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| 2 親の会の意義に関する調査 −よりよい会を目指してー えじそんくらぶ奈良ポップコーン副代表 井上 信次 | ||||
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調査主体 えじそんくらぶ奈良 ポップコーン副代表 井上信次
◎調査期間 2005年3月〜4月 調査方法 郵送調査、並びに書き留め置き調査法(会を通じての発送) 回収率 148部/320部(46.4%)
えじそんくらぶ奈良「ポップコーン」を中心に、関西・北陸・東北の親御さんに回答をいただきました。ご協力いただきありがとうございました。これからの会の運営に反映させていきたいと思います。以下の文章は、井上さんに2005年7月の会報(30号)に簡単にまとめていただいたものです。詳しく知りたいとか、質問等ありましたら井上さんまでメールをしてください。Eメールアドレス inoshin@kwansei.ac.jp
以下、本文です
★空梅雨とはいえ、蒸し暑い日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。さて、先日は大変お忙しいところ、「親の会の意義に関する調査」にご協力いただきましてありがとうございました。回答しづらい設問や、その他配慮に欠ける点等多数あったかと思います。それにも関わらず、多数の方のご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
本来であれば、一つ一つの設問に関する分析等をさせて頂くべきなのですが、紙面の都合上、割愛させていただきます。今回は、必要最低限の事だけにさせていただきます。2005年度総会におきまして配布させていただきました資料・・欠席された方には郵送済み・・を参照の上、本稿をお読みいただければと思います。
ーより「安らげる」例会を目指してー
会員数80名を越える会を運営していくためにはどうすればいいのか。これは非常に難しい問題です。そもそも、ご家庭、会員の皆様、お子様の状況等、それぞれ違いますし、刻々と変化していきます。本来ならば、お一人お一人の状況、ご希望にあわせて会を運営できればいいのですが、様々な制約があり、難しいといえます。例えば、例会への参加状況への満足度に関する設問を見てみますと、半分の方が満足されておられるとはいえ、半分の方が、もう少し参加回数を増やしたいと回答されておられます。
そこで、例会に参加できない理由を見てみますと、「曜日が合わない」「会場が遠い」「時間帯があわない」が大半のようです。では実際、開催日を他の曜日にしたり、会場を変えたり、時間帯を変更出来るかといえば、難しいといえます。それは楠本代表や西田事務局長の都合というよりは、曜日を変更することで、逆に今の曜日で参加していただいている方が参加できなくなります。また同じく、会場の変更、時間帯の変更も同様のことがいえるでしょう。
誰かの希望にあわせると、誰かの希望に合わなくなる、数人の会員ではなく、ポップコーンはすでに80人を超える大所帯です。もしかすると、最適な曜日、時間帯があるかもしれませんが、半分ほどの方が現状に満足されている以上、現状維持が最善であると判断せざるを得ません。確かに例会は、大半の方にとっていろいろな意味で「安らぎ」の場、時間であるかと思います。より「安らげる」場、時間を作っていくためにも、もし「名案」があれば、ご提案いただきたく、よろしくお願いいたします。
ー学校との「連携」を目指してー
次に、例会以外の会の活動に関して見てみましょう。半分以上の方が、会の活動として重要だと回答していただいたのは「例会」以外に「シンポジュウムや公開講演会」「学校や教師に対する示唆」「教師を対象とした研修」「家庭での障害児・者のケア方法に関する示唆」「様々な学校・教師に関する情報提供」「会報」でした。これらの活動の関しては、実際に大半が「役に立つ」と回答していただいています。特に学校、教師に対することで様々な悩みを持っておられることが如実に現われているのだと思われます。
この点に関して重要なのは、単に「学校に親の会が『啓発』『指導』に行くことが今後必要だ!」という事ではないと思います。重要なのは親の会と学校、教師が同じ立場で、発達障害児者のケアと、その養育者である皆さんの事を真摯に考える姿勢であると思います。一方的に「教えるー教わる」だけではなく、お互いが「教える−教わる」関係を作っていければと思います。
ただ、いきなりこのような関係を作るのは難しいかと思います。焦らず、お互いが冷静に関係を作っていく必要があります。学校や教師と接する中で、「頭に血が上った」時は、気軽にポップコーンの例会や、楠本代表、西田事務局長、他の会員の皆さんに相談するようにしましょう。
ー医療との関係はー
さて、皆さんにとって親の会の活動は、どれだけ役立っているのでしょうか?ちょっと難しいかもしれませんが、重要な事ですので、ポップコーンの会員に限定せず、全国の方を対象にしてみましょう。統計学的な分析をしていますが、数字ばっかりの説明では「?」だと思いますので、結論を端的にまとめておきましょう。
1)「初診前の医師への期待に対して、初診後、それらの期待はどの程度、満たされたか?」
まず、初診前に持っておられた医師への期待は、必ずしも満たされていないようです。これは「医師への過剰期待」ともいえなくはないのですが、医師への期待と診断の現状はマッチしていない状況を示しています。
2)「初診後、お子様の問題は解決されましたか?」「入会後は?」
次に、「初診前」「初診後」「入会後」の保護者、お子様の問題、皆さんの不安等は必ずしも解決されていないようです。対して、(親の会等に)入会後は、その問題、不安等は、ある程度解決されているようです。
以上の事から、「医師のやっている事は役に立たない」と結論づけられるわけではありません。重要なのは医師が万能ではなく、医師が出来ないことを親の会がやっていくべきだという事です。診断、投薬に関して、医師はプロです。医師にもよりますが、医師に対して、過剰な期待、効果を求めるのではなく、時と場合を上手に使い分けて、何かしらの不安や悩みを解決する上での親の会の活動の方が重要だと思ったときは、気楽に親の会を利用してください。
ー まとめ −
@医師・教師・親の会のそれぞれの得手・不得手を認識し、連携をとることが必要!!
:誰しもが万能ではありません。「この悩みを解決するには、親の会が一番!」と感じた時に、気楽
に親の会を利用できる体制が必要だと思われます。
A例会以外のフォローの場!!
:なかなか例会の場だけで、皆さんの不安、悩みを解決することが難しいかと思います。
楠本代表や西田事務局長、そして他の会員さんの過剰負担を避けながら、いかにして例会以外
のフォローの時間、場を作っていくか、これが重要かと思います。この点に関して、先の役員会で
個別フォローの時間、場を作ることが決定しました。
「千里の道も一歩から」
会員の皆様をはじめ、軽度発達障害児に関係する全ての方が、今以上に心から笑顔でいられる時間と場を沢山作っていくために、一歩一歩、進んでいきましょう。
井上 信次(副代表)
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| 3 AD/HD・LD児への効果的支援―家庭・学校・医療・支援団体との連携 楠本 伸枝 | ||||
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【家庭と学校での支援】
現在、家庭における支援については、医療機関や支援団体によって行われている『ペアレント・トレーニング』(行動療法)により、家庭において彼らができることを、誉めてあげる事で、彼等のセルフエステイ―ムを高める努力がなされ始めています。
彼等と共に生活すると言う事が、一緒に生活する家族にとってどれだけ大きなストレスを抱える事になるか想像できますか?
自分を中心に世界を回そうとする彼等にとって、思い通りにならない事や、嫌な事があるとたちまちパニックに陥ったり、怒り出したりします。家族はその度に、嫌な気分になります。
つい怒ってしまったり、罰を与えたりして『しつけ』をしようとします。この『しつけ』というのが、実は曲者なのです。『しつけ』とはそもそも何でしょう?
人として生きて行く為には、こう在らねばならない、という『枠組み』に囚われた考えではないでしょうか?
親は自分の子どもが他の子どもと違った行動をとることを、極端に嫌っていたのです。何故でしょう?日本の社会では『人と違って良い』という考えが乏しく、『人はこうあるべき』という考えが先行されるからです。最近では『人と違ってみんな良い』とか『世界にひとつだけの花』など、言われ始めてきましたが、まだまだ言われているだけです。これを、本当に認めると言う所には至っていないように思われます。『人と違って良い』というのは『言うは易し、認めるは難し…』ですね。
『枠組み』から外れる子どもたちは、親の躾が悪く、人としては『失格』とされるのです。本当にそうでしょうか。
皆様も一度、子どもの気持ちになって考えて見ませんか?
ペアレント・トレーニングでは、そういった子どもの気持ちを理解し、共感しながら好ましい行動が増えるよう、いろいろなスキルを使いながら支援していけるようにします。多くの所でペアレント・トレーニング(親訓練)という名称で行っています。
ペアレント(親)だけでなく、ここで学ぶ事が学校現場でも生かされると、AD/HDやその他の軽度発達障害がある無しに関わらず、先生と生徒の関係が良好なものになっていくのではないかと思います。家族だけでそういう対応をしているよりも、学校の先生方と共に連携を保ちながら、なるべくなら同じような対応をしていける方が、子どもたちにとってはより良い環境が整う事になり、セルフエステイ―ムの向上に繋がるのではないかと考えられます。近い将来、できるだけ早急に、教育・療育現場や関係諸機関の方々に向け、このようなトレーニングが取り入れられる事を切に希望しております。
【医療・支援団体との連携】
医療との連携では、学校と家庭の両方が、主治医と関わり、双方の様子を伝えることが望ましいと思います。特に年令が大きくなってくると、思春期の問題とも絡んで、非常に難しくなってきます。主治医と家庭、学校との連携は必要不可欠の物となるでしょう。二次障害を引き起こさない様に、最善の策が必要です。
いったん二次障害の症状が現われた時には、彼等に関わるすべての人達が協力しながら、医師の指導のもと、改善への努力をすべきです。この時、家族や教師の力だけでは、どうにもならなくなってしまいます。
支援団体は、保護者や教育関係者など、AD/HDと関わる人たちにとって、同じ悩みを話し合える場、理解を得られる所として必要と考えています。
たまらなく不安な事や、どうしようもできなくなった時、同じ悩みを話せる人がいるというだけで、少し楽になれます。躾のせいや、学級経営の拙さと責められることもなく、安心して相談できる、話し合える場所って案外少ないものです。母親や先生達が自分を責め続けたり、思い悩んでばかりいるのは子ども達にとっては、あまり好ましい事ではないでしょう。
AD/HDと共に生きる子どもを育てることが、いかに大変な事か、理解していただけるとありがたいのですが。AD/HDは本人だけでなく親、兄弟や学校の先生など、周りの人への支援も必要なのだという事をわかっていただけると幸いです。
お父さん、お母さん、先生方、一人で悩まないで、みんなで一緒に悩みましょう。それぞれのプライドを捨て、恥ずかしがらず、悩んでいる事や困っている事を、お互いに話し合えるようになれば簡単な事です。『悩み、苦しみ』から『希望・楽しみ』へ『変換』しましょう。!!必ずできます。
2004年1月24日 奈良AD/HDポップコーン 第8回公開講演会 親の立場のレジュメから
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| 4 奈良教育大学 教育臨床実践講座『AD/HDの子どもたちに対する理解と支援―家庭・学校・医療機関の連携―』に参加して 岡田 彰子 | ||||
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平成15年11月1日(土)
表記の演題で岩坂Dr(奈良県心身障害者リハビリセンター精神科医長)を講師に迎えた講座があるという情報を得て、参加してきました。どうも教師向けのような案内だったのですが、問い合わせてみると一般の参加もOKで子ども同伴でも大丈夫(託児はないが、学生さんが何人か手伝っているので対応できる)とのことで安心。
さて、本題
やはりほとんど現場の教師の方々でした。前半はDr岩坂によるAD/HDについての基礎知識・治療方法(ここでは省略します)。‘AD/HD,という言葉は最近よく知られるようになったのですが、実際のところどういう障害なのか、ということが理解できず、教師の方々から質問がとんでいました。先生方の熱心さが伝わってきて、うれしかったです。
後半は、岩坂DrよりAD/HDを持つ子どもたちへの対応の仕方のお話がありました。中でも「子どもたちの周りでできること、やるべきこと」というところは、とてもわかりやすく、再度自分自身に言い聞かせるつもりでお話を聞いていました。
≪子どもたちの周りでできること、やるべきこと≫
A Self-esteemを育む B 行動を観察し、分析し、対応する C 社会性を意識的にコーチして身につけさせていく(・遊びと友人関係 ・言葉を育てる ・社会で生きる力を育てる―衝動をコントロールする大切さ) D AD/HDの部分を受け入れた上で、対策を立てる E 家族サポートの重要性 F ネットワークの重要性 繊細は後述
また、関係者(医療・教育・保護者)間の連携の大切さについても、お話がありました。その中で実際に参加されていた教師の方の‘事例報告,があり、大変参考になりました。内容についてはプライバシーの事まあリ、その場だけで外には持ち出さないという前提でしたので、お話する事はできませんが、子ども(当人)に寄り添うという気持ちで、周りの人が協力して接することで、事態は好転しました。他にも事例報告はいくつかあり、どれを取ってもそれぞれ個別に対応していたのなら、問題は解決せず、どんどんと子ども(当人)を追い詰め、また、周りも深みにはまっていくだろうと思われる事柄が、各関係者が問題を共有し、協力し合う事で好転を見られたものでした。本当に連携の大切さを痛感しました。他の参加者の方も「うん、うん・・・」とうなずいておられたのが印象的でした。連携という部分で質疑応答があったので、池島先生(奈良教育大)と岩坂Drが答えられレました。
Q.1 子どもがAD/HDと診断された場合、学校の先生に伝えるべきかどうか。
A 学校の先生がどれだけAD/HDについてご存知なのかによるが、どちらかといえば伝えた方がよい。その際具体的に、本人の不得意なところ、何に気をつけてほしいか、どんな配慮を望むのかを伝える。
Q.2 自分の担任している生徒に、AD/HDと思われる子どもがいます。保護者にはどのように話したら方がよいでしょうか?
A 診断は専門医にしかできません。その子の問題点が、もしかしたら発達の偏りによるものなのかもしれないので、一度診てもらったほうが…という持って行きかたがよいかと。ただ、保護者の方で問題点を分かっていなかったり、担任と保護者の関係が何でも言い合える関係でないと、保護者の方が受け入れられないかもしれない。そのためにも担任←→保護者の信頼関係を築けるように。いきなり「では精神科へ・・・」(現在診断できるのは主に児童精神科)というのは、保護者の方にも抵抗がある場合があるので、「ある先生を知っている。RセンターのI先生に紹介状を書くから・・・」と、個人名を出してもらって結構です。」とのことです。(本人が承諾済みです)
Q.3 AD/HDの生徒をサポートしていると、他の生徒や保護者からクレームがつくことがあります。どうすればよいでしょうか?
A 当人が具体的に、何に困っているかを説明する。→その子に必要な配慮だと分かってもらう。他の生徒の言い分もしっかりと聞く。
Q.4 家庭と学校とのやり取りは、どのあたりにポイントをおいたらよいでしょうか?
A お互いに気づいたことは何でも言い合える、信頼関係を築けるようにする。起こった事柄について、具体的に伝え、その前後の様子、対応も報告する。お互い協力できる事は無いか考える。悪い事柄だけではなく、よい事柄(どんな小さなことでも)も報告。
また今、特別支援教育へという大きな動きをうけ、現場の先生方は、本当に混乱されています。参加されていた先生方は熱心な方ばかりで、そういう先生ほど事態を深刻に受け止めていらっしゃいます。私たち保護者もどんどん声を挙げて『子どもたちのために』どうして欲しいのか、訴えていく事の重要性を感じました。
【子どもの周りでできる事、やるべき事】
A Self−esteemを育む
1.実は自己評価が低く傷つきやすい
⇒短所ばかり責めずに長所・独自の発想を大切にする。
2.悪い注目ばかりあびてしまう
⇒小さくてもできたこと、がんばった事を具体的にほめる。幼児期から「悪い自己イメージ」を
植え付けない。
3.「早く、きちんと、みんなで同じように」が通用しない。⇒different=wrongではない。「違って
いいんだよ」
4.「できて当たり前なのに」「なまけている」と捉えられがち⇒脳の未熟性のために「できない
部分がある」ことを理解。
B 行動を観察し、分析し、対応する
1.行動に「突然」はない⇒本人の言い分も聞いてみる.先入観を持たない。
2.状況・きっかけ―(反応としての)行動―対応・結果⇒行動そのものより、その前後のきっか
け、対応を変えてみる。
3.行動を3つのタイプに分け、一貫した対応を行う。⇒良い行動をほめる。よけいな注目はしな
い(無視)、暴れ得を認めない断固とした姿勢≪家・園・学校のルールを明確化≫
4.行動に見通しをつけさせる⇒二つ手前からアナウンス
5.否定の言葉を避ける。代替案を用意する。⇒「○○しないと△△できない」ではなく「○○した
ら△△できる」プラスの誘いかけ
C 社会性を意識的にコーチして身につけさせていく
1.遊びと友人関係 ・大人とのやり取り遊び ・共同遊び(集団の中でルールの芽生え):4才半
以降 ・暗黙のルールによる集団遊び:9才の節頃から
2.ことばを育てる ・行動の後に、言語化させる(学童期には行動の前に宣言) ・要求・拒否を
攻撃ではなく、言葉で主張できるように教える ・体験・気持ちを自分語りさせてみる(ヒントを
与えながら) ・幼児期には本の読み聞かせも大切、映像刺激を減らす
3.社会で生きる力を育てる ―衝動コントロールの大切さ ・自己決定・自己責任の習慣、順番
を守る、集団で楽しむ
D AD/HDの部分を受け入れた上で、対策を立てる
1.判断より反応が先行する(衝動的)⇒結果を一方的に叱らず、対処方法を具体的に教える
2.情報入力の課程に弱さがある⇒まず注意を引いてから、簡潔に指示を出す
3.注意集中持続の困難、やるべきことを忘れてしまう⇒興味を引く、スモールステップで達成
感、スタートとエンド〈まず誉める、できたら誉める、忘れずに誉める〉
4.覚醒レベルが一定しない⇒生活リズムを規則正しくする。 感覚、運動をコントロールする遊
びの習慣(バランス、緊張感〉
5.パニック時には、なだめたり、頭ごなしに叱責せず、まず、身体を静止してクールダウンさせ
る。その後、穏やかな声かけ。
E 家族サポートの重要性
1.親のせいではない、子どもの脳のアンバランスであると捉える
2.子どもの苦手な部分を、受け入れられるように援助する
3.親自身の養育のセルフエステイ―ムを低下させない
4.親子関係の安定化が適応行動・不適応行動に影響を与える〈養育は相互作用〉
5.協力、相談しあえるネットワーク作りの重要性〈本人・家族―保育・教育―保健・福祉―医
療〉
F ネットワークの重要性 AD/HDの症状と関係者の役割
標的症状 保育・教育 保健・福祉 医療
多動・不注意・衝動性 連携を取りながら チェック機能を重視 評価・診断・治療・指導
の軽減 できる指導を行う
併存症状(学習障害
行為障害やうつ状態 同上
等)への対応
対人関係・学校等の 連携をとりながら行う最重要項目
環境調節
家庭支援
★以上は岡田さんがポップコーンの会報21号に、参加報告として寄せてくださった内容です。
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| 5 AD/HDの理解と指導や、父母や医療との連携について 西田 清 | ||||
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1 文部科学省の特別支援教育の内容について
@父母や医療、教育関係の人々の願いの高まりで、児童生徒の6.3%に当るとされるAD/HD・LD・高機能自閉性障害・アスペルガ―の障害を新たな教育対象に加える。現在の障害児学級で学んでいる児童生徒の4倍にあたる。←この面は前進面
A現在の固定式の障害児学級をなくして、「障害に応じた教科指導や障害に起因する困難の改善、克服のための指導」を必要な時間のみ、特別支援教室で受ける。←問題点。現在の障害児学級を廃止して、その障害児学級の教師だった人数だけで、【増やさないで】5倍もの数の子どもを教えることになります。これでは障害児教育のリストラだけでなく、障害児教育の大変な後退になります。このような事は、認めることはできません。
2 障害の特性と、子どもの個性を大切にした指導や子育てを
AD/HD児の不得意な面「みんなと一緒に、早く同じようにする」を強要しないことが大切です。彼等の持つ独特な感じ方や考え方、文化の違いを認めて理解し、私達のほうが彼等に寄り添っていきましょう。日本では「みんなと一緒に、早く同じようにする】事が強要される事が多いですが、一人一人の個性を認め合う「みんな違って、みんないい」の方向へ。
3 AD/HDの人の得意な面を生かす取り組みを【見方を変えて取り組んでみよう】
@注意欠陥は⇒ひらめきや斬新な発想に結びつく。創造力や豊かなアイデイアヘ
A多動は⇒活動的で、実行力がある。雄弁で、自己主張ができる。
B衝動性は⇒決断力や、得意なことには熱中する事ができる。
4 誉めて育て・教育するのが最も大切です。【誉めて育て、教育し、叱るのは最小限に】
親や保育士、教師は、子どもを育て・教育する場合には
@子どもの良い行動に注目+誉める習慣を身につけることです。良い行動を増やして、良好な対人関係や、社会生活を自信を持って出きる方向へ。
A叱られてばかりだと⇒自信をなくす【おとなしい子の場合には、不登校やうつになる傾向が。パワーのある子の場合には、反抗、暴力的になる。】二次障害を起こす場合がある。
B親や保育士や教師は、子どもの悪い面ばかりに注目しがち。お互いが、気づかないうちに、悪循環のやり取りになってしまっている。親や保育士、教師の対応のし方で、子どもは良くも悪くもなる場合があります。障害の特性を正しく理解する事で、問題行動→←叱責の悪循環を断ち切ることが大切です。
5 具体的な援助と指導
@教科面の指導だけでなく、運動面の遅れや手指の操作性の弱さを、前面発達をさせましょう。
A生活リズムの確立と身辺自立を、幼児期から取り組みましょう。
Bお手伝いてきな事から初めて、家庭内労働などの成功体験を積み重ねる事で、達成感⇒セルフエステイ―ム【自尊感情】の確立と、自立心を育てる取り組みが大切です。
6 感情の発達と、言葉での表現力の獲得を目指して、家庭と医療、教育との連携を。
@幼児期から小学校低学年までは、特に絵本の指導を大切にしましょう。楽しい遊びや絵本の読み語りを通して、豊かな感情と、確かなイメージを育てましょう。
ALDなどを併せ持っているために、絵や文字の獲得に弱さがある場合があります。家庭や園と学校と医療と連携して、自分の思いを表現できるように取り組みましょう。絵を描ける⇒文字を書く能力に発展していきます。パソコンの活用も、有効な手段です。
7 園や学校で配慮してほしい事
@座席の位置は、聴覚の弱さがあったり、集中し続ける事が難しい場合には、なるべく前列が望ましい。多動のある子の場合には、前列の真中はさける配慮が必要です。
A視覚優位の子の場合には、特性を配慮した教材の使用、スモールステップで、教科の特性に応じた指導をしましょう。集中できる時間が短い場合には、授業時間を15分単位程度3つに分けてみよう。大切な内容は、集中している初めに教えましょう。
B視機能の障害があったり、集中をコントロールするのが不得意なので、宿題などは家庭と連携して、量より質を考えて問題を少なめに【特に漢字や英語の書き取りなど】
8 親や保育士、教師の子どもに対する接し方
@指導上、叱ったり注意したりしますが、「あなたが嫌いだからではない。好きだよ」と言葉と態度で表現しましょう。
A頭ごなしには叱らない。
・攻撃的な行動は、きちんと止めさせます。・なぜそうした行動を取ったのか、理由をきちんと本人にたずねます。・どんな理由があったとしても「してはいけない事は、しないこと。」を理解させましょう。
Bその場で直ぐに、適切な行動を教えましょう。その場で相応しい行動を練習して、身につけられるようにしましょう。何回も同じ失敗をする場合もありますが、それも障害の特徴ですので、辛抱強く指導を繰り返しましょう。適切な行動を始められたり、できたら直ぐにその場で誉めましょう。
9 保護者と医療、保育、教育関係者の連携を
@専門医や児童相談所や教育相談所等で、AD/HDやLDについて学んだり、相談をしながら、連携して実践を進める事が大事です。
A保護者の子育ての辛さと努力を、共感しながら共に歩む努力をしましょう。共に歩むという観点がないと、互いに非難し合う事が起こります。
B関係者や子どもが周囲からの無理解からの非難や、親子の孤立を無くすために、医療機関や教育機関は常に連携をとっていく事が望まれます。その為には、職場での全員を対象にした研修等がとても大切です。個人プレーは長続きしません。
C医師から医療的な知識や、リタリン等の薬に対する理解や対応を学んだり、医師と親が取り組んでいる、ペアレント・トレーニングから学び、応用しましょう。
D保育園、幼稚園、小中学校の管理職の先生は、職場での障害児に対する取り組みの先頭に立ってほしいものです。担任の保育士、教師個人だけにすべての対応を丸投げしてしまうと、全体の問題になりませんので、担任が相談できる場所がなくて潰れてしまう場合が多いです。職場やPTAや、地域の人の理解を得るための取り組みをしましょう。
E私達のAD/HDの会、ポップコーンのような、保護者、教育関係者、医療関係者が対等に話し合える会を沢山作って頑張りましょう。
2004年1月24日 第8回公開講演会 AD/HDの会 ポップコーンでの教育分野からの発言レジュメ
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