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コラムY
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| 2 ストラテラ【一般名 アトモキセチン塩酸塩】 小児期のADHD治療薬発売開始 | ||||
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★日本イーライリリー株式会社より、小児AD/HDの治療薬「ストラテラ【一般名アトモキセチン塩酸塩】」は、2009年4月22日に製造販売承認取得されました。そして2009年6月19日に発売されました。
ストラテラは、今までのADHDの小児治療薬のコンサータとは違った作用機序(仕組み・メカニズム)で、小児【6才以上〜18歳未満】ADHDの治療薬です。脳内の前頭前野での神経伝達物質のノルアドレナリン【集中力や注意力にかかわっているといわれる】の再取り込みを阻害する非神経刺激薬です。神経伝達物質のトランスポーターからの再取り込みを阻害して、伝達物質を増やす役割をするとのことです。投与後2週間頃から効果が現れて、6週間〜8週間ごろには効果が安定するといわれています。
【神経伝達物質はリサイクルされるシステムになっています。放出した神経伝達物質を自分で再吸収するチャンネルが開かれます。それをトランスポーターと呼んでいます。伝達物質が出て相手に刺激を与えると、そこで余った伝達物質は元の細胞に再吸収され、リサイクルして使われるのです。いくらかは血液の中に流れて行きますが、基本的にはリサイクルして使われ、次の刺激がきたときにまた放出するシステムになっています。(中略)ドーパミンは別のニューロンではノルアドレナリンになり、さらにアドレナリンに変わり、それぞれのニューロン固有の神経伝達物質を作ります。この三つはいずれも神経伝達物質なのです。多動症の子どもは、ドーパミンやノルアドレナリン、あるいはアドレナリンが関連するニューロンの調節が悪いらしいのです。特に先ほど言いました再吸収するシステムに障害があるかも知れないといわれています。・・多動症の子どもたち・・太田昌孝著 大槻書店より、詳しくはこの本を読ん出下さい】
ストラテラは、コンサータが有効でない人や、副作用等のために使用できなかった人などにも使用できるようです。それらの人は、今診てもらっている精神科のお医者さんに相談してみてください。カプセルで5mg・10mg・25mgの3種類があり、朝夕の2回服用の必要があります。
効果については、学校の担任の先生に観察していただくのが大切です。集団の中での学習や活動がどのように改善したか、一番良く分かりますので、ぜひ協力をお願いして、観察していただき効果を確かめてください。
2003年に米国で発売され、現在世界の84ヶ国で承認されて、2009年2月現在では700万人に服用されているそうです。
一部の国では成人のADHDにも承認されています。日本では成人のADHDの治療薬がありません。現在、成人のADHDの人に対して、最終的な治験が医大などで行われています。
現在日本ではリタリンが2007年に禁止になって以来、成人(18歳以上)対する治療薬がありません。リタリンを使用して、社会生活や仕事が上手くいっていた人などは、リタリンが使用できなくなって、大変な思いをしておられる人がいます。出来るだけ早く治験が終了し、18歳以上のADHDの人に対してもストラテラが使用できるようになってほしいものです。それと同時に、世界中で現在も使用されて効果があり、成人のADHDの人から要望の強いリタリンの使用ができるようにしてほしいものです。欧米ではADHDの治療薬は7種類あり、成人に使用できる薬もあり、その薬のどれがその人に有効なのか、選択肢が日本と比べると多いのです。
日本の新薬認可は、他の国々と比較すると、申請されてから認可されるまでの期間が長すぎるということが言われています。ストラテラについては詳しくは、日本イーライリリー株式会社のホームページをご覧下さい。
(西田)
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| 3 リタリン騒動 ADHD患者が被害者に 毎日新聞 2008年5月11日 | ||||
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発言席 児童精神科医 杉山登志郎 (1951年生まれ。あいち小児保健医療総合センター長。政府の「子どもの心の診療医の養成に関する検討会」委員を務める。)
リタリン騒動
07年9月の毎日新聞の記事を発端に、覚せい剤系の薬物、塩酸メチルフェニデート(商品名リタリン)の薬物乱用に関して一連の報道がなされた。その後、リタリンの使用は大きく制限され、従来の抗うつ薬としての使用は禁止され、睡眠障害の一種であるナルコレプシーへの使用のみが、認可を受けた医師に許可されるようになった。さらに、安全性の高いリタリン徐放剤(徐々に体に放出される薬)のコンサータが急きょ承認されたが、この一連の流れの中で、無視され、被害を受けたのがADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもたちである。そもそもリタリンは諸外国では抗うつ剤としては全く使用されておらず、もっぱらADHDの治療薬として用いられてきた。その有効性は国内、国外で数十年にわたって証明されてきたのに、わが国では保険適用は認められていない。なぜか。
ADHD患者が被害者に
実はリタリンに限らず、子どもの心の問題に関する治療薬は、その9割以上が保険適用外の薬である。保険適用の承認には治験とよばれる一連の手順が必要とされる。薬なのでそれが厳格であることは当然であるが、安全性の確認、二重盲検法による有効性の証明、そして厚生労働省の審査と、手間もお金もかかる作業が必要となる。リタリンのような安価な薬に対しては、また、量を稼げない子どもを対象とした薬に、作業を実施しても得にならないので放置されたというのが実情であろう。
これは製薬会社の責任だが、行政の責任でもある。それにしても、一連のりタリン報道の中でADHDに関する報道が全くなかった。マスコミのキャンペーンが終わり、使用が厳しく制限された後、NHK教育テレビが申し訳のようにADHDの人たちの困惑の声を取り上げたに過ぎない。これは故意でなければ、とんでもない勉強不足としか思えない。
ついでに言えば、ADHDのもう一つの治療薬アトモキセチンは、すでに治験は終了しているが、厚労省の委員会が多忙ということで承認が先延ばしになっている。これが先進国といわれる日本における子どもの心の臨床を巡る現状である。
ADHDの対してリタリンを安易に用いることには海外でも多くの批判がある。また、リタリンは覚せい剤の一種であるので、その使用には当然ながら慎重な用い方が求められる。だが、児童精神科医は、その危険性を熟知した上で用いてきた。筆者が診療を行った数百人のADHDの子どもたちでリタリン乱用は一人もいない。用い方の詳細について述べる紙面の余裕はないので、興味のある方は拙著「発達障害の子どもたち」(講談社現代新書)を読んで頂きたい。誤った用い方をすれば薬が毒になるのは当たり前である。
いくつか提言しておきたい。
@製薬会社ではなく専門医主導によるリタリンの治験ができないか。AADHDの承認薬コンサータの18歳未満制限をADHD診断については外してほしい。ごく小数だが、成人になっても、ごく少量のメチルフェニデートを必要とするADHDが存在するからである。B子どもの治療薬のこのお粗末な状況を変えるために、子どもの心の薬に関しては、少年申請の検討を最優先で行ってほしい。
現在、わが国のADHDの治療薬はコンサータのみだが、欧米は言うに及ばず、韓国や台湾、中国でもリタリンやアトモキセチンを状況に合わせて使うことができるのである。
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| 4 特別支援教育2年目へ・現場からの報告 毎日新聞埼玉版 2008年4月11日より3回の連載 | ||||
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上 不安募らす親たち 頑張る息子がうれしい
障害のある児童生徒一人一人に応じて適切な支援を行う「特別支援教育」が始まり、今年度で2年目を迎える。ようやく,発達障害の子どもたちに支援のスポットが当たるようになったといえ,周囲の理解は十分とはいえない。支援を必要とする子どもたちを取り巻く状況を報告する。
さいたま市大宮区のソニックシテイ30階。東京電力のPR館でトット君親子に会った。「おなかがすいた。マック食べに行こうよ」。眼下のマクドナルドを指すトット君。父親は「この子、視力検査は0.1なんです。本当に0.1ならあのマックは見えない」。父親(43)は苦笑し続けた。「視力検査の時にどうすれば良いか分からなかったのでしょうね」。トット君は外見からは障害はうかがえない。父親に甘える息子の姿はどこにでもある休日の風景に見える。
「アスペルガ-なトットくんとがんばるぞ!」
「特別支援教育」をキーワードに検索すると、このブログが出てくる。アスペルガー症候群は脳の先天性障害。知的遅れはないが、こだわりが強く、冗談や皮肉など微妙な感情を読み取ることが苦手。完治はしない。ブログは息子の成長や小学校での特別支援教育を記した子育て日記だ。
小学1年生の夏休み前、母親(42)は担任教諭から息子が集団生活を乱すと告げられた。「普通じゃないです。こんな子,初めてです」。暗に受診を勧められたと受け取った。学校への不信感を抱きつつ,東京都内の専門病院に向かった、丸一日の心理テストを終え、診断が下ったのは2週間後。聞いたことのない障害だった。
トットくんは幼稚園の時から,自分のしたいことをしていた。完璧主義。字をきれいに書こうと消しゴムで消してまた書く。やがてノートは真っ黒になり、机の上の物をごみ箱に捨ててしまう。テストは満点でないと「自分のものじゃない」と言い張った。
わがままな息子を,父親は「友達ができないぞ」としかり続け、時にはたたいた。だが、初めて息子の障害を知り、「怒らなくていい。キチンとした子どもじゃなくていい。この子なりの成長を楽しめばいい」と思うようになったという。一番つらいのは息子。障害のこと,息子が困難と感じることーー。息子を一番理解する専門家になろう。落ち込んだ母親を励ました。
ただ障害を知れば知るほど将来への不安は募る。支援体制が整わず、無理解な教育現場への怒りもわいてきた。授業中、粘土やお絵描き、時には図工の道具を使って、自分の世界に入りこむ息子。授業参観で息子を見た他の保護者は「困った子がいる」と思うだろう。病名を打ち明けると、「何ですかそれ?薬はないんですか」と迷惑そうな顔をした教諭もいた。ブログには、人員や予算不足、特別支援教育に及び腰な学校側の現状もつづっている。自分が死んだら息子は生きていけるのか。そんな思いが行間からにじむ。
「息子が少しでも頑張った話を聞くと嬉しい。同時に頑張りすぎて疲れないかと心配になります」。ソニテックシテイの展示品で無邪気に遊ぶトットくん。父親は「せつないですね」とつぶやいた。
中 手探りの教師たち
「正直、毎日が戦いでした」。県(埼玉)南西部の小学校。男性校長は5年前の日々を振り返った。
転入生の男児(5年)は東京都内の児童精神科に入院していた。AD/HD(注意欠陥/多動性障害)。入院前の学校では、同級生ができることが自分にできず、いらだって机を倒す、文房具を窓から捨てるなど荒れ、不登校になった。
親は「家にいるよりよいだろう」と教育施設のある精神科に入院させた。男児を理解し、適切な支援をしてくれた病院の分教室。この間、男児にとって「教室は楽しい場所」に変わった。ところが、3学期に転入してくると、また荒れた。算数の授業が国後に変わるなど、突然の予定変更にパニックになる。男児は大声で叫び、壁をけった。
同小はもともと、小規模校のためか教諭全員で問題に対処しようとする雰囲気があった。新年度が始まり、校長は職員全員で男児に接しようと提案。児童一人一人の違いに配慮できる教諭を担任に付けた。生徒指導部会で毎回のように支援法を検討し、職員全員で共通理解を図る。前日に次の日の授業を予告する。極力、予定変更はしない。男児と波長の合う子を隣りの席に座らせる。ーーさらに「友達をたたかない」「友達をかまない」「つばをはかない」など、今日の目標を男児と約束し、できたら褒める。できなかったらどうしてできないのかを一緒に考える。試行錯誤を重ね、クリアできるまで続けた。
地道で細かい支援が奏効し、男児は少しずつ成長した。友達との関係もよくなり、秋頃には、自分の感情をコントロールできるようになったという。現在、男児は定時制高校に通い、コンビニエンスストアでアルバイトをしている。
必要最低限の学力と社会性をーー。自立して生きていけるように、学齢期に身につけさせたい力として保護者は二つを挙げる。得意不得意があり、能力に偏りのある発達障害者は、そのアンバランスから他者とのコミュニケーションをうまく取れず、トラブルの元になる。「やれば確実に成長する。よい面は必ず出てくる」。校長は経験側からきっぱりと話した。
卒業式の日、男児の母親は校長に一言が忘れられないという。「教師は後ろ向きではいけない。どこまでできるか分かりませんが、今後も積極的に受け入れていきたい。」。同小はこの春、アスペルガ-症候群の新1年生が入学した。男児の母親は「次につながったことが、なによりもうれしい」と笑顔を見せた。
◇発達障害 自閉症、アスペルガ-症候群、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)、学習障害(LD)などの総称で、先天的な脳障害が原因とされる。自閉症やアスペルガ-症候群は他人とうまく意思疎通できない。パターン化した行動やこだわりが強いなどの特徴を持つ。AD/HDは不注意、多動、衝動的に行動するなど。LDは知的発達に遅れはないが、読み書きや計算など特定分野に偏りがある。いずれも根治しない。外見は普通の子どもと変わらないため、「親の躾が悪い」などと誤解されることが多い。
下 当事者の願い
◇特性に応じた環境を 発達障害児の親や社会人となった当事者たちの経験や知識が、教育現場で求められ始めた。「ぼく 面白いことを見つけると そのことで あたまのなかが いっぱいになっちゃうんだ わざとじゃないんだ」
薄紫色の表紙に、困った表情で空を仰ぐ男の子が描かれた絵本「ぼく、わすれちゃうんだ」(B5判20ページ、1500円)。AD/HD(注意欠陥多動性障害)の子が通学途中でカエルを追いかけていなくなり、学校中が大騒ぎになるストーリーだ。04年に設立された志木市のNPO法人「発達支援センターひまわり」が、06年に自費出版した。高橋孝恵代表(45)ら同センターの会員が県内で読み聞かせたり、「道徳や教員研修の教材に」との学校の注文に応じている。
高原さんの長男(16)はAD/HDだ。高原さんの長男が小学校に入学すると、保護者から「なんであんな子がいるのか」「何かあったらどうするのか」と、不安がる声があがった。障害のことを分かってもらおうと、障害を持つ子の保護者ら数人で親の会を作り、児童精神科の医師を招いて講演会を主催したり、教育委員会への要望や無料相談会などをしてきた。絵本の出版もその一環だ。
高原さんは今、学校で子どもたちに読み聞かせをしながら、「みんなも忘れることってあるよね。周りにもこんな子はいないかな?困っている子を助けてあげてね」と、話しかけている。
臨床心理士・高山恵子さん(48)はAD/HDだ。特別支援教育の教員研修で講師を務めている。
小学校の総合的な学習の時間では、子どもたちに「ピーマンが好きな人?電車が好きな人?デブと言われて嫌な人?」と問いかける。高山さんは「日本では自分が嫌いなことは他人にしてはいけないと教育するが、何を嫌いだと感じるかは人によって違う。誰にでも苦手なものはあるのだから、違いを認めカバーし合える社会にしないといけない」と話す。
発達障害児の親たちは、我が子の失敗やトラブルを「個性的だから」と笑って話しても、子どもの将来についいては「ちょっとしたサポートがあればできる仕事がある。理解のある上司、同僚に恵まれれば・・・」と、不安を口にする。
ひまわりの高原さんは、「これまで発達障害の子は、『問題さえ起きなければいい』とお客様扱いだったから、学校生活や仕事に役立つ能力を身につけられなかった。特別支援教育が始まり、障害を持つ子に適した教育が必要だとようやく認識され始めた段階に過ぎない」と話す。
全ての発達障害児が、それぞれの特性に合った教育を受けられる環境作りが求められている。【この企画は鷲頭彰子が担当しました】
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| 5 とかくこの世は生きにくい〜発達障害者の胸の内 山口政佳 | ||||
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★リタリンなしの生活は・・・「みんなのねがい2008年11月号」
私にとって、リタリンが使えなくなったことは、時々泣きたくなるほど不便なことです。日常的に、携帯電話や車の鍵、その他さまざまな物をどこかに置いてきてしまったり、「今」考えていた「何か」をなくしたり、失言をしたり、当たり前の生活で混乱し、会話や思考が成り立たなくなってしまう等など・・・。今日も自分からかけた電話で「今じゃなきゃダメ?」と言い、コーチに怒られました。
リタリンが使えなくなってからの講演活動では、以前にもまして、話す内容を引き出したり、わかりやすく話をまとめること等などが難しく、なかなか話が進められません。
もしリタリンを飲んでいてのことなら「できることはやった」と、諦めもつきますが、今は何だか惨めな気持ちになるばかりで、最近は人前で話すことが少し怖くなっています。
今まで「助けてくれる人を増やしたい。だからAD/HDを知ってほしい」との思いで続けてきた活動なのですから、多少惨めでも、わかりやすくAD/HDが表れている「今の私」を見てもらうつもりで活動していけば良いとも思うのですが、やはり何かが怖くて逃げ出したくなってしまいます。
また何が怖いのか?これからどうしたいのか?と考えようともするのですが、この頭ではそれも思うようにいかず、なんの答えも出せないまま、いつの間にかそんなことは忘れていたりします。
困った私は、厚生労働省に「リタリンなしで今後どう生活すれば良いのか?」「リタリン・コンサータの適応症を成人AD/HD者に拡大してほしい」と、問い合わせもしたのですが、納得できる回答は得られず、また、製薬会社も、今は適応症拡大に向けて動く予定はないとのことです。悲しいこですが成人のAD/HDは切り捨てられたとしか思えないのが現状です。
この状況や自分自身に、うんざりしますが、それでも、私は九年間だけでもリタリンと家族に助けてもらいながら、効率良く経験を積み重ねて来られたので「飲めなかったよりはずっといい」と思いつつ、以前自分で言っていた「この頭で生きて行くしかない」と自分に言い聞かせ、今も毎日何とか生きています。
【やまぐち まさよし/1975年、長野県在住。現在、ピア・カウンセラーとして、コーチとともに講演や相談室などで活躍中。今回の文章も構想段階でコーチに支援を受けている。】
★この文章は全障研発行の雑誌『みんなのねがい 2008年11月号』に掲載されたものです。筆者から転載OKの許可を頂きましたので、ここに載せました。12月号にも続きが乗るようですので、期待しています。西田 清
★まちがえなしに行動しなければ 山口政佳 「みんなのねがい 2008年12月号」
リタリンを使用できなくなって困ったと書いてきました。しかし私は、この結果が自分たちにまったく非のないことだというのは、ちょっと乱暴な気がしています。
たしかに、断薬のための経過措置期間や、乱用してしまった人たちに対する受け皿も、ADHD者への対応も、何もないままの厚生労働省の「決定」見ていると、十分な検討がされた結果とは到底思えません。処方箋を乱発した医師や、乱用してしまった人、ADHDへの対応を医師任せにしてきた厚生労働省の責任は大きいとは思います。
しかし、私はそれをわがこととしてとらえていませんでしたし、やればできたかもしれない、成人ADHDへの理解を求める働きかけを十分やってきたか?とも思うのです。でも、だからこそ、今度はまちがえずに行動しなければ、当事者としてできることをしなければ、と思うのです。
紙面の都合上、ここでは詳しく書くことはできませんが、以下のWEBページのアピール文をご覧いただければと思います。(http://d.hatana.ne.jp/ma0344/archive)
【「リタリンの適応症縮小と、コンサータの適応年齢制限」を受けてのアピール】(抜粋)
私の願いは「当たり前に生きる事」です。
誰かを不幸にしたいわけではなく、誰かと戦いたいわけでもありません。日本という国が、誰もが当たり前に生きることのできる国である事を望みます。
リタリンの乱用によって、乱用してしまった方も含め関わる全ての人々に、これ以上の不利益がもたらされ、望まない結果を引き受けなければならない事態になる事を少しでも良い方向に導くため、リタリンを必要とする当事者・当事者の家族・医療関係者・福祉関係者・製薬会社・厚生労働省・マスコミ関係者等、多くの方々に関心を持って係っていただける事をねがいます。
最後に・・・・。今回の連載でいろいろと書いてきましたが、やはり私は今でも「生きにくい?」という質問に明確に答えることが、とても難しいです。
★全障研発行の「みんなのねがい 2008年12月号」より、著者の許可を得て転載しました。アピールの文章本体をここに載せる予定でしたが、文章量が多いために載せきれませんので、前述のウエブページにアクセスしてください。西田
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| 6 注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬「アトモキセチン」成人AD/HDでの第2相臨床試験開始 日本イーライリリー株式会社 | ||||
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2007年10月5日:プレス発表資料 報道関係の皆様へ
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:ニュートン・F・クレンショー)は、アトモキセチン塩酸塩(一般名、以下、アトモキセチン)18才以上の成人での注意欠陥/多動性障害(以下、AD/HD)適応症取得のための第2相臨床試験を開始しました。
アトモキセチンは2003年1月での米国での発売以来、現在74カ国で承認、55カ国で販売されています。成人AD/HDの治療薬としては25ヶ国で承認されています。海外では、AD/HDの治療薬に中枢神経刺激薬と非中枢神経刺激薬が承認、使用されており、アトモキセチンは非中枢神経刺激薬に分類される唯一の薬剤で、海外では第1選択薬のひとつとされています。日本では小児・思春期のAD/HD治療薬として本年6月に承認を申請しました。
臨床試験に関する問い合わせはフリーダイヤル 0120-77-4427 あるいは、Webページ http://www.ADHD.co.jp でも紹介しています。
大人のAD/HDについて
AD/HDは、主に小児期に発症し、不注意、多動性、衝動性の3つを中心的な症状とする発達障害です。年齢が上がるにつれて多動性(特に運動面での多動性)が減弱し、見かけの上では症状が目立たなくなることから、かっては成長するにしたがって改善される病気とされていました。しかし、その後の研究から、成人のAD/HDの有病率は2〜7%と考えられています。
大人のAD/HDでは、多動性は影を潜めるものの、衝動性や不注意が持続するため就労面や社会生活上で多くの困難が伴ないます。職場においては成果が求められますから、学校で大目にみてくれた症状も、社会人としてはかなりマイナスとして評価されてしまいがちで、本人のやる気とは裏腹に職場での評価は低くなってしまいます。また、衝動性のコントロールが難しいため、人間関係でのトラブルを抱えがちです。また、仕事が長続きせず頻繁に職場を変えることも多くみられます。
このような、社会的な孤立感から、不安やうつなどの気分障害を合併したり、自暴自棄となって薬物乱用にいたることも時としてあり、成人では症状だけでなく、生活上の障害を抱えることになります。
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| 7 リタリン処方制限 ADHD治療に不安 毎日新聞 2007年12月21日 | ||||
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乱用が社会問題化していた向精神薬「リタリン」の製造販売元「ノバルテイスファーマ」(東京都)は来年から、処方できる医師を登録制にするなどの流通管理を始め、適応症のナルコレプシー(睡眠障害)以外に処方されなくなる。ただ、同薬は適応外の注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療でも使われていた。国内初の小児期のADHDの治療薬として、リタリンと同成分の「コンサータ」が19日に発売されたが、量の調整が難しいことなどを不安視する声もある。【反橋希美】
「落ち着き」実感
関東地方に住む小4男児(9)は小1でADHDと診断され、リタリンを飲み始めた。それまでそわそわ動いて授業に集中できなかったが、落ち着いて座っていられるようになったという。母(39)は「一時期、周囲から怒られ過ぎて精神不安だったが、薬を飲んで初めて、落ち着くとはどんな状態か分かったようだ。成功体験を積むためにも今は薬が必要」と訴える。
国立精神・神経センター国府台病院斉藤万比古・児童精神科医は「欧米ではADHD児の子どもの約70%に有効といわれ、使用経験からも同様の手応えがある。障害が原因で学校で孤立するなど、子どもが精神的に生きる場を失うほどの二次障害があるときは、薬物療法を行ってみるべきだと思う」と話す。
選択肢なく困惑
製薬会社「ヤンセンファーマ」(東京都)が販売するコンサータも、リタリンと同等の流通管理策が取られている。両剤の成分は同じだが、リタリンは散剤と割って使える錠剤(10mg)があり3〜4時間で効果が切れるのに対し、コンサータは徐々に薬剤が放出されるため効果が12時間続く。だが錠剤(18、27ミリグラム)が割って使えず、量の調整が難しい。
前述の小4男児は、同社が実施したコンサータの治験に参加。リタリンを朝と昼5ミリグラムずつ飲んでいたが、治験中はコンサータ18ミリグラムを朝1錠服用した。母は「量が多いのか、食欲が落ちて給食を食べにくかったようだ。コンサータ承認は朗報だが、他に選択肢がないのが不安」と話す。
小児科医の榊原洋一・御茶の水女子大学教授は「薬物療法は慎重に効果を確かめながら行う。リタリンは朝飲むと昼に効果が切れるので、教師が効果を判断できるが、コンサータは難しい。年齢や障害で錠剤が飲めない子がいる」と指摘。「臨床的に安全で有効な薬がうちきられてしまった」と批判する。
一方で、安易に薬物療法が行われていると指摘の声もある。「林試の森クリニック」(東京都目黒区)の石川憲彦院長は「薬でごまかすのではなく、まず多様な個性が尊重される学校や社会作りが議論されるべきだ。リタリンは副作用も多く、生活や生存に必要不可欠な時しか処方すべきでない」と話す。
新薬は治験段階
ADHDと診断され、リタリンを服用していた成人も混乱している。コンサータの適応年齢は原則18歳未満。現在、非中枢神経刺激剤のアトモキセチンが成人のADHD適応症取得のため治験が行われているが、認可までは飲める薬がない。
斉藤医師は「成人のADHDは診断自体が難しい上に、子どもより依存や乱用に陥りやすいので慎重に処方すべきだ。ただ、一定数の必要とする人がいるのは確かで、全く使えないのは問題だ」と話す。
ADHDの人や家族を支援するNPO法人「えじそんくらぶ」(埼玉県入間市)は17日、ヤンセンファーマにコンサータの適応年齢拡大と、少量の錠剤開発を要望。同社は適応年齢拡大について「市売から1年、適切な処方・流通が行われているか確認して臨床開発するか判断する」、錠剤開発については「技術的に可能か分からないが、早々に検討したい」としている。
コンサータの処方 処方できる医師の登録条件は@日本小児科学会など関連学会の専門医AADHDの診断治療に精通し@の医師の推薦を2名以上から受けているーなどがある。他にも、処方する医師と薬剤師には、ADHDや薬物乱用に関する講習受講が義務付けられている。
塩酸メチルフェニデート服用で死亡例も
リタリンの成分である塩酸メチルフェニデートは中枢神経刺激剤の1種で、一時的にADHD特有の多動性や衝動性などを抑え、注意力を高める効果がある。
厚生労働省の研究班が04年、ADHDの子どもに対する治療について、1987人の医師を対象に実施した調査(有効回答700人)では、「薬物療法を行わない」と答えたのは7%。併存障害のないADHDへの第1選択薬に、薬物療法を行う医師の96%がリタリンと答え、投薬中に依存・乱用を生じた症例を経験した医師は2.8%だった。
1方、米国では食品医薬品局(FDA)の薬物安全リスク管理諮問委員会が、塩酸メチルフェンデートで99〜03年の5年間に服用者25名の死亡例があったとして、服用で突然死などの危険がます可能性があるとの警告を添付すべきだと勧告した。
厚労省研究班が作成した診断治療ガイドラインは、薬物治療を「行動を統制するスキル(能力)を身につけ、協調性を学ぶ手助けをする一手段」と位置付け▽投与は重度以上が望ましい▽中学卒業以降の新規処方はきわめて慎重であるべきだ―などとしている。
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| 8 コンサータの使用が開始されました | ||||
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★2007年の12月末から、コンサータがつかえるようになりました。実際には、診察を受けて使うようになったのは、2008年の1月、正月明けから診察を受けてからの人が大多数だと思いますが。
★2008年1月20日ポップコーンの例会で、NHKTVが放映した「リタリン問題と発達障害」という番組のビデオを会員で視聴しました。その後、みんなで意見を出し合いました。
★実際に1月になってから診察を受けて、コンサータを使用しているお子さんをお持ちの母親から報告を受けました。最初は少ない量から始めますので、18mgを使用しているそうです。使用している子どもさんの感想は「リタリンを飲んでいたとき、70%ぐらい効いていたが、コンサータは30%ぐらいの効き目かな」と話しているそうです。お母さんの観察では「今までの落ち着きが少し弱くなったり、自己コントロールが出来にくいようだ」と言っておられました。「次回の診察では、27mのほうをお願いしてみようかな」とお話されていました。
★コンサータは、日本では2種類(18mg・27mg)の2種類しかありません。アメリカなどでは4種類(18mg・27mg・36mg・54mg)がありますので、4種類の選択肢があります。それに、リタリンが使用できますので、その人に合った量が選べます。日本では18歳未満までしか使えませんので、大人にも使える薬が緊急に必要だと思います。リタリンなどの錠剤と比べると、症状や効き目による微調整ができない欠点があります。一日1回で12時間有効であるという利点もあるのですが。
★保健が適用されるようになりましたが、コンサータの単価が高いので、今までと比べると費用が10倍近くかかります。それと新薬ですので、1年間は1回に2週間分しか薬は出せません。月に2回の診察が必要になりますので、診察費も2回必要になる。費用と時間が倍必要になるので、負担が増えました。
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| 9 コンサータについての情報(日経BP社)。『リタリンやコンサータについて』 えじそんくらぶ奈良ポップコーンの会報や最近の情報について | ||||
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@新薬・中枢神経刺激薬 塩酸メチルフェニデート コンサータ:日本初のAD/HD治療薬 北村正樹=慈恵医大病院薬剤部) 日経BP社 2007年11月15日 詳しくは日経BPを見て下さい。
★★ 2007年10月26日、中枢神経刺激薬の塩酸メチルフェニデート(商品名:コンサータ18mg、同27mg)が製造承認を取得した。適応は「小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)」であり、AD/HDに適応を持つ日本初の薬剤である。
★AD/HDは、小児期からの多動、集中困難、衝動性を有する精神疾患で、その原因は不明だが、中枢の何らかの気質的障害が関与しているものと考えられている。治療では、衝動性や多動などの症状改善を目的としてハロペリドール(商品名:セレネースほか)やカルバマゼピン(商品名:テグレトールほか)が使用されるほか、注意集中の改善や多動、衝動性の改善を目的として、うつやナルコレプシーの治療薬として使われていたリタリン(コンサータと同じメチルフェニデート製剤)が適用外使用されていた。しかし、いずれもAD/HDには適応がないため、専門家からは一刻も早いコンサータの承認が熱望されていた。
★メチルフェニデートのAD/HDに対する作用機序は、まだ十分には解明されていないが、ドパミンおよびノルエピネフリントランスポーターに結合し、再取り込みを抑制する事で、シナプス間隙に存在するドパミンおよびノルエピネフリンを増加させ、神経系の機能を亢進するのではなかと推測されている。海外では2000年8月に米国で承認されて以降、今日までに世界66カ国で使用されている。米国では、小児AD/HDの薬物治療に関するガイドラインで標準治療薬として位置付けられている。
★コンサータは、一日1回、朝に服用する事で効果が12時間持続する様に設計された長時間作用型の徐放製剤である。即効性製剤であるリタリンとは異なり、浸透圧を利用した製剤技術により血中濃度上昇の変動を最小限に押さえる工夫が施されている。
★コンサータの主な副作用は、食欲不振、初期不眠症、体重減少、食欲減退、頭痛、不眠症、腹痛、悪心、チック、発熱などである。なお今般、メチルフェニデート製剤の乱用や薬物依存が大きな社会問題となっていることから、コンサータには、承認時の条件として厳しい流通管理が義務づけられており、本薬を扱える医師や薬剤師は大きく制限される見込みである。
★★最近、リタリンについての不正使用の為での依存症が問題になっております。これらの事について、岩阪精神科医から見解をポップコーンの会報の11月号に書いていただきましたので、それを載せさせていただきます。
A★★【リタリンについて 奈良教育大学教授 精神科医 特別支援センター 岩坂英巳】★★
リタリンは、ちゃんと診ずに処方する医師、必要以上の量を処方する医師が居るとするならば、そちらが問題。大人のリタリン依存者(うつ病を含んで)は、ADHDの子どもで、治療上飲んでいる場合とは、全く別の話です。
厚生労働省研究班から出版された「ADHD診断治療ガイドライン」でも「保険外適用であることを保護者に説明のうえ、まず第一に選択すべき薬」と位置付けられています。この7月(2007年)にDr.Swanson,8月にDr.BiedermanといったADHDの治療の第一人者とお話しする機会がありましたが、治療の経過の中での依存症の心配はいらないと彼らも言っていました。
ですから、ADHDがあるから依存症になりやすいということはないですし、治療上処方されているリタリンも心配ありません。もし、注意すべきことがあるとしたら、本人が「リタリンを飲まないとできない」と思春期以降に思ってしまわないように、本人が自信を失わないように配慮することでしょう。薬を飲んでいるときも、効果が切れている時間帯でも「がんばれている」ことを認めていくことが大切です。
ただ10月18日の毎日新聞を読む限り、リタリンの「うつ病」での適応症は近々削除の方向です。効果のある薬だけに、残念ですが、「ナルコレプシーに限る」処方となると、現実的にはADHDの子どもに処方できる可能性は、きわめて少なくなるでしょう。
リタリン徐放剤「コンサータ」は、来春からADHDの適応症で使用可能ですが、成分はリタリンと同じなので、処方できる医師を「診断能力のある」医師に限定して、流通段階でのチェックを徹底する方向です。
また、適応年齢が子ども限定になるので、高校生以上に処方できるかどうかは、今のところ予想しづらい状況です。
なお、以上は一医師としての岩坂の私見ですので、必ず主治医の先生と相談の上、リタリンやコンサータの使用を考えていって下さい。
★コンサータやりタリンについての最近の情報について
★12月15日に岩坂先生(精神科医)に、大阪のNHKの軽度発達障害のフォーラム会場へ行く途中でお会いしました。岩坂先生は、フォーラムの当日の講師の一人で、ペアレント・トレーニングの話を中心に講演されました。
【コンサータの使用は、原則は6才以上15才未満ですが、15才から18才未満までは、今まできちんとAD/HDと診断されて、リタリンを治療で使用していた人については、慎重に配慮しながら、使用することができるようになります】ということを岩坂医師からお聞きして、安心しました。他の情報なども見ていますと、6才以上18才未満までの使用に限られます。また薬の量も2種類しかないので、リタリンではできた、その人に合わせて投薬量を微妙にコントロールするのが難しいという問題があります。また、18才以上の成人などについての治療薬がないので、リタリンの使用ができるようにして欲しいと思います。
★リタリンを成人にも使える様にして欲しいという要望書を、12月にえじそんくらぶが製薬会社に出しました。詳しくは、えじそんくらぶのHPを見て下さい。このHPからリンクしています。多くの情報が飛び交っていますので、それらも参考にしてください。
コンサータは、2007年12月末から使用できます。実際には、2008年1月からの使用が始まりました。ただ1年間は、2週間【14日】分しか出ませんので、月に2回の診療となりますので、時間的にも診察代も月一回から2回になり2倍になりますので大変ですね。
★リタリンと比べると、保健薬として認可されましたが、薬価が10倍程度になり経済的にも負担が増えます。海外の多くの国のように、日本でもAD/HDの治療薬としてリタリンも保健薬として使えるようにしてほしいですね。
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| 10 コンサータを使用しての問題について・ポップコーンの会報より | ||||
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★2008年2月20日(日)のポップコーンの例会での主な話題は、コンサータ(リタリンを主成分とした12時間有効な薬)についてでした。話に出た内容を簡単にまとめて見ました。(ポップコーンの会報3月号・46号より)
★コンサータについて
●薬の値段がリタリンと比べると10倍になり、新薬の場合は発売1年間は、薬は2週間しか一度に出せないので、ひと月に2度は病院に行かなくてはならない。また診察費も2度かかるので、家計に響いて大変だ。以前のように、リタリンも使えるようにしてほしい。
●18歳未満までなので、以前にリタリンを使用していた大人に使えなくなり、仕事にさしつかえる。なんとか早く大人にも使える新薬や、リタリンを使えるようにしてほしい。
●自分らしくやりたいので、昼過ぎからはリタリンを飲まないでやってきて、自分をある程度コントロールできていた。リタリンは本人や先生に良く効果が確認できるので、自分をコントロールしやすい。コンサータの28mgを飲むと、おとなしくなりすぎる状態が続いているので、17mgに減らしてもらっている。
●嫌われることなどをわざとしていたが、コンサータを飲んで少しましになった。
●コンサータを飲んでいるときのほうが、飲まないときよりも宿題が速くできるように思える。
●コンサータを飲んだら、子どもの食欲がなくなったようなのですが。【この件に関して薬との関係があるのどうなのか、話し合いがありました。色々な条件なども考えられるので、食欲不振が薬の服用と本当に関連しているのか、主治医の先生とよく相談されることが大切でしょうという結論になりました。】
●カプセルだけは溶けないで、排泄されるので、薬を飲んでいることが意識されるようになった。
☆学習や高校進学などの話も出ました
●集団での学習は、なかなか学力が身につかなくて困っていたが、お兄ちゃん的な家庭教師(大学生)と馬があって、学力が向上した。
●中学生で、学校の勉強がおもしろくないといっていた。家庭教師(大学生)についてもらい、あらかじめ学校の勉強の予習をしてから⇒学校での勉強⇒家での復習をすることで、学校での学習のイメージを前もって持てるので、授業もある程度理解できるようになったという、実践的な報告がありました。
(このように、個人の特性に合わせた方法も、学習の理解力を進める一つの工夫だと思いました。軽度な発達障害の人は、イメージ力のところに弱さがあるので、このような取り組みは効果があると思われます。但し、家計に財政的な負担がかかりますので、公教育のなかでこのような取り組みへの援助があればと思います。西田)
☆何人かの保護者の方から、私立高校受験の結果合格したとの報告がありました。
●小学校と中学校の対応が良かったので、今まではあまり心配がなかったが、4月から進学する高校での対応がどうなるか心配です。
●私立高校合格したので、今度は公立高校受験ですとの報告もありました。
●その後、公立高校の受験に挑戦し、見事公立高校に合格。学習や部活に頑張っています、との大変嬉しい報告もあります。
●高校では寮に入るので、子どもの特性について「担任の先生には話しておいたほうがようかどうか」についても論議されました。高校の経験のある保護者の方からは、「本人の意向を聞いたり、主治医とも相談して、寮の担当の先生には話した」経験などが出されました。
◎それから話が発展して、子どもにいつ頃自分の特性について話したら良いかが話し合われました。子ども一人ひとりの状況や条件、認識(発達年齢や思春期との関係)の違いがあるので、一概には言えませんので、保護者と子どもと担当医が良く話し合うことが出発点になるでしょうという話になりました。ただ、一般的には、3次元の節を超えて、自分のことが少し客観的に分かり始める小学校高学年の頃が経験的には良いのではないかといわれています。
◎3月例会では、公立高校に合格したという報告や、就職できたという嬉しい報告がありました。幼児期から、発達障害の会に参加して特性に応じた子育てや、医療との連携、発達に応じた適切な教育や個別指導を受けたことなどが、思春期の発達を促がしたのですね。これからは、思春期や青年期を豊かに乗り越えるための社会的なバックアップがとても大切になってきます。
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| 13 リタリン 処方対象「うつ」削除 厚労省 麻薬並み流通管理も 毎日新聞 2007年10月18日 | ||||
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乱用が広がっている向精神薬「リタリン」について、厚労省は17日、薬事・食品衛生審議会の部会を開き、製造販売元の「ノバルテイスファーマ」(東京都港区)が申請した適応症からうつ病を削除することを了承した。近く審議会薬事分科会に報告され、了承されれば今月中にも正式承認される。承認後はナルコレプシー(睡眠障害)にしか使えなくなる。処方できる医師も登録制にするなど厳しい流通管理策が併せて導入されることになり、乱用への有効な歯止めになりそうだ。
部会では、小児期における「注意欠陥多動性障害(AD/HD)」の国内初の治療薬として「ヤンセンファーマ」(千代田区)から承認申請が出されている「コンサータ」についても議論。リタリンと同じ塩酸メチルフェニデートが成分に含まれ依存性が強いとして、同様の流通管理策を条件とすることで了承された。リタリンと同様に薬事分科会に報告し、承認される見通しだ。
両社が部会に報告した流通管理策によると、両社はそれぞれ専門医や弁護士ら外部の有識者による第3者委員会を設置。ナルコレプシーとAD/HDの診断能力のある医師や医療機関だけが処方できるようにし、医師名などリスト化して管理。調剤局も同様の名簿を作り流通段階でもチェックを徹底する。ノバルテイスファーマーには来年1月1日までに流通管理策を実施するように要請。ヤンセンファーマに対しても、コンサータが発売されるまでに整備するように求めた。厚労省は「麻薬並みの厳しい流通管理になる」と話している。
一方、この日の部会で、日本精神神経学科などから、リタリンについて末期がんの患者の抑うつ症状の改善薬として新たな適応を求める要望も出された。今後、関係学会で治験を進めることが確認された。
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| 14 塩酸メチルフェニデート製剤の使用にあたってに留意事項について 平成19年10月26日 | ||||
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各都道府県衛生主管部(局)長殿
厚生労働省医薬食品局総務課長 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 厚生労働省医薬食品安全対策課長 厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課長
塩酸メチルフェニデート製剤の使用にあたっての留意事項について
塩酸メチルフェニデート製剤(販売名:リタリン錠「チバ」及び1%同散「チバ」(以下、リタリンという。)、コンサータ錠18mg及び同錠27mg(以下、「コンサータ」という。)については、本日、リタリンの「うつ」に係る効能効果を削除する承認事項一部変更承認及びコンサータの新規承認をそれぞれ行ったところであるが、その使用にあたっては、特に下記の点について留意されるよう、貴管下の医療機関、薬局等に対して周知をお願いする。なお、卸売り一般販売業者等の販売業者に対しても適切に対応するよう指導されたい。
記
1.塩酸メチルフェニデート製剤の適正使用についいて
(1)リタリンの効能効果は、今回の承認事項一部変更承認によって、「ナルコレプシー」のみとなること。また、コンサータの効能効果は「小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)」であること。
(2)リタリン及びコンサータについては、投薬する医師、医療機関、薬局を限定するとともに、薬局における調剤の際には、その確認の上で調剤がなされるよう、リタリンの承認事項一部変更承認及びコンサータの承認にあたり、薬事法(昭和35年法律第145号)第79条に基づく承認条件を付し、各製造販売業者に適正な流通管理の実施を義務付けたこと。
(参考:承認条件)
本剤の投与が、リタリンにあってはナルコレプシー(コンサータにあっては注意欠陥/多動性障害)の診断、治療に精通し、薬物依存を含む本剤のリスク等についても十分に管理できる医師・医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ行われるとともに、それら薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤がなされるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること。
(3)リタリン及びコンサータの流通管理の基本は以下の通りであること。
@有識者(医師、薬剤師、法律の専門家等)からなる第三者委員会を設置。
A医師・医療機関・薬局ごとに適正使用がなされるか否か同委員会で検討し、リスト化。
B販売は、リスト化された医師・医療機関・薬局に限定。
C薬局は調剤前に処方せん発行医師・医療機関がリストに掲上されているか確認。リストに無い場合は、調剤を拒否して、製造販売業者に連絡。なお、現在、各製造販売業者において具体的な方策が検討されており、まとまり次第、各製造販売業者から医療機関、薬局等に周知されるものであること。
また、各製造販売業者に対し、(ア)第三者委員会については、その独立性が確保されるよう必要な措置を講ずること、(ウ)薬剤の適正使用にか係る医師等の研修にあたり、薬物依存に係る事項を充実させることを指示したこと。
(4)リタリンについては、上記の流通管理を出切るだけ早く、遅くとも平成20年1月1日までに実施するとともに、それまでの間にあっては、異常な発注については納入を行わないなど、販売にあたり特段の注意を払うよう製造販売業者に指示したこと。
(5)今回の承認事項一部変更承認に伴なうリタリンの表示の訂正及び添付文書の改定については、「再評価が終了した医療用医薬品の取り扱いについて」(昭和62年7月11日付け薬発第592号厚生省薬務局長通知)及び「再評価が終了した医療用医薬品に関する監視指導上の措置について」(昭和62年7月11日付け薬監第54号厚生省薬務局監視指導課長通達)に準じ、本日から遅くとも1月以内に医療機関、薬局等に対する訂正文書の送付を完了するよう指示したこと。
2.医療機関における適正使用に関する周知事項について
(1)リタリン及びコンサータについては、上記1の流通管理が実施されること。なお、上記1(3)Aのリストへの掲載を希望する医師、医療機関については、各製造販売業者から後日配布される案内に基づき、第三者委員会における検討等に必要な手続きをお願いしたいこと。
(2)リタリン又はコンサータの使用にあたっては、その効能効果、用法用量、添付文書の使用上の注意等を踏まえ、リタリンにあってはナルコレプシー、コンサータにあっては注意欠陥/多動性障害に適切な診断を行った上で適切に処方等を行うこと。得に薬物依存の発現について十分なリスク管理を行うこと。
3.薬局における調剤に関する周知事項について
(1)リタリン及びコンサータについては、上記1の流通管理が実施されること。なお、上記1(3)Aのリストへの掲載を希望する薬局については、各製造販売業者から後日配布される案内に基づき、第三者委員会における検討等に必要な手続きをお願いしたいこと。
(2)上記1(3)Aのリストに掲載された薬局において、リタリン又はコンサータに係る処方せんを受け取った薬剤師は、調剤前に、処方箋を交付した医師及び発行先の医療機関が1(3)Aのリストに掲載されているかどうかを確認し、リストに掲載されていなければ調剤することを拒むこと。なお、リタリン又はコンサータを薬局間で譲渡・譲受しないようにすること。
(3)(2)に基づく確認をした上で調剤を拒むことについては、薬剤師法(昭和35年法律第146号)第21条(調剤の求めに応ずる義務)の「正当な理由」にあたるものと解されること。なお、上記1(3)Aのリストに掲載されていない薬局については、流通が制限されているため調剤できず、結果的に調剤を拒むことになるが、これについても同様と解されること。
(4)上記のほか、「塩酸メチルフェニデート(リタリン)その他向精神薬の適正使用、処方せんに係る疑義照会の徹底等について」(平成19年9月21日付け薬食発第0921003号厚生労働省医薬食品局長通知)の記2に基づく処方せん確認の徹底等についても留意すること。
4・その他
(1)終末期がん患者へのリタリンの投与について、関係学会等が薬事法に基づくいわゆる医師主導治験の実施を検討していること、医師主導治験が実施される場合、製造販売業者は通常製品と明確に区別できる形で製剤を供給する用意があることを明らかにされていること。
(2)コンサータの効能効果である「小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)とは、原則18歳未満のAD/HDであること。
(もっと詳しい情報などは、厚生労働省のHPを見て下さい・・・西田)
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| 15 リタリン うつ病への処方禁止 製薬会社検討 効果の根拠薄く毎日新聞2007年9月21日 | ||||
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依存性の高い向精神薬「リタリン」の乱用が広まっている問題で、製造・販売元の「ノバルテイスファーマ」(東京都港区)が、適応症から難治性、遅延性うつ病を削除する方向で検討していることが分かった。リタリンは覚せい剤と似た効果があり依存者の急増が明らかになっている。ノバルテイス社は関係学会や厚生労働省の了解が得られしだい、同省薬事・食品衛生審議会に削除を申請する方針。うつ病への処方の全面禁止は乱用への大きな歯止めになりそうだ。【精神医療取材班】
リタリンは中枢神経興奮剤「塩酸メチルフェニデート」の商品名。1958年の販売開始以来、軽いうつ病に使われてきたが、爽快感(そうかい)や多幸感が得られたり、食欲抑制効果があるため、若者を中心に乱用が社会問題化。旧厚生省は98年、難治性・遅延性うつ病に適応症を限定した。
しかし、インターネットの普及などで十分な診察もせず処方する医療機関の情報が簡単に手に入るようになったことを背景に、乱用者が急増。患者が掛け持ち受診して大量に入手したり、違法に販売するケースが後を絶たなかった。また、国立精神・神経センター(東京都小平市)の調査で、リタリンを乱用して依存症などの副作用で入・通院したケースが06年度、全国の医療施設で15例に上り、2年前の約2倍になったことが明らかになっていた。
関係者によると、ノバルテイス社は乱用に歯止めがかからない現状を重視。@現在の科学水準に照らし、うつ病に効果があるとの十分な根拠が得られていないA他に効き目がある抗うつ薬が多数販売されている―とし、うつ病を除外しても問題はないと判断した。
うつ病が削除されれば、リタリンの適応症は「ナルコレプシー」(睡眠障害)だけとなる。この病気の患者は国内では薬20万人程度と推計され、厳格な検査が必要なため、医療関係者は「うつ病を外せばリタリンの乱用は激減する」と都期待している。
★最近のコンサータについての情報
★★この記事とAD/HDの治療薬とに関連して(以下は西田の注です)
コンサータ【AD/HDの治療薬、アメリカでは2000年から使用されており、一度飲めば12時間効果がある徐放剤です。日本でも数年かかって治検が行われ、2006年6月に治検は終了。2007年の10月にAD/HDの18歳未満の治療薬として承認され、早ければ12月末からか、2008年1月には、18才未満のAD/HDの子には、コンサータの使用が可能になりました】。
★新たな困難な問題が起こってきました。
困った事には、18才以上のAD/HDの人にはコンサータは使用が出来ません。今までリタリンを使用していた18才以上の人には有効な治療薬がなくなるという問題が起きています。新しい薬が認可されるまでは、この人たちには、今までの様に引き続いてリタリンの使用ができるように、救済措置が取られるように要求していくことが必要になっています。リタリンが使用できなくなるので、日本では現在18才以上のAD/HDの人の治療に有効な薬が無くなります。18才以上のリタリンの治療薬を使っていた人は、その間はどうしたらよいのか悩ましい問題です。18才以上のAD/HDの治療薬は、日本ではまだ治験が始まったばかりか、または、申請が出されていても認可されるまで何年かかかります。アメリカ等では、AD/HDの人の治療については、以前からリタリンの有効性は長期の研究、追跡調査などで認められて承認され、多くのAD/HDの人の治療に現在も使用されています。私の身の回りのAD/HDの人の治療で、リタリンを使用しておられる方に関しては、乱用や依存症の人は居りません。厚生労働省は、この問題を早急に解決する義務があると思います。
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| 16 幼稚園、高校も充実を・再生会議提言へ、軽度発達障害手厚く 2007年4月29日 毎日新聞 | ||||
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特別支援教育
政府の教育再生会議は28日、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(AD/HD)など軽度発達障害への「特別支援教育」を、小中学校より取り組みが遅れている幼稚園と高等学校でも本格化させるよう提言する方針を固めた。第2分科会(規範意識)で論議を深め、5月にもまとめる第2次報告に具体策を盛り込む。
今年3月まで、障害者教育は制度上、障害の種別により▽盲学校▽ろう学校▽養護学校―に分かれていたが、学校教育法の改正で4月から特別支援学校に一本化され、小中学校の特殊学級も特別支援学級に改称された。特別支援教育は、従来の特殊教育で対象としていた盲、ろう、知的障害などに加え、LDやAD/HD、高機能自閉症などの軽度発達障害も対象にしている。
ただ、従来の特殊教育が義務教育中心だったため、新たに特別支援教育の体制に変わっても、幼稚園と高校での指導は遅れが指摘されている。例えば文部科学省は、子どもの実態を把握して支援策を検討する「校内委員会」の設置を求めているが、小中学校での設置率が90%を超えるのに対して幼稚園は32%、高校では25%(昨年9月現在)にとどまっている。
特に近年ようやく研究が進んできた発達障害について、再生会議は、幼稚園では発達障害を持つ子どもの早期発見と支援、高校では社会人としての自立支援の充実が不可欠と判断。幼稚園と高校でも、校内委員会の早期設置、福祉・医療機関や保護者との連絡に当たる「特別支援教育コーデイネ―ター」の増員、教員養成課程での教育内容の充実などを求める。【平元英治】
発達障害
学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(AD/HD)、自閉症などの総称。周辺とうまく意思疎通できない▽関心に強い偏りがある▽落ち着きがない―などが特徴。単なる性格や人柄とは異なり先天的脳機能障害が原因とされ、いじめの一因との指摘もある。文部科学省は02年調査を基に、全小中学校生の6.3%に発達障害の可能性があるとみている。
2007年4月29日 毎日新聞
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| 17 LDやAD/HDの支援 幼稚園・高校、整備遅れる 2007年5月14日 朝日新聞 | ||||
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文部科学省は、軽度発達障害のある児童・生徒らへの公立学校への支援体制の整備状況をまとめた。小中学校では前年よりも進んだが、自治体によって取り組みに大きな差があった。
軽度発達障害には、LD(学習障害)やAD/HD(注意欠陥・多動性障害)、高機能自閉症が含まれている。こうした子どもの実態をつかみ支援方法を考える組織を置いている学校は、小学校が96%、中学校が95%と9割を超えていたが、幼稚園は33%、高校は25%にとどまった。
都道府県・指定市別にみると、幼稚園では、札幌と川崎の2市が100%だったのに対し、栃木県と、さいたま、広島の2市は0。高校では、福島、徳島、佐賀の3県と福岡市が100%だったが、札幌、さいたま、千葉、横浜、静岡、名古屋、堺、北九州の8市は0だった。
関係者や保護者との連絡調整をする教員を指名している学校も、小、中が9割を越える一方で、幼稚園では29%、高校は19%にとどまった。特別支援教育に関する研修を受講済みの教員の割合は今回初めて調べたが、幼稚園56%、小学校50%、中学校36%、高校15%とばらつきがあった。
文部科学省特別支援教育課は「高校は入試を経ているので、多くの教員が『障害のある生徒は少ない』と考えているようだ」と分析している。
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| 18 多動性障害の治療薬が承認見送り 読売新聞 2007年10月4日 | ||||
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リタリンと同成分、管理厳格化検討へ
厚生労働省の薬事分科会は3日、国内初の注意欠陥・多動性障害の治療薬「コンサータ」(一般名・塩酸メチルフェニデート)について、安全性や有効性を認めたが「向精神薬リタリンと同じ成分が含まれており、リタリンと共に流通、管理体制を検討する必要がある」として、製造販売の承認を保留した。
リタリン乱用問題を受けた異例の措置。同省は、塩酸メチルフェニデートの適正使用に向けて、分科会の下部組織の部会で早急に検討し、医療用麻薬並の厳しい管理体制を導入する方針だ。具体的には、各製薬会社が医師や医療機関を登録し、取り扱える医師を限定する仕組みを考えている。
コンサータは、ヤンセンファーマ社(東京都千代田区)が申請した治療薬で、海外66カ国で承認されている。部会が今年8月「安全性や有効性は確認され、承認しても差し支えない」との結論をまとめていた。
リタリンを巡っては過剰処方による乱用が問題となり、東京都が先月、都内のクリニックに立入検査を行い、製造販売元のノバルテイスファーマー社も「難治性・遷延性うつ病」の効能取り下げを検討している。
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| 19 リタリン処方医登録で流通管理 毎日新聞 2007年10月4日 | ||||
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リタリン処方医登録で流通管理 厚労省要請
依存性の高い向精神薬「リタリン」の乱用問題で、厚生労働省は3日、リタリンを処方できる医師や医療機関を登録制にして流通を制限することを決めた。製造・販売元のノバルテイスファーマ(東京都港区)が乱用防止のため適応症からうつ病を削除する方針を決めているが、患者の求めに応じ処方する医師が後を絶たないため、流通段階も厳しく管理し、乱用に歯止めをかけたい考えだ。
厚労省などによると、リタリンの流通規制は法律ではなく同社の自主管理に委ねる。同社が外部の医師や薬剤師、弁護士ら有識者による委員会を設置し、処方を認める医師や医療機関、調剤薬局のリストを作成。調剤薬局は患者の提示した処方箋が登録医などの出したものかを確認し、登録外であれば調剤を拒否し、同社に通報する―などの仕組みが検討されている。
一方、厚労省はリタリンと同じ成分の塩酸メチルフェニデートで、小児期の注意欠陥多動性障害「AD/HD」の治療薬「コンサータ」を承認申請中のヤンセンファーマ(東京都千代田区)にも、月内にも流通管理策をまとめるように支持した。【精神医療取材班】
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| 20 特別支援教育支援員の配置に必要となる経費に係る地方財政措置の予定について(通知) | ||||
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18初特支代15号 平成18年12月27日
各都道府県教育委員会 特別支援教育主管部課長殿
文部科学省初等中等教育局 特別支援教育課長 瀧本 寛
特別支援教育支援員の配置に必要となる経費に係る地方財政措置の予定について(通知)
先般の学校教育法等の改正において、小中学校に在籍する教育上特別の支援を必要とする障害のある児童生徒に対して、障害を克服するための教育を行うことが明確に位置づけられました。
このうち、小学校及び中学校には、学校教育法施行令第5条に定める認定就学者をはじめ、様々な障害を持つ児童生徒が在学しており、特に、通常の学級においては、LD、ADHD、高機能自閉症等の児童生徒がやく6パーセントの割合で在籍している可能性が示されています。
このような状況を踏まえ、小学校及び中学校において、様々な障害をもつ児童生徒に対する学校生活上の介助や学習活動上の支援を行う「特別支援教育支援員」の計画的配置が可能となるよう、下記のように地方財政措置される予定となっていますので、域内の市町村教育委員会へ速やかにご周知くださいますようお願い致します。
なお、具体の単位費用算定基準については、総務省において決定され次第ご連絡致します。
記
措置予定時期 平成19年度より
平成19年度措置予定額 約250億円(市町村分)
特別支援教育支援員 平成19年度 21,000人相当
平成二十年度 30,000人相当
(全公立小中学校数に相当する人数)
担当:特別支援課 庶務係 山内
(電話)03‐6734‐2430 (FAX)03‐6734‐3737
『★解説 上の内容の文書が出されています。ただまだ具体的な単価については、ここにはありません。聞く所によりますとなので、あまり正確ではないのですが、次のような内容ではないかと言われております。正確には、また文書が出た段階でここの載せたいと思います。
注・・・・地方財政措置としておりてきますので、特別支援教育支援員の費用に必ず使わなければならないというようにはなっていません。ですから、他の用途に流用される可能性がないわけではありません。
黙っていますと、他の用途に使われるかもしれませんので・・・。緊急に必要な行動は次のようなことではないでしょうか。
@「特別支援教育支援員の配置に必要となる経費に係る地方財政措置について」は、必ず特別支援教育の支援員に使われるように市町村長などに申し入れをしておくのが重要です。できれば、市町村議会の議員さんなどにお願いしていただき、必ず特別支援教育の支援員を確保して、軽度発達障害の教育等に19年度4月から必要な公立の全ての小中学校の支援員配置に使うようにお願いをしてください。
それから、自分の住んでいる市町村長さんなどに意見を個人や団体としてあげて欲しいと思います。
A意見を市町村長に出した上で、学校当局や教育委員会にも、支援員を配置するようにお願いしてください。教育委員会だけに言っても、予算は市町村当局が持っていますので、教育委員会や校長先生にだけお願いしても、無理だと思います。
B一部では1時間いくらなどという賃金の単価が言われていますが、これはあくまでも卓上の計算であって、実際には実施する市町村によって異なると思います。
★賃金が安いので、教員の免許を持った人を雇うのには、かなり無理ですので教師の配置ではなく、アルバイト的な支援員しか配置できないと思われます。私たちが要求していたのは、きちんと指導できる正式な教員免許と発達障害の知識を持った教師の配置です。これからも、通級指導教室を全校への設置や、専門的な知識を持った教師の全校配置をこれからも求めていきましょう。
私たちの要求とはかけ離れたとても不充分な内容ですが、黙っているとこの支援員の配置さえも今年度は該当しない場合も出てきますので、@まず議員さんなどに協力して頂いて、市町村当局に支援費を支援員の配置に使用されるようお願いをして下さい。Aその上で学校から教育委員会に支援員に配置の希望をあげてもらい、19年度から配置されるよう先生方や保護者の皆さん、支援員配置の希望を、学校と教育委員会へ希望を上げてくださいますようお願いします。
もう一度繰り返しますが、教育委員会は財政的な権限はありませんので、まず市町村当局に申し入れをすることがとても重要です。』
えじそんくらぶ奈良 ポップコーン 事務局長 西田
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| 21 広げる障害児支援「教え方 子どもの数だけ」 読売新聞 2006年1月27日 | ||||
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「子どもに合わせた教え方を」と高山恵子さんは訴える。
「えじそんくらぶ」代表 高山恵子さんに聞く (埼玉県入間市在住。今春、通信制の星さ大学で非常勤講師に就任予定。薬剤師と臨床心理士の資格を持つ。46歳)
◎ 発明王の名を冠した「えじそんくらぶ」代表。地元の埼玉県で、注意欠陥・多動性障害(AD/HD)の人やその家族の支援を始めて8年が過ぎ、会員は全国に1200人を数える。AD/HDをきっかけにたくさんの人と会い、語り合えるのが楽しくて仕方ないという。
「エジソンもAD/HDだったといわれています。『集団行動が苦手な困った子』と見られがちだが、固定観念を捨てて欲しい」
実は高山さんもAD/HDだ。講演会の講師を務める時には、いつも手元にタイマーを置く。夢中になると話が止まらなくなり、時間の管理が出来ない。小学校の頃は、計算問題でプラスとマイナスを見間違えた。興味のない授業は集中力をすぐなくすし、忘れ物も多く、母親がよく届に来た。それでも、いい先生がいたから落ち込むことは少なかった。
小学校のある担任は、休み時間に「次の授業に使うものを調べて、忘れ物があったら今のうちに友達から借りてきたら」と言ってくれた。中学校では、理化の教師が、夏休みの自由研究の締め切りを延ばして励ましてくれた。1週間遅れで提出した研究は、県のコンクールで賞を取った。
「AD/HDと言う言葉も知られていませんでしたが、その子にあった対応をし、やる気を引き出す先生がたくさんいた。今もいます。障害の有無ではなく、『子どもはみんな同じじゃない。違う子がいて当たり前』と認識することが出発点だと思います」
◎ 薬剤師を目指して進んだ大学の薬学部でも挫折を味わった。実験で硫酸と塩酸を間違えたこともある。ついたあだ名は「ずれ子ちゃん」。自分には向いていないと思い、卒業後、得意だった英語の塾を開いた。会話に力を入れ、遊び感覚で取り組める教材を使った。例えば「山手線ゲーム」のように、輪になっておもちゃの時限爆弾を回しながら、動物の単語を次々と言って行く。学校になじめない子も喜んで通い、小学生で英検3級をとる子もいた。「今から思えば、思考錯誤しながら、学習障害やAD/HDの子の教育方法を自然にとり入れていた。子どもは生きた教材ですね。」「真剣に教育学を勉強しよう」と思い立ち、米国の大学院に留学。専攻は普通教育なのに、「特殊教育」が必須科目だったのに驚いた。その講義で初めてAD/HDという言葉を知った。「自分がそうかもしれない」と興味を持ち、すぐに専攻を特殊教育に変えた。
◎3年半の留学中、最も印象に残った講義が「いいテスト、悪いテスト」。解答欄が分かりづらい用紙、「○○でないものを選べ」という勘違いしやすい設問は、AD/HDにとっては「悪いテストで」、教師は作ってはいけないのだという。かって自分が結果を出せなかったものばかりだった。
「テストが悪かったんだと、勇気づけられました。
子どもに合わせて、教え方を変える大切さを学びました。発達障害の子は、学習スタイルに非常に偏りがあり、『単語は書いて覚えるものだ』と強制しても、出来ない子もいる。一つの授業の中でも、視覚型、聴覚型、体得型など違う手法を取り入れて、使い分けるべきです。」(梅沢清治記者)
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| 22 発達障害支援の拠点に 「でぃあ〜」今日業務開始 毎日新聞奈良版18年1月10日 | ||||
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発達障害の拠点に 「でぃあー」今日業務開始
奈良市古市町の知的障害児通園施設「奈良仔鹿園」に、奈良県発達障害支援センター「でぃあー」が開設され、10日から業務を開始する。学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(AD/HD)など、発達障害を抱えた人や家族を支援する拠点として期待される。
発達障害は、LD、AD/HDのほか、自閉症やアスペルガー症候群などに区分される。学習面での遅れや他人とうまくかかわれないなどの特徴が見られるが、軽度だと一見して障害が分かりにくいため支援体制も不充分。04年、発達障害者支援法が成立し、各都道府県は支援センター設置が義務付けられた。奈良県は、同園がこれまで独自に発達障害の相談業務を行っていたことから依託した。
センターでは相談員4人が対応。生活や就労に関する悩みを聞き、ニーズに合った支援を決める。また障害への理解を広めるため、小・中・高校の教員や企業に研修活動も行う方針。岡本とも子センター長は「障害の診断がなくても、『他の子どもとどこか違う』と悩む親や家族は多い。そんな子こそ支援していきたい」と話している。
相談は月〜金の午前9時〜午後5時。無料だが要予約。問い合わせはセンター(0742・62・7746)、
ホームページはhttp://www5.kcn.ne.jp/~deardeer/
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| 23 オレは帝王 歴史作った ガトリン男子二百もV | ||||
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★2005年8月12日(金) ヘルシンキ世界陸上、毎日新聞夕刊
4日前に百メートルで披露した世界一のスピードで、ニ百メートルも世界を圧倒した。「歴史を作る事ができて幸せ。自分が短距離の帝王であることを世界中に見せ付けられたんだ」。史上2人めの短距離2冠が誇らしげだ。
トラックの中央に並んだ米国勢4人の中でも最も外の6レーン。「他の選手の様子が分からなくてコーナーを出るまで少し怖かった」。内側のライバルから逃げさるような加速で、直線に出た時はトップに。残り60メートルからは、百メートルの終盤と同じようにダイナミックな腕振りとしなやかなストライドで大きく差をつけた。
6月の全米選手権で、過去20年間いなかった2冠を獲得。ヘルシンキには、その力を改めて証明する為に来た。百メートルを終えた後とあって、ニ百メートルは一次予選3着、ニ次予選2着、準決勝2着と通過だけを目的にした省エネの走り。決勝に照準を合わせた戦略も、ずばりと当たった。
01年全米ジュニア選手権では百メートル、ニ百メートル、百十メートル障害の三冠を得たが、この時ドーピング(禁止薬物使用)検査で興奮剤が検出されて出場停止処分に。子どもの頃に患った「注意欠陥/多動性障害」の治療薬という主張が受け入れられて02年に復帰してから、着実に力をつけて世界の頂点に上りつめた。その座を確かなものにする2冠。ガトリンの時代が築かれようといている。
「石井朗生・・毎日新聞 2005年8月12日(金)夕刊より」
★アテネオリンピック 2004年8月23日 毎日新聞
「伏兵ガトリン(米国)王者 グリーン敗れる 3着」
混戦模様の男子百メートルは、伏兵的存在のジャステイン・ガトリン(米国)が9秒85で制した。「歴史的なレースでベストの戦いができた。うれしいショックを受けてしまった」。興奮の面持ちで、喜びをそう話した。
シドニー五輪の金メダリストのグリーン、昨年の世界選手権で優勝したコリンズらの強豪を、しのいだレースだった。中盤までは先行する選手に食いつき、残り20メートルの驚異的な加速で勝負をものにしてしまった。
初めての五輪で自己ベストを0秒07更新する会心のレース。2着・オビクウェルとの差はわずかだったが、「ゴールの10メートル手前で勝利を確信した」と強気の表情を見せた。
01年全米ジュニア選手権で百メートル、ニ百メートル、百十メートル障害の3種目を制して注目された。だが、この時の検査で、ドーピング(禁止薬物使用)違反となり、2年間の資格停止処分を受けている。発覚した興奮剤が、10才の頃に診断された「注意欠陥/多動性障害」の治療に用いるものだったとの主張が認められ、処分は1年に軽減されたが辛いシーズンを過ごすことになった。「自分の体に入れるものには、十分な注意をしなければならないというのがよく分かった」と話しての再出発であった。
一昨年の全米大学選手権で復活を果たし、昨年は世界室内選手権60メートルで優勝。「毎日、6時間ものハードトレーニングをやってきた。フットボールの選手より体は強い」。才能を開花させた22歳の王者の表情は、もう自信に満ちていた。(野村隆広)
★以上は新聞報道の記事ですが、ガトリン選手は、2005年5月7日の大阪で開かれた、陸上国際グランプリ大阪大会でも、100メートルで優勝しています。
「人に負けたくない、勝ちたい、一番になりたい、そして自分の好きなことにはとことん熱中することができる」というAD/HDの特徴を生かして頑張ってきたから、今の彼があるのでしょうね。とてもすばらしいことです。
AD/HDをマイナスと捉えるのではなく、プラス思考をすることで自分の持っている特徴を生かせば、素晴らしい才能を発揮できるのです。私たちは子どもの潜在能力や特徴を見付けたり、開発したりして育て、発達させることで、セルフエステイームを高めて、人生にチャレンジしていく子どもたちを育てるために、みんなで協力して頑張りましょう。西田
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| 24 AD/HD薬服用率、大人の間で急増・女性は倍増の勢い | ||||
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★2005年9月15日 デイリーニュースでの報道によると
デイリーニュースの報道によると、アメリカでのAD/HDの大人の人の服用率が、増加しているとの記事が、目につきました。以下は、その内容です。
『 注意欠陥・多動性障害(AD/HD)の処方箋薬を使用する米国人の割合が、子どもより大人の間で急速に高まっていることが分かった。APによると、2000年から04年における同薬の使用率は、20歳〜44歳の間で倍増したのに対し、子どもの間では56%増にとどまった。薬剤給付管理大手、メドコ・ヘルス・ソルーションズがまとめた同データーは、15日に公表された。
特に、20歳〜44歳までの女性の間では113%増、45歳〜64歳の間でも104%増となっており、男性よりもはるかに高まった。専門家は、この傾向について、薬の質の向上や広告の効果から、AD/HDと診断された子どもを持つ親が、自分にも同じ兆候があると認識するなど、複数の理由を示した。
メドコのロバート・エプスタイン主任医療責任者(COM)は「AD/HDの治療を受けるのは大人の約1%だが、実際の患者はその4倍に上ると推測される」と説明。メドコによると、20歳以上の米国人のうち約150万人がAD/HDの治療薬を使用している。
治療薬「コンサータ」や「アデラルXR」の製造元は、AD/HDを患う子どもを持つ親向けに雑誌広告を展開している。また「ストラッテラ」を製造するイーライ・リリーは、AD/HDにかかっていることに気付いていない大人の注意をテレビ広告で喚起している。
AD/HDの兆候には、衝動的な行動や集中力の欠如、分裂ぎみ、物事の先延ばし、はしゃぎすぎるなどが含まれる。
AD/HDに関する著作があるエドワード・ハロウエル医師は、「薬による治療は行動療法と並び、人間関係や仕事、子育て面、性生活の向上に役立つ」として勧めている。AD/HD治療薬の売上高は、00年の7億5900万ドルから04年には31億ドルまではねあがっている。
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| 25 LD児らの支援は通級拡大で=中教審 | ||||
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★時事通信の報道によると、下記のような内容が報道されています。
障害児教育の在りかたを検討している中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)特別委員会は7月29日、通常学級に在籍する障害児が必要に応じて専門的な指導を受ける「特別支援教室」(仮称)導入に向けたステップとして、通級指導の対象に学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)児らを加えるように求める答申素案をまとめた。
通級指導は、通常学級に在籍しながら必要な指導を受ける仕組みで、同省は2006年度からの次期教員定数改善計画に反映させるほか、来年度予算概算要求に必要経費を盛り込む。
特別委員会は、特別支援教室の早期導入を目指していたが、「特殊学級の方が教育的効果がある」との意見にも配慮。同教室導入に向け、当面は通級拡大や特殊学級・通常学級の交流促進などで対応する。
素案はこのほか、重度・重複障害に対応する「特別支援学校)(仮称)導入に向け、現在は盲・ろう・養護学校に分かれている教員免許状を一本化するよう制度の見直しを求めた。
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| 26 注意欠陥多動性障害児・親たちの葛藤 日本経済新聞 | ||||
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★リタリンについては、日本ではまだまだ正しい理解が不足していると思います。医学的にきちんとした翻訳本「リタリンを飲むなら知っておきたいこと」花風社1500円+税も、日本でも出版されましたので、それを読んで下さい。以下は新聞の記事です。西田
米で向精神薬投与 急増
・米国で注意欠陥多動性障害(AD/HD)と診断された児童に向精神薬を投与するケースが急増している。学業への集中力を高めるのが目的で、全米でこの症状を持つ児童の8割、約800万人が常用するとされる。周囲とのトラブル回避のため、不本意ながら薬の服用を選ぶ親も目立ち、隠れた社会問題となっている。
・ニューヨーク郊外のロングアイランドに住むダニエルちゃん(6)は毎朝、薬を混ぜたアップルソースを食べて登校する。学校でも保健室で同じものを取る。中枢刺激薬リタリン。5才半から飲み続けている。「薬を飲まないと頭の中で掃除機がうなるような音がするんだ。」ダニエルちゃんの母親、リンダさん(44)は幼いわが子がAD/HDと診断され、向精神薬を与えることになったとき涙が出た。それでも息子が学業に集中できるようになり、薬の効用を認めないわけには行かない。
・シュナイダー小児科病院(ロングアイランド)のデイレクター、A・アデマンス医師はAD/HDと診断された児童のほとんどに「もっとも効果的な治療法」として中枢刺激薬を処方するという。
・薬の服用で別人のように授業に集中出来るようになった例が一般に知られるようになり、この薬は、米国では近年単に学業不振なだけの子を持つ親にとって救世主のような存在になった。
・米のある処方せん薬管理サービス会社の調べによると、19歳以下を対象にしたAD/HD治療薬ヘの支払額は2003年までの3年間に183%増加。5歳以下に限ると365%も伸びた。「息子に薬を与えたら担任から感謝された」。9歳の息子に2年間中枢刺激薬を与えているキャロラインさん(42)のように、学校で他の子どもや教師に迷惑をかけないためにやむを得ず薬の力を借りる親もいる。
・学校関係者の間では「AD/HD児がクラスメートにいじめられたり学業で苦労したりするのは酷」(公立学校のカウンセラー)として薬の服用を支持する向きも多い。米国で子どもがAD/HDと診断される率は、欧州や日本の十倍に上り、リタリンの主成分、塩酸メチルフェニデートの世界生産量の8割は米国で消費される。児童発達心理学医のL・デイラー氏は「安易にリタリンに走る事で子どもは薬以外の解決策を学ばない可能性もある」と懸念する。
・リタリンを服用していた9歳と12歳の息子の母親キャシーさん(37)もその一人。「薬を飲んでいないから勉強できないよ」と子どもが口にするようになり、薬だけでは問題は解決できないと悟った。二人の息子に地元の公立校をやめさせ、現在はニューヨーク州アルバニーにあるフリースクールに通わせる。ここはAD/HD児に薬を一切与えず、親子と話し合い、家庭での問題を踏まえて異常行動の背景を探る「ノンリタリン療法」を徹底する私立校。デイレクター・C・マーコグリアノ教諭は「リタリン現象がくる所まで来て、やっと人々は問題の深刻さに目覚めた」と指摘。全米から見学者が絶えないという。
・AD/HD児を抱える親たちは「毎日が地獄」(キャロラインさん)という。薬漬けへの懸念が強まる一方で、親たちの葛藤は続く。(ニューヨーク=伴百江)
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| 27 大人のAD/HD(注意欠陥/多動性障害) しんぶん赤旗2005年4月3日 日曜版 | ||||
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★最近新聞記事などで、AD/HD・LD・アスペルガーに関しての記事などがよく掲載されるようになってきたことはうれしい事です。
京都新聞では、かなりの期間、特集で記事を載せてくれておりました。
理解をしていただくために、それらの記事を見逃した人のために、一部をここで載せさせていただきます。以下は新聞の記事です。西田
★AD/HD(注意欠陥/多動性障害)。落ち着きがなく、不注意で、すぐに切れてしまう。これまでは子どもだけ、とされてきました。ところが、研究が進むにつれ、大人にもある、と。最新情報です。 上野敏行記者
★AD/HDの特徴は、多動、不注意、衝動性の3つです。それが学校や家庭など二つ以上の場面で見られ、生活に支障をきたす。7歳以下で発症することが多い。
大人ではどうか。
「基本的には同じ」というのは福島学院大学福祉学部福祉心理学科の星野仁彦教授。児童精神科医であり、現在400人近くの子どもと大人のAD/HDを治療しています。「症状の表れは、発達段階で異なります。大人では、多動が改善し不注意と衝動性が目立ってきます。」
その症状とは
落ち着かず、整理整頓、片づけが出来ない。気が散りやすく、人の話を最後まで聞けない。仕事のミスが多く、思いつきで発言、行動してしまう。怒りっぽく、物事の優先順位をつけられない。仕事の先延ばしも多い。こんなことは誰にでもあります。
「確かに。しかし、いくつものことが、いつも起きていたら、対人関係は悪化するし、職場でも適応できなくなります。」大人のAD/HDは難しい、と。「ええ。問診が中心になります。決めては、子どもの頃にAD/HDの症状があり、今も持続しているか、です。」
★薬で改善 特質生かす
なぜ発症
子どのもAD/HDを長期追跡した米国の報告がいくつかあります。一致した結論は、‘大人になっても症状を持ち続ける”場合があり、その割合は30%〜70%!
AD/HDの発症は、子ども100人に3〜6人、大人は100人に2〜4人。決して少なくない数字です。
発症の原因は?
星野教授は「脳の発達障害、脳の機能障害です。子ども時代の、しつけや子育てのせいでも、なまけでも、わがままでも、努力不足でもありません。」
その根拠はこうです。
脳の前頭葉。行動や注意力、衝動性をコントロールしている場所です。AD/HDの患者は、その前頭葉の血流量が減り、代謝活動が落ちています。異常な脳波の出現量も増えています。なぜそうなるのか。
有力とされる仮説を。
発達の過程で、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れる。その一つ、前頭葉の機能に関係する神経伝達物質ド―パミンが不足する。脳の働きに異常が生じて、発症する。ドーパミンの活動を高める中枢神経刺激薬(メチルへフェニデート)を投与すると行動が改善する。
星野教授の説明です。「実際の治療でも、このメチルフェニデートが第1選択薬になります。70%〜80%に改善が見られます。これが無効で、多動・衝動性が強いときには抗うつ薬(主にSSRI)の併用もあります。」
もともと治すのではなく、対症療法?
「そうです。行動の改善で、職場や家庭、社会生活に適応できるようになります。服薬の期間は子どもで1〜3年、大人で数年間です。」
才能開発
大人のAD/HDの中核の症状は、不注意と衝動性です。問題は合併症で、60%〜80%に伴なっています。特に深刻なのは、うつ病やアルコール・薬物への依存、非行、反社会的行動などです。 星野教授は強調しています。「できるだけ早期に発見し、治療を始めることです。合併症を予防できます。」
大人になってからでも治療は可能?
「50代であっても薬物療法が有効であったという米国の報告があります。そう悲観することもないし、AD/HDの特質を生かせば大きな可能性だって開けてきます。」特質とは、特定のものへの強い関心、集中力、こだわりの傾向とひらめきの才能です。例えば、音楽家のモーツアルトもベートーベンも、科学者ニュートンもアインシュタインも、発明家エジソンも、典型的なAD/HD症状があり、強いこだわりを持っていました。
現実には、仕事が続かず、転職を繰り返す。人付き合いも苦手。そんな時はどうしたらいい?「薬物療法が有効なことがあります。精神科の専門医を受診し、相談してほしいと思います。」続けてこうも「仕事には向き、不向きがあります。向いているのは、あまり対人関係が必要ではなく、自分の得意な技術や能力を自由に発揮できる職業です。」
物作りの職人、調理師、コンピュータ―技師、研究者、芸術家などか。「そうです。最も重要なことは、パートナーや友人、職場の同僚、上司にAD/HDのことを話し、理解と協力を得ることです。脳の‘発達アンバランス症候群”のようなもので、社会にうまく適応できない、少しのハンデイキャップなのですから。前向きに考えて。」
「私自身(星野)がAD/HDで、不器用で不注意と事故にあいやすい傾向は続いています。なんとか社会に適応し、精神科医としてやっていけるのは、妻がAD/HDを良く理解し、役割を分担してサポートしてくれるからです。」
★AD/HD自己チェック
同じ精神年齢の人と比べて、非常に頻繁に起こる時のみ。15項目以上に当てはまるなら専門医の受診を勧めます。
□力が出しきれない
□何事にも計画性がない
□物事をだらだらと先送りする
□たくさんの計画が同時進行し、完成しない
□タイミングや場所、状況を考えず、頭に浮かんだことをパッと言う傾向
□常に強い刺激を追い求める
□退屈さに耐えられない。あきっぽiい
□すぐ気が散り、集中力がない。ときとして非常に集中できる
□しばしば創造的、直感的かつ知能が高い
□決められたやり方や適切な手順に従うのが苦手
□短気で、ストレスや欲求不満に耐えられない
□衝動的または攻撃的
□必要もないのに、際限なく心配する傾向
□何事にも不安が強い
□気分が変わりやすい
□気ぜわしい、せっかち
□耽溺(たんでき)の傾向(酒、薬物、ギャンブル、異性、買い物、過食、働きすぎ
など)
□慢性的な自尊心の低さ
□不正確な自己認識
□ AD/HDまたはうつ状態、薬物中毒、衝動や気分が抑制しにくいなどの家族歴
がある
(ハロウェルとレイテイによる診断基準。『知ってよかったアダルトADHD』星野仁彦著・ ヴォイスをもとに作成)
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| 28 衆法 第161国会 13 発達障害者支援法案 (2004年11月) | ||||
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発達障害者支援法案 目次
第一章 総則(第一条〜第四条) 第二章 児童の発達障害の早期発見及び発達障害者の為の支援のための施策(第五条〜第十三条) 第三章 発達障害支援センター(第十四条〜第十九条) 第四章 補則(第二十条〜第二十五条) 附則
第一章 総則
(目的)
第一条 この法律は、発達障害者の心理機能の適正な発達及び円滑な社会生活の促進のために発達障害の症状の発見後できるだけ早期に発達支援を行う事が特に重要である事にかんがみ、発達障害を早期に発見し、発達支援を行うことに関する国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、学校教育における発達障害者への支援、発達障害者への就労の支援、発達障害者支援センターの指定等について定めることにより、発達障害者に対し生活全般にわたる支援を図り、もってその福祉の増進に寄与することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガ―症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。
2 この法律において「発達障害者」とは、発達障害を有するために日常生活または社会生活に制限を受ける者をいい、「発達障害児」とは、発達障害者のうち18歳未満のものをいう。
3 この法律において「発達支援」とは、発達障害者に対し、その心理機能の適正な発達を支援し、及び円滑な社会生活を促進するために行う発達障害の特性に対応した医療的、福祉的及び教育的援助を行う。
(国及び地方公共団体の責務)
第三条 国及び地方公共団体は、発達障害者の心理機能の適正な発達及び円滑な社会生活促進のために発達障害の症状の発見後できるだけ早期に発達支援を行う事が特に重要である事にかんがみ、発達障害の早期発見のため必要な措置を講じるものとする。
2 国及び地方公共団体は、発達障害児に対し、発達障害の症状の発現後できるだけ早期に、その者の状況に応じて適切に、就学前の発達支援、学校における発達支援その他の発達支援が行われるとともに、発達障害者に対する就労、地域における生活等に関する支援及び発達障害者の家族に対する支援が行われるよう、必要な措置を講じるものとする。
3 発達障害者の支援等の施策が講じられるに当っては、発達障害者及び発達障害児の保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を監護する者をいう。以下同じ。)の意思ができる限り尊重されなければならないものとする。
4 国及び地方公共団体は、発達障害者の支援等の施策を講じるに当っては、医療、保健、福祉、教育及び労働に関する業務を担当する部局の相互の緊密な連携を確保するとともに、犯罪等による発達障害者の被害等を防止するため、これらの部局と消費生活に関する業務を担当する部局その他の関連機関との必要な協力体制の整備を行うものとする。
(国民の責務)
第四条 国民は、発達障害者の福祉について理解を深めるとともに、社会連帯の理念に基づき、発達障害者が社会経済活動に参加しようとする努力に対し、協力するように努めなければならない。
(児童の発達障害の早期発見等)
第5条 市町村は、母子保健法(昭和四十年法律第百四十一号)第十二条及び第十三条に規定する健康診断を行うに当り、発達障害の早期発見に十分留意しなければならない。
2 市町村の教育委員会は、学校保健法(昭和三十三年法律第五十六号)第四条に規定する健康診断を行うに当り、発達障害の早期発見に十分留意しなければならない。
3 市町村は、児童に発達障害の疑いがある場合には、適切な支援を行うため、当該児童に継続的な相談を行うよう努めるとともに、必要に応じ、当該児童が早期に医学的又は心理学的判定を受けることができるよう、当該児童の保護者に対し、第十四条第一項の発達障害者支援センター、第十九条の規定により都道府県が確保した医療機関その他の機関(次条第一項において「センター等」という。)を紹介し、又は助言を行うものとする。
4 市町村は、前三項の措置を講じるに当っては、当該措置の対象となる児童及び保護者の意思を尊重するとともに、必要な配慮をしなければならない。
5 都道府県は、市町村の求めに応じ、児童の発達障害の早期発見に関する技術的事項についての指導、助言その他の市町村に対する必要な技術的援助を行うものとする。
(早期の発達支援)
第六条 市町村は、発達障害児が早期の発達支援を受けることができるよう、発達障害児の保護者に対し、その相談に応じ、センター等を紹介し、又は助言を行い、その他適切な措置を講じるものとする。
2 前項第四項の規定は、前項の措置を講じる場合について準用する。
3 都道府県は、発達障害児の早期の発達支援のために必要な体制の整備を行うとともに、発達障害児に対して行われる発達支援の専門性を確保するため必要な措置を講じるものとする。
(保育)
第七条 市町村は、保育の実施に当っては、発達障害児の健全な発達が他の児童と共に生活することを通じて図られるよう適切な配慮をするものとする。
(教育)
第八条 国及び地方公共団体は、教育を受ける者が発達障害を有するかどうかにかかわらず共に学ぶ事に配慮しつつ、発達障害児(十八歳以上の発達障害者であって高等学校、中等教育学校、盲学校、聾(ろう)学校及び養護学校に在学する者を含む)がその年齢、能力及び障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるようにするため、適切な教育的支援、支援体制の整備その他必要な措置を講じるものとする。
2 大学及び高等専門学校は、発達障害者の障害の状態の応じ、適切な教育上の配慮をするものとする。
(放課後児童健全育成事業の利用)
第九条 市町村は、放課後児童健全育成事業について、発達障害児の利用の機会の確保を図るため、適切な配慮をするものとする。
(就労の支援)
第十条 都道府県は、発達障害者の就労を支援するため必要な体制の整備に努めるとともに、公共職業安定所、地域障害者職業センター(障害者の雇用の促進等に関する法律(昭和三十五年法律第百二十三号)第十九条第一項第三号の地域障害者職業センターをいう。)、障害者就業・生活支援センター(同法第三十三条の指定を受けた者をいう。)、社会福祉協議会、教育委員会その他の関係機関及び民間団体相互の連携を確保しつつ、発達障害者の特性に応じた適切な就労の機会の確保に努めなければならない。
2 都道府県及び市町村は、必要に応じ、発達障害者が就労のための準備を適切に行えるようにするための支援が学校で行われるよう必要な措置を講じるものとする。
(地域での生活支援)
第十一条 市町村は、発達障害者が、その希望に応じて、地域において自立した生活ができるようにするため、発達障害者に対し、社会生活適応のために必要な訓練を受ける機会の確保、共同生活を営むべき住居その他の地域において生活を営むべき住居の確保その他必要な支援に努めなければならない。
(権利擁護)
第十二条 国及び地方公共団体は、発達障害者が、その発達障害のため権利利益を害される事がないようにするため、必要な支援を行うものとする。
(発達障害者の家族への支援)
第十三条 都道府県及び市町村は、発達障害児の保護者が適切な監護をすることができるようにすること等を通じて発達障害者の福祉の増進に寄与するため、児童相談所等関係機関と連携を図りつつ、発達障害者の家族に対し、相談及び助言その他の支援を適切に行うよう努めなければならない。
第三章 発達障害者支援センター等
(発達障害者支援センター等)
第十四条 都道府県知事は、次に掲げる業務を、社会福祉法人その他の政令で定める法人であって当該業務を適正かつ確実に行うことができると認めて指定した者(以下「発達障害者支援センター」という。)に行わせ、又は自ら行うことができる。
一 発達障害の早期発見、早期の発達支援等に資するよう、発達障害者及びその家族に対して、専門的に、その相談に応じ、又は助言を行うこと。
ニ 発達障害者に対し、専門的な発達支援及び就労の支援を行うこと。
三 医療、保健、福祉、教育等に関する業務(次号において「医療等の業務」という。)を行う関係機関及び民間団体ならびにこれに従事する者に対し発達障害についての情報提供及び研修を行うこと。
四 発達障害に関して、医療等の業務を行う関係機関及び民間団体との連絡調整を行うこと。
五 前各号に掲げる業務に附帯する業務
2 前項の規定による指定は、当該指定を受けようとする者の申請により行う。
(秘密保持義務)
第十五条 発達障害者支援センターの役員若しくは職員又はこれらの職にあった者は、職業上知ることのできた個人の秘密を漏らしてはならない。
(報告の徴収等)
第十六条 都道府県知事は、発達障害者支援センターの第十四条第一項に規定する業務の適切な運営を確保するため必要があると認めるときは、当該発達障害者支援センターに対し、その業務の状況に関し必要な報告を求め、又はその職員に、当該発達障害者支援センターの事業若しくは事務所に立ち入り、その業務状況に関し必要な調査若しくは質問させる事ができる。
2 前項の規定により立入調査又は質問する職員は、その身分を示す証明書を携帯し、関係者の請求があるときは、これを提示しなければならない。
3 第一項の規定による立入調査及び質問の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない。
(改善命令)
第十七条 都道府県知事は、発達障害者支援センターの第十四条第一項に規定する業務の適切な運営を確保するために必要があると認めるときは、当該発達障害者支援センターに対し、その改善のために必要な措置をとるべきことを命ずることができる。
(指定の取り消し)
第十八条 都道府県知事は、発達障害者支援センターが第十六条第一項の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、若しくは同項規定による立入調査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、若しくは質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をした場合において、その業務の状況の把握に著しい支障が生じたとき、又は発達障害者支援センターが前条の規定による命令に違反したときは、その指定を取り消すことができる。
(専門的な医療機関の確保等)
第十九条 都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。
2 国及び地方公共団体は、前項の医療機関の相互協力を推進するとともに、同項の医療機関に対し、発達障害者の発達支援等に関する情報の提供その他必要な援助を行うものとする。
第4章 補則
(民間団体への支援)
第二十条 国及び地方公共団体は、発達障害者を支援するために行う民間団体の活動の活性化を図るよう配慮するものとする。
(国民に対する普及及び啓発)
第二十一条 国及び地方公共団体は、発達障害に関する国民の理解を深めるため、必要な広報その他の啓発活動を行うものとする。
(医療又は保健の業務に従事する者に対する知識の普及及び啓発)
第二十二条 国及び地方公共団体は、医療又は保健の業務に従事する者に対して、発達障害の発見のため必要な知識の普及及び啓発に努めなければならない。
(専門的知識を有する人材の確保等)
第二十三条 国及び地方公共団体は、発達障害者に対する支援を適切に行うことができるよう、医療、保育、福祉、教育等に関する業務に従事する職員について、発達障害に関する専門的知識を有する人材を確保するように努めるとともに、発達障害に対する理解を深め、及び専門性を高めるため研修等必要な措置を講じるものとする。
(調査研究)
第二十四条 国は、発達障害者の実態の把握に努めるとともに、発達障害の原因の究明、発達障害の診断及び治療、発達支援の方法等に関する必要な調査研究を行うものとする。
(大都市等の特例)
第二十五条 この法律中都道府県が処理することとされている事務で政令で定めるものは、地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条の十九第一項の指定都市(以下「指定都市」という。)においては、政令で定めるところにより、指定都市が処理するものとする。この場合においては、この法律中都道府県に関する規定は、指定都市に関する規定として指定都市に適用があるものとする。
附則
(施行期日)
1 この法律は、平成一七年四月一日から施行する
(見直し)
2 政府は、この法律の施行後五年を経過した場合において、この法律の施行の状況について検討を加え、その結果に基づいて必要な見直しを行うものとする。
理由
発達障害者をめぐる状況にかんがみ、発達障害者に対し生活全般にわたる支援を図り、もってその福祉の増進に寄与するため、発達障害を早期に発見し、発達支援を行うことに関する国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、学校教育における発達障害者への支援、発達障害者の就労の支援、発達障害者支援センターの指定等について定める必要がある。これが、この法案を提出する理由である。
★【日本自閉症協会や全国LD親の会、我がえじそんくらぶなどの団体は協力して、自民党の文教委員会との話し合いや、文部科学省との話し合いにも参加して来ました。えじそんくらぶ奈良ポップコーンも、えじそんくらぶの一員として、関西からのえじそんくらぶの代表の意見として楠本代表を派遣してきました。この法律は理念的なものですが、やがては財政的な法律に裏打ちされて、軽度発達障害の人たちだけでなく、全ての発達障害の人たちのお役に立てるようにするために、これからもがんばっていきましょう。】★
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| 29 文部科学省に対する要望書 | ||||
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文部科学大臣 中山成彬殿 2004年12月3日
社団法人日本自閉症協会 会長 石井哲夫
全国LD親の会 会長 山岡 修
NPO法人えじそんくらぶ 代表 高山恵子
NPO法人エッジ 代表 藤堂栄子
NPO法人アスペ・エルデの会 代表 辻井正次
発達障害者に対する今後の制度・施策についての要望書
本日、発達障害者法が成立しましたことに、関係団体として深く感謝申し上げます。
これまで発達障害は、法律や制度の谷間におかれ、支援の対象とならない、あるいは特性に合った支援が受けられないまま、放置されていました。この法律の施行は、発達障害に対する社会的な理解の向上や、発達障害を持つ本人および家族に対する支援体制の整備につながるものと、大いに期待しております。
この法案は、社会から孤立して悩んでいる当事者や家族をこれ以上追い詰めないためにも必要不可欠なものです。まずは、「発達障害」という障害の社会的認知度を高める「啓発法」として、この法案は大きな役目を果たすでしょう。そしてこの法案の理念を実現していくためには、「発達障害という障害の特性を理解しようという姿勢を啓発すること」、「それぞれの障害特性にあったサービスを具体化していくこと」の2点が必要だと考えます。法案成立にあたり、障害当事者が自らの可能性を発揮していけるよう、今後の具体的な施策について発達障害関連5団体で次の要望をいたします。速やかな実現を、何卒よろしくお願い申し上げます。
■1.関係部局の連携による、適切な支援体制の整備
発達障害者支援法には、医療・保健・福祉・教育・労働に関する部局が連携し、就学前から就労まで適切な支援をつなげていくことにより、発達障害者の社会的自立を促がしていくことが明記されています。国及び地方公共団体の責務となっている「適切な支援体制の整備」について、迅速に取り組んでいただきたいと望みます。
■2.発達障害の早期発見、及び、専門機関の確保
支援を必要としている児童を早期からサポートするためには、まず、乳幼児検診や保育・教育の現場において発達障害の認知度を高める事が重要です。また、保護者と当事者の意思を尊重しつつ継続的な相談に応じ、適切な支援を行うために、教育相談機関の担当者の研修、専門機関の確保及び、発達障害者支援センターの迅速な整備をお願いいたします。
■3.発達障害児に対する教育的支援の施策を推進
特別支援教育への転換を視野に入れて、学校教育における個別の指導計画、個別の教育特別支援計画の定着、発達障害児に対する指導方法の体系化、地域支援教員が実質的な支援を学べる研修など、より具体的な施策推進が課題となっています。また、現在適切な教育が受けられていない、通常の学級に在籍する発達障害児を支援するためには、特別支援教室構想の実現、特別支援教育を担当する教員の質・量の拡充などについて、学校予算を確保する必要があります。さらに、現在取り組まれている特別支援教育体制推進事業を拡充し、発達障害児支援アドバイザーを配置する等、地域における一貫した支援体制の整備を図ってください。そして、これらの諸施策の推進にあたっては、厚生労働省等の関係省庁と充分連携をとりながら取り組んでいただくようお願いいたします。
■4・職業準備教育等、就労支援施策の拡充
当事者本人が希望する場合に、中等教育や後期中等教育において、養護学校以外の普通高等学校においても、必要な職業アセスメントや職業準備教育、職場実習などが必要に応じて実施することが可能になるよう、就労支援施策の拡充を望みます。
■5.発達支援センターを早期に、全都道府県に設置
今後、発達障害者支援法が十分機能していくために、重要な役割を果たすのが発達障害者支援センターです。しかし、現在年間2500万円の低予算で、未だ全県には設置されていません。また、東京や大阪のような大都市でも一箇所しか設置されておらず、十分な役割を果たすことができていません。発達障害者支援センターの設置は、急務と考えます。
■6.民間団体との積極的な支援と連携
制度の谷間にある障害当事者とその家族を支えてきた民間団体の実績を正しく評価し、当事者団体の行う活動への支援を行うとともに、啓発・研修プログラム等における民間団体の活用等の形での施策の実施において積極的な連携を検討していただきたい。また、民間団体のニーズを理解し、生活する地域で多様なサービスが提供されるよう、発達障害者の支援に携わる障害者福祉施設等も含めた民間機関へのさまざまな支援をお願いいたします。
■7・専門家の育成と教員の専門性の確保
適切な支援を行う保健師、保育士、教員などの専門家を育成するためには、一刻も早く、国で発達障害についての研修の中核的なシステムを作り、専門家の育成を全国各地で可能にすることが必要です。
また、発達障害について、教員免許の取得に際して学習する事は必修事項とはみなされておらず、教員の専門性確保の上で大きな問題と考えられます。
特別支援教育を担当する教員が専門の免許状を有するようにしていくとともに、教員免許法の見直しなど、具体的な施策の検討・推進をお願いいたします。
■8・理解啓発の促進
発達障害者が自立して地域で生活していく為には、この障害の認知度を高め、彼らに関わる全ての人たちが障害特性を理解したうえで、支援を行っていくことが重要です。また、特に、医療・保健・福祉・教育の現場においては、より専門的知識を持つ人材の確保が必要です。家族・地域・専門家が一丸となって、彼等の自立を見守り支援していけるような、社会の実現を強く望みます。
★注・尚、厚生労働大臣の尾辻 秀久殿に対しても、5団体で要望書を提出しておりますが、内容的にはほぼ同じですので、このポップコーンのホームページに載せるのは省きました。★
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| 30 学習障害児などに対応・中教審『特別支援教育』の中間報告 しんぶん赤旗 2004年11月27日 | ||||
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文部科学大臣の諮問機関である中央教育審議会(鳥居泰彦会長)は26日の総会で、これまで支援制度の確立していなかったLD(学習障害)などいわゆる「軽度発達障害」の子にも対応する「特別支援教育」についての中間報告を了承しました。
「特別支援教育」は従来の障害児教育の対象となっている子どもに加え、LD、AD/HD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症などの子を対象とするものです。「一人一人の教育的ニーズを把握し・・・適切な指導や必要な援助を行う」とされています。
中間報告は、障害種別に分かれている現行の盲・ろう・養護学校を「さまざまな教育的ニーズ」や「障害の重度・重複化」に対応するため、障害種別を超えた「特別支援学校(化称)」に改編。小・中学校への支援など地域の「特別支援教育」のセンター的機能を持つと位置づけました。
小中学校については、「軽度発達障害」の子を含む障害児が、原則として通常の学級に在籍しながら必要な時間だけ障害に応じた指導を受ける「特別支援教室(化称)」を実現する方向での制度見直しが適当とし、当面、モデル校などでの試行を進めるとしています。この「見直し」が障害児学級の廃止を含む事への不安や反対が大きい事を反映し、「固定式の(障害児)学級が有する機能を維持できる制度の在り方」を検討するとのべています。中教審は今年度中に最終答申を出す以降です。
★LD(学習障害) 全般的な知的発達には遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算するなどの能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難がある状態。
★AD/HD 年齢に不釣合いな注意力や衝動性・多動性を特徴とする行動の障害で、学業などに支障をきたすもの。
★高機能自閉 他人との社会的関係を作る事が困難で、言葉の発達の遅れがあり、興味や感心が狭く、特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴なわないもの。
●以下は同じ日の関連した赤旗の解説記事で、他の新聞より関係者のコメントなど入れて詳しく書いてありましたので載せます。
「教員配置の安定性確保を」特別支援教育の中教審中間報告・予算、人員増の保障なし(解説)
文部科学省は、特別な支援を必要とする教育をスタートさせる方向をうちだしました。その背景には、特別な支援の制度が確立していないLD(学習障害)やAD/HD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症などの子どもたちの問題が学校現場で表面化し、抜本的な対応を求める父母や教職員の切実な要求があります。中央教育審議会の「中間報告」も、こうした子どもたちへの支援は、「学校教育における喫緊の課題」と位置づけています。
文部科学省によれば、小中学校の通常の学級に在籍している、LD、AD/HD、高機能自閉症などの子どもたちは約6%、67万人といいます。これまでの日本では障害児教育の対象とされず、独自の教育条件も整えられてきませんでした。こうした子どもたちを支援することは重要です。
しかし、「報告」の特別支援教育には、大きな問題があります。特別支援教育の対象となる子どもたちが従来の五倍となるのにもかかわらず、障害児教育予算や人員は現状のままで対応しようとしていることです。これでは十分な教育ができず、教育の質が低下することにもなりかねません。
「報告」では小中学校の障害児学級や通級指導教室を見直し、「特別支援教室」にすることをうちだしています。特別支援教室は、障害児学級などと違って教員の配置の保障がありません。各地の父母や教職員から「生活と学習の場である(障害児)学級をなくさないで」の運動が広がり「報告」ではこうした意見を「配慮」するとしました。しかし、「学級」を維持する保障はありません。
また「報告」は、LDなどの子どもたちに通常の学級や特別の場での指導、支援を受けられるようにするとしています。しかし、制度的な中身や予算・人員の確保の保障はなく全国LD親の会などは「教員配置の安定性確保」を強く求めています。
各地では、秋田県のように盲・ろう・養護学校を集めた学校を開校し、教員を百人以上減らす計画や東京都の寄宿舎を減らす計画など、特別支援教育の具体化といいながらリストラを進める動きも広がっています。
日本共産党は、2月15日に発表した政策で、現在の予算・人員の枠内で対応するという政府の姿勢をあらためさせ、特別な教育を必要とする全ての子どもたちへの支援を本格的に前進させることを呼びかけました。そのための運動を広めていくことが求められています。(竹本恵子記者)
★多様な選択肢を準備して欲しい
AD/HDをもつひとびと、悩む家族、教師を応援するNPO法人えじそんくらぶ代表・高山恵子さん
AD/HDやLDなどは、見えにくい障害であるがゆえに、本人の努力不足や親のしつけとして片付けられる事が多く、本人が自信を失ったり、うつになったりするなど、二次障害が大きな問題となってきました。一人ひとりのニーズに合わせた特別支援教育によって、二次障害を防止することになればいいと思います。
カルフォルニア州の学校に視察に行きましたが、そこでは、通常学級での支援、補習などちょっとした小集団での支援、個別の支援計画を持った特別な支援と三段階の支援がされていました。AD/HDは個性といえるレベルから障害として認識できるレベルまで連続性があります。日本でも通常学級への支援を基本に、特別支援教室、障害児学級と、子どもにあわせた多様な選択肢を準備して欲しい。特別支援教室を実現するにあたっては、教員配置を加配ではなく、定数配置するように求めてきました。「中間報告」をみて、システムだけで終わってしまうのではないか、中身の保障が十分でないことが心配です。
私たちAD/HDなどの子どもたちの問題を考える事を通じて、一人ひとりの違いを認め、サポートしあう社会を実現するきっかけいになればと考えます。ホームページ http://www.e-club.jp/
★条件整備の投資が必要
宮城教育大学名誉教授、特別ニーズ教育学会副代表 清水貞夫さん
障害児教育には自治体によって大きな格差があります。障害児学級でいえば、90%の小学校区に設置されいる所もあれば、50%をきる所もある。「中間報告」は、この「格差」を「格差」ととらえるのではなく、それをてこに低いところにあわせ、しかも条件整備無しに特別支援教育構想を推進しようという考えが見え隠れしています。
たとえば、障害種別ごとに設置されている盲・ろう・養護学校を一本化して特別支援学校にするにあたっては、知的障害や視覚障害などの部門を設けることが有効だと認めています。それにもかかわらず、都道府県など「設置者などにゆだねることが適当」と、国の条件整備の責任をあいまいにし、自治体任せにしています。教員配置定数がどのようになるかで、教育条件が悪化する可能性が大きくなります。
養護学校には就学者増加で、教室不足が深刻化し、プレハブ対応をしている学校や、大規模化し過密化した学校もあり、教育条件整備のための投資こそ大切です。
以上は2004年11月27日のしんぶん赤旗の記事です。
★奈良県内の障害学級は、1障害1学級(障害の違いごとに、一人の該当児が居れば、その障害の学級を設置できる)が認められています。しかし、市町村によっては、AD/HDの児童・生徒の情緒障害児学級への入級が認められないところもあります。養護学校の育友会の父母や教職員組合を中心にした署名運動などにより、養護学校新設の請願書が2004年の奈良県議会で採択されました。いろいろと残された問題はありますが、3年後には2校の養護学校が新たに設置開校される事になったのは、大きな前進です。
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