。先生。」
私:「うーん。」
私は、型どおりの身体検査を終わり、カルテにいつもと同じ詳細を記入します。
飼い主「大丈夫でしょうか。先生。」
診察台を挟んでお父さんと私。
ミドリはいらいらしているように台の上をゆっくりと歩いています。
私は、下を向いたまま、同じくらい低い声で、とぎれとぎれに、答えます。
私:「確かに体重も徐々にへってきてますねえ。うーん。」
お父さん:「なにを出しても、せいぜい、一口ずつしか食べません。どこが、、悪いんでしょうか、、、。先生。」
私:「前回の血液検査でも、特に、、、」
お父さん:「何で、、、食べないんですか、、、。」
私は、うつむいて、診察台の足元のあたりを見ています。
私:「先日お預かりして検査したときは、こちらでは食べてましたけど、、」
お父さん:「だんだんやせてきて、、、。原因は何でしょうか。」
私「うーん。つぎはホルモン検査かなあ。うーん。」
、、、、、、
「これを見てると、気が滅入ってきて、こっちまで食欲がなくなって来るんです。何とかして下さいよ。先生。」
急に声の調子が変わったような気がして、
はっとして目を上げると、今にも涙があふれそうな、”四つの”目が、じっとこちらを見つめていました。
 

 15   バウリンガル
更新日時:
H17年4月22日(金)
3日間お預かりをしたゴールデンのマーサが無事帰ると、今日の仕事も終わりです。
待合室にリードを曳いていくとマーサは尾を激しく振って、飼い主父に跳びつきます。
飼い主父「おーそうか、嬉しいか」
マーサ「ワンワン」
飼い主父「おーそうかそうか、はやく帰りたいたいって?ごめんごめん」
マーサ「クーン」
飼い主父「かーさん、マーちゃんはおなかがすいたって言ってるよ。」
マーサ「ハーハー」
飼い主父「渋滞だったんだからしょうがないじゃないか。ジャーキーあげるから許してよ」
それじゃあ歩くバウリンガルじゃあないですか、おとうさん。
ウイルスソフトが側頭葉に常駐してますぜ。
マーサ一家が帰宅すると動物病院は急に静けさに包まれました。
私「さあ、かえるかな」
雰囲気を察知したらしく、クロが犬舎の扉をひっかきだしました。
クロちゃん「わーい、わーい。はやくおうちにかえろうよう。」
 



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