中学・高校受験では、各学校の個性が入試に反映します。総合的実力養成は勿論のこと、早い段階からの志望校を熟知した対策が望まれます。また、いわゆる難関校の入試問題は学習指導要領の内容とは別物であると考える必要があります。
灘・筑波大学附属駒場・筑波大学附属・学芸大学附属・お茶の水女子大学附属・開成・麻布・栄光・聖光学院・駒場東邦・桜蔭・女子学院・雙葉・フェリス・慶應普通部・慶應中等部・慶應・慶應女子・早稲田高等学院・早稲田実業中等部高等部・ラサール・海城などの難関中学校入試・難関高等学校入試に、十全に対応します。 2009年度受験のご家庭には、ご相談の上、詳細な授業計画を立てて合格特訓指導・短期集中指導として実践します。この時期ですと、原則として過去問演習が中心になりますが、基礎力養成が必要な場合は、自習課題を提案しながら、合格に向けた最善のロードマップを作成します。
中学受験
志望校の出題内容を分析し、ご家庭の事情を踏まえた上で、生徒の個性に合った授業計画を立ててゆきます。
歴史の有るいわゆる名門校と大学合格実績だけを売り物にする学校とは大きな差があります。ご家庭には、学校は中高六年間という子どもにとって宝石のような時期を過ごさなければならない主要な環境であるということを前提にしっかり第一志望校を選択することをお勧めします。
結果として、優れた指導者に恵まれた学校からは大学への進学についても結果を出しているということはうれしい事実です。
私は、大学進学への実績も含めてそれぞれの学校の有り様をしっかりと調べた上で志望校を決定すべきだと考えます。私の知る範囲でも、教育者と呼ぶに値しない者がいわゆる進学校の理事長に就いたりしている例は稀ではありません。
勿論、第一志望校に合格するための絶対条件は学力です。
ここでは、高いレベルでの出題傾向と私の授業方針を述べさせていただきます。
(四谷大塚などの中学受験専門塾の校長・トップ教師との親密な交流は多々ありましたが、彼らの能力は大学受験にもそのまま超一流として対応出来る程のものでした。優れた小学生には小学生という枠を超えた指導が必要なのです。)
算数
傾向
数列・確率・図形などの理解力は高校数学のレベルが要求されます。もちろん公式の丸暗記は求められませんが、逆に自ら式を立てられる程度の柔軟な思考力が必須です。また、いわゆる頭の良い子でなければ解けないような知能問題も必出です。
開成・麻布・筑波大附属駒場・灘・ラサール・栄光学園・桜蔭・女子学院・雙葉などでは塾・市販教材による既成の解法では合格レベルには達しません。初めて体験する設問に柔軟に対応する読解力・思考力・判断力が求められます。
対策
この時期、別にいつまでも頭の良い子であってもらうことを目的にする必要はありませんが、与えられた数的問題に純粋に立ち向かうという姿勢を習得してもらうことは無駄ではありません。この能力は将来の進学過程においても必ず要求されるものです。
さらに、文章や図表によって示された法則性をその場で把握した上での応用力も試されます。訓練が必要です。
算数の楽しさは、高度な公式などに頼らず、身近な道具(線分図・面積図・樹形図など)を利用して想像力豊かに様々な解き方で難問にチャレンジ出来るところに在ります。マニュアル的な解法を覚えさせるだけが受験算数対策ではありません。問題の解決策を立体的に考えるという思考力養成の基本が算数には有ります。
設問の意図の理解、式の作成、合理的な計算、という過程を身に付けさせます。
理科
傾向
高校教科書レベルの一般的知識と深い理解力が求められます。例えば、電流回路ではオームの法則に基づく計算が前提とされ、生物では免疫のメカニズムやDNA・RNAの転写・翻訳の知識が必須です。通常の受験参考書では扱われないバイオテクノロジーや核分裂・核融合、地球規模での気候変動などのメカニズムも問われるでしょう。特に、iPS細胞・クローン関連などは必出です。
当然、植物・昆虫・天体などの瑣末的な細かい知識も要求されます。
また、中和などの化学関連では大学入試の形式を先取りした出題が目立ちます。
対策
リンゴは落ちるのに何故月は落ちて来ないのか、夕方西の空が真っ赤に染まると何故次の日は雨になるのか、満月が出る時何故赤いのか、どうしてオーロラや虹には様々な色が有るのか、蜃気楼は一体何なのか、電気を流すと豆電球や蛍光灯が明るくなるのは何故なのか、同じ惑星なのに水星・金星・火星の見え方が異なるのはどうしてなのか、などなどの素朴な疑問に対して、夢を壊さぬことを心掛けながら、知的好奇心を満足させる授業をいたします。
計算問題については、算数同様、設問の意図を理解した上で、正しい式を立ててから計算に取り組む姿勢を身に付けさせます。
国語
傾向
論説文は中堅校においても大人の読む文章で出題されます。灘・開成・桜蔭においては、大学受験レベルの難文が出題されています。語彙文法の確実な知識を前提とした読解力と一般教養が必要です。開成・桜蔭・筑駒・麻布・雙葉などではそれらを前提にした上での記述力が合格の絶対条件となります。塾などの単なるマニュアル的記述作業では通用しません。さらに、ドストエフスキー・アウシュビッツ・シベリア抑留・南北問題の本質などの教養が求められます。
物語文では「子供の感性」も求められます。登場人物の状況を客観的に把握しながら、その心情をも理解しなければなりません。
自由作文的要素の高い出題も目立ちます。
対策
優れた入試問題は教養の宝庫です。簡潔にまとまった文章を集中的に把握して理解するという学習を継続することは思考力向上にも大いに役に立ちます。勿論、しっかりした文学作品・評論文などに折に触れてじっくり親しむだけの本当の意味でのゆとりを持つことが理想ですが。
論説文については、原則として、先ず文章全体から筆者の意図を見通し、次の精読過程で文の構造と用語の文脈上の正しい意味を理解しながら、最後には真に筆者の伝えようとしている内容を出来れば批判的に把握しているということを心掛ける授業をいたします。また、生徒に余裕があれば、文章を端緒として発展的な理解を深めることも目指します。
物語文については、あえて受験という目的意識を払拭した上での日頃からの文学への親しみの余裕を持つことが理想です。感受性豊かな環境の中で、感性を磨くことが私の役割でしょうか。
記述については、設定文の随所に点在するキーワード・キーセンテンスの確認能力・統合能力を向上させた後、自分の言葉を使っての表現能力の養成を目指します。
そして、豊かな心の醸成を常に心掛けた指導を行います。小手先の作文などは誰にも退屈なものです。
社会
傾向
設問に対する長文読解力を前提とした、教科書・参考書を超えた時事的な知識が要求されます。
勿論、地名・歴史的固有名詞などの暗記も中学レベル以上のものが要求されます。
上位校では、日本史全般のみならず世界史近代現代の重要知識まで要求されます。例えば、「アウシュヴィッツ」の記述を求められたり、チェチェンやパレスチナ問題に関する知識を問われたりします。ご家庭の日常生活での一般教養を問うものと言えるでしょう。
対策
私は一般紙の社説を読むことを生徒に勧めています。小学校高学年ともなれば、社会に対して大いに関心を抱いてもらいたいと考えます。勿論、偏見に陥るのを防ぐのが大人の役割です。物事に対して、自分はこう考える、という基本的姿勢はこの時期から身に付けさせなければなりません。
上位校入試には、大学受験用の資料集を適宜利用しながら幅広い教養を教授します。
低いレベルで申し上げれば、学校側は、将来の大学受験実績を目的として一般の小学生には過大な要求をする傾向にあります。しかし、問題が難問であれば当然正解率は下がり、無理な勉強の必要は無いと考えます。基本と応用という、当り前のことがここでも前提となります。
やはり子供の各成長段階に応じた対策をしっかり行い、次の段階に進む、という知恵を親は持たなければなりません。自分でも分からない問題を子供に理解することを要求するのは、愚かです。
五年生までは、子供の能力を最大限に育むための努力をすべきだと思います。勿論、全てのレベルに私は対応しますが、六年生からは、子供の現時点の成長過程を踏まえた上で、相応しい学校のレベルに応じた対策が必要です。
少子化問題が叫ばれながら、中学入試は逆に苛酷になっています。子供の成長にとって何が必要かを、親はしっかりと認識した上で、中学受験にのぞまなければなりません。
高校受験
近年、公立高校の健闘が目立つようです。しかし、それは結局は東大・早慶・医学部などのいわゆる名門大学進学実績を通じてのものです。埼玉県内においても、大宮高校の猛追を受けた浦和高校が今年になって進学実績を前面に出すようになりました。公立高校も経営事情はひっ迫しているようです。また、公立中高一貫の足音も無視出来ぬ程になって来ているようです。
子供を少しでも世間的評価の高い大学に進学させたいと考えるのは人情です。その前提として、様々なレベルで高校での過当な競争がまかり通っているということでしょうか。大学全入時代とは名ばかりで、高校受験生にとっても、その試練のすそ野は広がるばかりです。
問題は、高校受験生にとって、私立と公立の入試テストの難易の差が大き過ぎるということです。私立は中学課程を超えた準備が絶対条件で、公立は学校の内申にも気を使わなければならず、さらに誰でも解けるような問題を本番でどこまで間違わないで済ませるか、という訳の分らぬ対策が求められます。
やっと自我に目覚めた矢先に、不条理を突き付けられたというのが、中学生達の実感ではないでしょうか。
国立・私立の難関校に対しては特別な対策と準備が必要です。ここでは数学・英語・国語について具体的対策を述べさせていただきます。
数学
国立私立と公立の差が最も如実に表れます。
高校三年生時に指導したある生徒は、中学時代から数学が不得意で、通っていた有名私立進学校では数学の無い文系コースを取っていました。しかし、それでも中学三年の高校受験時、北辰テストで埼玉県内では十番でした。勿論数学は満点でした。公立の数学はそのレベルなのです。この例は、一部の生徒と大多数の生徒との数学力の差が中学三年時には埋め難い程になっていることを意味します。
傾向
国立私立高校受験では、中学課程の内容理解を問うだけの出題はほとんどなされません。すなわち、初歩的な方程式や原点を頂点とした二次関数、図形のマニュアル的な証明はあくまで最低限の道具で、全く別次元のアプローチが要求されます。高いレベルの数学的思考力が必須であるということです。
中学受験を経ないで難関高校進学を目指す場合、受験算数を一から学習する必要があります。数的・図形的処理をその根本から理解しなければ歯が立たないというのが現実です。一方で、かつて私が指導していた早稲田実業の生徒は、中等部一年生時で高校入試の数学の難問レベルに十分に対応出来ました。
対策
期間と生徒の適応能力の問題もありますが、私の授業では中学課程はなるべく早く済まし、数的・図形的処理能力の根底からの養成を図ります。
勿論、文字式・図形証明・方程式などの基本を確実に理解させた上でのことです。
英語
傾向
開成高等学校・早稲田大学高等学院や慶應義塾女子高等学校などの最難関校では中学課程のレベルを遙かに超えた長文読解力・判断力・語彙力・文法力が要求されます。
対策
全般的にはセンター試験レベルをこなしてゆけば対応出来ます。構文・文法は大学入試教材を利用しながら、高校最上位校の長文演習を地道に継続し、最後に私大上位校の入試問題にチャレンジするという過程で十分です。和英については基本を押さえておけば大丈夫でしょう。
勿論、高校受験生に大学入試対策をそのまま適合させようとするのは無茶です。私の授業では、大学入試レベルの教材を使用しながらその要点を押さえた対策を実践します。
国語
学校によっては古典・漢文の知識が要求されますが、基本的なものです。大学受験用の基本テキストを一通りマスターしておけばよいでしょう。
現代国語は、読解力・一般教養・語彙力・文法力をしっかり身に付けなければ対応出来ません。その為には、志望校の傾向を踏まえた大学入試問題での演習が必要です。記述対策でも国立大学レベルで早い段階から準備しておくべきでしょう。
また、慶應が文法に拘ったりするように、学校によっては知識分野で詳細瑣末が要求されることもあります。志望校に対応した別個の対策も必要です。
中高一貫が中心となった現在、高校からの募集は激減しています。しかし、灘・お茶の水女子大附属・筑波大附属駒場・筑波大附属・東京学芸大附属・開成・早稲田高等学院・早稲田実業・慶應・慶應志木・慶應女子・豊島岡女子・浦和明の星・海城・桐朋・城北・巣鴨などの門戸は開かれています。
ご家庭は子供の有り様をしっかりと認識した上で、進学先を考えなければなりません。
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