道院長の独り言

H20年3月25日 火曜日
新うさぎ2008年4月号
自由と調和
 
先日新宿で『実録 連合赤軍ーあさま山荘への道程』という映画を見ました。
約40年前、連合赤軍を名乗る若者達が、あさま山荘の管理人の女性を人質にして閉じこもり警官達と銃撃戦を繰り広げ、結局は逮捕された事件を題材にした若松孝二監督の作品です。
映画では、あさま山荘に閉じこもるまでの連合赤軍の青年達の閉ざされた社会の中での行動や生活を克明に、生々しく描いています。その内容の詳細は、この限られた紙面では到底語ることはできませんが、共産主義社会実現という大きな目標を持った、ある意味では純粋な若者達の小集団が、実質的に絶大な力を持つリーダーによって支配されている、正に密室劇の感がしました。
『総括』『自己批判』『革命』『殲滅』等という言葉が飛び交い、資本主義的な言葉を吐いたり、少しでも華美な服装をしたりすると、リーダーから「総括しろ!」と命令され、自分の意志に関わらず反省して自己批判しなければならず、その挙句、私刑(リンチ)を受けて死に至るということが日常茶飯に行われ、観ていて背筋が寒くなる程でした。あらためて、自由を享受できる有難味を実感しました。
開祖はよく「右翼も左翼も嫌いだ」と言われていました。
少林寺拳法は、そのどちらにも偏ることなく、仏教でいう中道(調和)を目指しています。
外国ではヒットラーのナチズム、中国の文化大革命、日本でも昭和初期の右翼による幾多の要人の暗殺、特高(特別高等警察)による共産主義者の摘発など、自由が抑圧された時代がありました。右も左も極端に走ると暴力に発展します。言いたいことが言える、読みたい本が読める、行きたいところへ自由に行ける、こんな極く当り前のことができない時代があったのです。
現在も、共産主義国家では本当の自由が制限されています。北朝鮮や今、問題になっているチベットなどは、その好例です。
私たちは、この何物にも代え難い自由を大切に守り、右にも左にも偏らない、拳禅一如、力愛不二、自他共楽の調和の道を歩んでいかなければ、と、この映画を観てあらためて思いました。
(この映画は今も新宿伊勢丹裏のテアトル新宿で上映中)
 
 
おめでとう
横山宣之拳士 三級合格 おめでとうございます。
西谷武士拳士が千葉武専別科に入学しました。
吉川亨拳士が立正大学少林寺拳法部の主将になりました。
 
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Last updated: 2009/1/4