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こんにちは、JAにじいちご部会の中野と申します。
田主丸でイチゴを作っています。
イチゴ作りには色々な考え方、こだわりがあります。100人おれば100通り。それこそ千差万別です。
その様な中で、今日は、私がイチゴ栽培をしてきて、少しずつ面積を拡大してきた事例に
ついてお話したいと思います。
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皆さんも一緒かと思いますが、自分たち家族が生活を維持していくために所得を増やし、経営改善を行いますが、
私の場合、次のようなことを考えています。
10a当たり収量を増やす、生産コストを減らす、面積を拡大する等、いろんな面から経営改善を考えています
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さて私は、イチゴ栽培を始めてから、経営改善のために経営規模をだんだんと拡大してきましたが、
真剣に規模拡大をしようと思ったきっかけは次のとおりです。
イチゴ栽培を始めたときは「とよのか」でしたが、栽培技術の向上ということもあり、まずは「10a当たり収量の増加」を目指しながらだんだん面積を拡大してきました。
しかし、とよのかの価格が安くなり販売金額が落ち込んできたので、いくら頑張って10a当たり収量を増やしても、なかなか収益は上がらなくなりました。
そういう状況でしたので、面積を拡大することで収益を増やそうと考えました。
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次に私のイチゴ栽培の歩みですが、平成元年に9aのハウスを建てたのが最初です。
その後、平成3年、5年と面積を拡大し24aまでになりました。
また、平成12年に初めて高設栽培施設を導入しました。
これは平成5年に立てたハウス内に高設栽培システムを導入しましたが、JAにじ管内で
最も多く導入されているアグリス方式のものです。
また、平成14年にちょっと離れた別の圃場に高設栽培施設とハウスを増築しました。
平成15年には「とよのか」から「あまおう」へ全面更新し、新たな挑戦が始まりました。
平成17年には光合成を促進するための炭酸ガス施用装置を導入し、その効果を確認しました。
そして、昨年、また3箇所目の別の圃場に12aの高設栽培のハウスを増築して、土耕15aと高設28aで
全面積43aまで拡大しました。
この面積はJAにじの中では大きい経営面積のようです。
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私は平成12年以降、高設栽培で面積を拡大してきましたが、それには次のような理由があります。
まず、高設栽培だといろんな作業が省力化できます。
腰をかがめることなく立ったままで収穫作業や手入れなどの管理作業ができますし、収穫後の株の片付けをして
次の作の定植準備もとても楽にできます。
それと、高設栽培だと雨が降っていようが、いつでも適期に定植ができます。
土耕栽培だと、雨が降れば畝立てもしばらく出来ず、また畝立て後に雨が降れば圃場がぬかるんで
すぐに定植できませんが、高設栽培はこのようなことはなく適期に定植ができます。
以上のような理由で、面積を増やすなら高設栽培が良いと思っています。
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次に、規模拡大をする時に私が特に気を付けてきた点ですが、一つ目は資金繰りについてです。
面積拡大に多額の設備投資が必要になりますが、せっかく面積を増やしても借り入れ償還金などが経営を圧迫して、設備投資した結果が負担にならないように十分に検討します。
また、各種資金を借り入れるよりも補助事業を活用したほうが自己負担が少なくて済むので、
補助要件がクリアできれば補助事業の活用を希望します。
二つ目は面積を拡大したときの労働力についてです。
私は基本的には、できるだけ家族労働力でやっていきたいと思っています。
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イチゴ栽培で一人当たりがこなせる面積についてですが、とよのか時代に比べると現在は3割増くらいになったのではないかと思います。
とよのかの時は、一人当たり約10aくらいという言い方がされていましたが、あまおうに変わってからは、特に高設においては、一人当たり約13a程度はこなせるようになったと思います。
これは、あまおうはとよのかに比べて、葉かぎなどの手入れが少なくて済みますし、果実の色ムラがないのでパック詰めの時も選別しやすい等の特徴から、一人当たりの面積が増やせたのではないかと思います。
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ですから、現在の土耕15aと高設28aの合計43aの面積を、なんとか家族労働力だけでやっていけてると思います。
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また、雇用労働力についてですが、現在は、マルチ張りの時に臨時で1名雇用している程度です。
やはり、常に雇用しているほうが収穫ピーク時などにおいては大変助かると思いますが、忙しくない時期もありますので、
43aという面積では周年雇用は難しいと考えます。
ですから当面の間は家族労働力で仕事をまわしていく工夫を検討したいと思います。
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ここで、今までお話した経過を少し整理しようと思います。
まず、規模を拡大してきて良かったなあと感じることですが、やはり作付面積が大きいとそれだけ多くの作型を作付けできるということです。
作型が多いと、労働力の分散になりますし、また我が家全体の出荷量の山谷が軽減できます。値段の高い1〜2月の厳寒期に安定した出荷が出来ます。
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ちなみに昨年度の作付けの作型を紹介します。
9月12日定植の株冷3型に始まり、10月4日定植の遅植えまで、5つの作型で作付けしました。
昨年の早期作型は初期の生育を抑えすぎてしまったので年内の出荷量が少なかったのが残念でしたが、
9月28日や10月4日定植分については、他の人が少なかった2月に結構多く出荷ができたので、
この作型を設けたことは良かったと思います。
また、考え方として早期作型の一番果と二番果の開きを欠点とするか、その反動としての高価格を長所として見るかですが。
私は高価格に注目します。
1〜2月に量を獲りきれば必ず儲かります。こんな良いことはありません。
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10aあたりの出荷パタ−ンです。作型を多くすることにより山谷が軽減されているのがお解りだと思います。
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また反対に規模を拡大してきて困ったことや問題点などですが、18年に12a増やして
43aになった時に管理作業の要領がつかめず、うまく仕事がまわらなかったことがありました。
だが、三年ほど経験すれば慣れると思います。
あと、ハウスの場所が3ヶ所に分かれていますので、ハウス管理が大変でした。
ハウスの距離はだいだい4〜500メートルくらいははなれています。
当たり前ですが、ハウスは一か所にまとまっているほうが楽ですね。
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今まで私のイチゴ栽培の歩みについてお話してきましたが、「あまおう」というイチゴについての考えを述べたいと思います。
「あまおうは作り方が難しい。収量が上がらん。金が取れん。あまおうはいかん。なんか他に良か品種はないのか。」という声を多く聞きます。
確かにあまおうは今まで作ってきた品種に比べると、病気にも弱く、気象の影響も受けやすいし、作りにくい品種と言えるかもしれません。
ただ、すぐに他の優秀な品種が出てくるという状況ではありませんし、「あまおう」というブランドも確立でき、市場などからも高い評価を得ています。品種としては私はタンソ病さえ克服できれば優秀な部類に入ると思っています。
また、あまおうの欠点ばかりをあげつらっていては、けして私たちにあまおうは答えてはくれません。
それならば、あまおうの特性を活かして、その特性に合った経営を各自が考えて頑張ることが大切だと思います。
完全無欠のイチゴは無いと考えております。
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それから、イチゴをはじめとする農産物は「自然」そのものだと考えています。。
栽培管理のポイントを習得して技術を上げていっても、気象の影響などには逆らえない部分が多々あります。
そこで、無理に「あまおうを作りこなしてやろう」という考え方はやめて、あまおうの特性、
あるいはあまおうの個性に自分を合わせようと考えるようになりました。
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今までの話を総括しての私の今後の目標ですが、まず今年19年度の栽培については、
「各作型で作り方にメリハリをつける」ということです。
例えば、3型は1番と2番果の間が空いてもいいから年内の収量がとれるような作り方をする。
高設を中心に普通作型を植えて、厳寒期に安定して出荷できるような作り方をする、など、面積が大きいことを活かして、
5つのハウスで5つの作型を、それぞれメリハリのある作り方をしようと考えています。
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、将来的な目標ですが、まず現在の43aの面積の中でいかに収量を増やすかということです。
そのためには、各作型に合った作り方や労働力の分散について検討しなければなりません。
また、一部最後にハウスのところが圃場整備がありハウスを動かさない代わりに15aくらいの土地を取得しなければなりませんので、
この土地の活用方法も考え、これからの経営をもっと良いものにしていきたいと思っています。
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これは情報発信している私のホ−ムペ−ジの一部です宜しければ見てください。
私のイチゴ経営は、現在はまだ試行錯誤のところもありますが、規模を拡大してきた事例や
その中から出てきた問題点などを理解していただき、皆さんの今後の経営改善のなにかの参考になれば幸いです。
以上で、発表を終わります。有り難うございました。
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