道院長の独り言

H18年8月10日 木曜日
流山支部だより 平成9年8月号「うさぎ」より その4
たまたま私の隣に座った宮崎県から来た六十三歳の中野さんという方は、小中学校と養護学校の教諭を四十年間務め、定年後一年間は中国の小説を翻訳して出版し昨年念願の慶大の通教に入学したそうです。
美術にも造詣が深く、在勤中に武蔵野美大をやはり通教で卒業され、今も絵と尺八を趣味としながら悠々自適の生活を送っています。
スクーリング中は、ウイークリーマンションで二十八日間自炊をして弁当も自分で作って通学するという努力の人です。話題が豊富で、若々しく人生がたまらないといった様子でした。来年の再会を約して別れました。
スクーリングに出ていつも感じることは、受講者は老若男女様々で、勉強するのに年齢も地位も関係ないということ、そして、通信教育といっても全くの独学は難しく、多くの仲間がいて、はじめて勉強が続けられること、どこか少林寺とも共通するところがあるように思えました。
私にとっても意義ある夏休みでした。
H18年8月9日 水曜日
流山支部だより 平成9年8月号「うさぎ」より その3
スクーリングの良さは、普段聴けない教授の講義を生で聴けるというところにありますが、私の楽しみは色々な出会いにあります。
とにかく、通学生が夏休みの間、全国各地からの通教生が数千人キャンパスに集まるので、休み時間は、東北弁、大阪弁、九州弁などがとびかいます。
学生食堂は、カレーライスが310円、カツライスが500円など異常に安く、味も量もなかなかのものです。
また、休み時間や講義の終った後、質問者が教壇に行列をつくります。先生も学生の熱意に応えて、真剣に答えてくれます。
ただ一つ、私が不快に思ったのは講義中、
缶のジュースやお茶を教室にもちこんで講義の間も平気で飲んでいる人が何人もいたことです。とくに若い女性が目立ちました。
旧いかもしれませんが、のどの乾くのは講義をしている先生で実に失礼なことだと思います。また休み時間中、喫煙所でタバコを吸っているのがほとんど女性であったことも気になったことでした。
しかし一方、書道の時間中半紙を忘れて新聞紙に書いて練習している若い男性に、隣りに座っていた若い女性が「よかったら使って下さい。」と数枚の半紙を差し出している姿を見て感動したこともありました。
H18年8月5日 土曜日
流山支部だより平成9年8月号「うさぎ」より その2
私は、文学部に属しており、今年は午前中はイギリス文学、午後は書道を選択しました。
イギリス文学は、アーサー王伝説についてで、担当の高宮教授は、国際アーサー王学会の会員というアーサー王についての権威で、上智大や東大でも講義をして人気を博した方で、600人以上の人が受講しました。
講義はビデオやカセットテープまたLDを使い、映画や歌、オペラを紹介しながら、ユーモアを交えた楽しい講義で少しも退屈せずに終わりました。
午後の書道は、授業の半分は講義、半分は実技でした。行書の神様と言われた中国の書家 王羲之の『蘭亭序』の臨書で五日間毎日集中して習字をしたのは生まれて初めての経験でした。
担当の星野教授は、250名の受講者の作品を一度づつ全部添削してくれました。大変なことだと思いました。
六日目は東京国立博物館に行き、実際に有名な書家の作品を見て感想文を書くという授業でした。
スクーリングの最終日は、全ての授業が学科試験で受けた講義の中から出題されるのですが、受講生は出席簿に記入し、学生証と受講証がチュックされ、終了後答案用紙と受験者の数が一致しなければ退室できません。会場には何人もの係員がいてけしてカンニングはできない状態になっています。
こんなに厳しくしなくてもと思いますが、それだけにこの難関を突破して卒業する喜びは一入なのかもしれません。
H18年8月1日 火曜日
流山支部だより平成9年8月号「うさぎ」より その1
いよいよ、夏休みも終わりに近づきましたが、皆さんはどんな夏休みを過ごしましたか?
私は、8月11日から18日まで、慶應大学の通信教育のスクーリングを受けました。スクーリングというのは、面接授業のことで、卒業するためには一定期間のスクーリングの単位をとらなければなりません。
大学の通信教育というのはレポートを提出して、合格したら試験を受けて単位を取り、卒業論文を提出して合格すれば卒業できますが、正に入るに易く、出るに難いのが特徴です。因に慶応大学の通信教育課程は、卒業者は入学者の5%とのことです。私も平成元年に入学して、もう9年になりますが、まだまだ卒業の見込みは当分ありません。
30年前に受けた中央大学の通信教育は4年で卒業できたのですが、今はレポートを書く時間もなかなかとれず、記憶力も衰え、一向に勉強がはかどりません。でも過去には20年かかって卒業したという努力の人もいたそうです。特にスクーリングは約一週間づつ三期にわかれていますが、地方の人は大変で7月の半ばから約一ヶ月間休みを取ってくる人もいます。スクーリングに出席できずに挫折してしまう人も多いので東京近郊に住んでいる私たちは、その分恵まれています。昼間出られない人のために秋には夜のスクーリングも開催されています。
 
prev. index next
戻る

Last updated: 2009/1/4