2005/09/08 脂のベール
通院介助の付き添いで皮膚科へ行った。
ALSである彼の背中にボツボツが出来て痒いとの事。
(彼の病状の進行は止めどなく、先を思うと心が重い・・・)
筋力がガクッと落ち、先月まで介助で歩けたのが、今は車椅子。
年老いたお母様では、とても支えられず、近所の皮膚科へ行くのにも介助を要請しないと行けないのだ。
その皮膚科は2階にあり、エレベーターまでは10段の階段を登らなければならなかった。
階段の幅も狭く、蹴上げ(高さの事)の高い、バリアフリーとは対極の建物の中に皮膚科はある。
男性一人通ればいっぱいの階段を、下から支えつつ足を乗せながら上げるのは大変だった。
初めて恐怖のようなものを感じた。
バランスを崩した時など、相当な力を瞬間に出さないと危ない。
支えるのも相当な体力がいる。
やっとの思いで着いた皮膚科。
一緒に診察室まで入り診断を聞いていた。
痒みの原因は皮膚が敏感になってるからだそうで、その先生は熱く語り始めた・・・
風呂に入ってナイロンタオル等でゴシゴシ洗うのはよくないそうで、受診の僕ら3人、口あんぐり!
僕も含め、当の受診者であるALSの彼は、まさにそのナイロンタオルでゴシゴシ洗うのである。
あれで洗う事で、皮膚の表面が必要以上に削られる状態になり、体の脂が取れ過ぎて、乾燥してしまう。
人の体は、ある程度、脂で覆われてないと乾燥して、かえって弱くなるそうです。
昔は米ヌカで洗っていたが、今の石鹸は成分もその頃よりはるかに進歩していて、石鹸で流せば十分汚れは落ちるそうです。
それを必要以上にゴシゴシこするのは、角質をめくって肌を乾燥させてしまう。
垢スリはもってのほか、との事。
垢は無理にこすらなくても、不要な垢は自然に落ちていくそうです。
だから擦られて乾燥した肌は、脂分がなく荒れやすいらしいのです。
人の体はある程度、脂分のベールがないとダメなんだって。
汗っかきで、脂ギッシュになった僕は、毎日毎日せっせと、ゴシゴシ洗っていた。
なのにボツボツはなくならない。
そのゴシゴシがよけい肌を敏感乾燥させ、脂を吸い込む事にさせてたとは・・・
というわけで昨夜、ナイロンタオルを使わず手で洗ってみました。
手軽で、いい感じ〜!
不便なのは、体が固くて、背中に手が届かないこと。
普通のタオルで背中は洗おう。やわらかいからね(*^。^*)
最近、どの建物へ行っても車イスの通路を探したりして。
車椅子が通れなくて途方に暮れることもあり、今後バリアフリーがより一層広がってくれる事を願います。
車椅子や体の不自由な人の為のエレベーターに、健常者、特に若者などの使用が気になります。
使用するにしても、車椅子や老人を優先してあげてほしい。
パッと先に乗り込んでしまって、当の優先されるべき体力的に弱い人は、後回しの傾向にある。
車椅子の場合は場所をとるから、先に乗られると、乗れない事もある。
ケアをしていて車椅子が乗れない時など、なんで階段上がれるのに乗るんだ、と思ってしまう。
もし健康ならば、なるべく譲ってほしいと願っています。
2005/09/16 危険予測
先週行った皮膚科へ、また通院介助で行った。
そして・・・恐怖と感じた階段で、介助している彼を転倒させてしまった。
本当に狭くて急なコンクリートの階段。
腕ワナワナ、汗ダクダク、ほとんど力づくで持ち上げた。
最後の段を昇り終えエレベーターを開けた。
すぐ後ろは急な階段、狭いから後ろにバランスを崩したら、階段から真っ逆さま、取り返しのつかない事になる。
階段から落ちないように僕は後ろに立ち、エレベーターの方へ両脇を抱えながら歩を進めた。
次の瞬間、重心が前のめりになり、あっという間に体が前に傾き始めた。
両足が揃ったまま、手を着く事も出来ず・・・顔面からエレベータに突っ込んだ。
真後ろに立っていたため、一気に体が前に傾き、踏ん張れなかったのである。
瞬間に渾身の力を出し、それでかなり落ちる速度は下がったが、倒してしまった。
顔から落ちる恐怖・・・
普通、僕達は転びそうになると防衛反応で自然に手を出す。
だけど彼にはそれが出来ない。
もし自分が手足を縛られて前に倒される恐怖を思うと、どんなに怖かったろう、痛かったろうと・・・
顔はすりむき、両脇は僕が瞬間に力を入れたから赤く打撲のように変色していた。
もう胸が張り裂けそうだった。
痛い思い、恐怖を味あわせてしまった事への申し訳なさで押しつぶされそうだった。
支えきれなかった自分が悔しかった。
護るべきが僕の仕事、それが出来なかった。
ケアの後、Y子にその一件を伝えた。
大難でないのが不幸中の幸い、と。
あんまり僕が落ち込んでいるものだから、仕事を終えたY子が夜、電話をくれた。
彼女が昔、骨折してギブスをはずす時、肉も一緒に切られたそうで、看護婦さんだってミスするのよ、と。
それっていったい・・・(~_~;)みたいなノリでの会話だったけど、和ませてくれるつもりで体験談を語ってくれたのだろう。
痛い思いをしてかわいそうだったけど、笑ってしまった。
(グイーンと真っ直ぐにカットしていく時に、イタイイタイと言ってるにもかかわらず、気のせいよ、と言い最後まで止めずにカットした看護婦さん。カパッとギブスはずしたら、真っ直ぐに切れて血が出ていたんだって!・・・それって医療ミスじゃん、と僕は後で思った・・・シドイ;;)
少し和んで電話を切った後・・・
自分の手の痛みを感じ始めた。
介助中は気付かなかったが、カバーした時に右肘を擦り剥いて、下敷きになった腕は打撲していた、左手は痛みで2本曲げられない。
他のお客様に迷惑がかからないように、早く直さなければ。
冷やそう・・・
おーい、シロクマく〜ん!(・o・)!
2005/09/19 アイ アム ジャパニーズ
昨夜のお月さまはキレイだったね〜。
本日は気持ちのよい天気で、世間では連休なのね。
バイクで特売のアイスコーヒーを買いに環七走れば、道は空いてて、これまた気持ちの良いこと。
これで気分がシャッきりしていれば、疲れも取れようというもの。
この連休で、お祭りの所も多かったみたいで、僕の勤務地である松涛も昨日、お祭りでした。
御神酒所は、東急本店の敷地内にあり、同じ町内会として協賛しているのでしょうか。
東急本店前には安売りのド○キがあり、休日は人で賑わっていますが、東急本店裏に一歩入ると、喧騒が嘘のように静かな空気が漂っています。
お客様と散歩してると表札に「田○元」とか、警官が駐在してると大臣宅、モ○元首相のお宅など、大物政治家の屋敷や社長宅やら、どうしてこんな屋敷に住めるの?というようなお屋敷が並んでいます。
あの辺の人は、会う人みんな「先生」なんだとか。
そのせいかわかりませんが、僕がケアで入っているお宅の会長も僕の事「先生」と呼びます。
認知症になって名前が覚えられなくなっても、習慣は体や脳に染み付いているのでしょう。
さて、その松涛地区のお祭り、神輿や山車がやって来た。
・・・なんともさみしい限りの閑散とした、お神輿と山車(ダシ)。
子供神輿を、大人が4人で担いでいました・・・
“担ぐ”、というより、“持っていた”、という感じ・・・(~_~;)
スカスカでした。
山車を引いているのは、子供の人数より大人が多く、山車に対して引っ張る人が少なくて、必死で引いてるといった所。
これまたスカスカでした。
人口の少ない地域だから仕方ないのでしょうが・・・
少子高齢化で、どこの地域も子供が少ないみたいですね。
僕が子供の頃は、山車を引く子供も沢山いて、つかまる所がない程だったのに・・・山車に乗りたくて群がったものです。
子供の頃を思い出して、胸キュンとしました。
ちょっぴりさみしいお祭りの光景でしたが、やっぱりお祭りは日本人にとって、心のふるさと、みたいな懐かしさがあります。
2005/09/23 “年だな”と思う時
最近、年だな〜と、しみじみ思うのは・・・
速度が落ちた事・・・
食べる速度。
これは、結構哀しいものがあって、食べてる最中に息切れしてきます。
昔の僕は早喰いで学生時代、弁当の時など、みんながフタを開ける頃には食べ終っていました。
喰意地が張っていたともいえるし、とにかく食欲が凄かった。
それが今では、ノロノロ・・ノロノロ・・。
一人で外食した時など、周りにどんどん抜かれて、なんとも言えぬ敗北感に襲われます。
食べてる姿は、まさに「おジイさん」
食欲、食べてる姿って、男性特有の“勢い”みたいなものがあって、その昔はよく食べてる姿がカッコイイって言われた頃もあったんですよ(・o・)・・・
夏の暑い日に、ガツガツハグハグと食べてる若者見ると、眩しいもの(笑)
はぁ〜、昔は早かったのにな・・・
速度が落ちたと言えば・・・
歩く速度。
街を歩いていると、抜かれること・・・;;
ホル様のせいなのか、身体の内側の変化で、骨的?(骨格)に変ってきたのか、重心が昔と違います。
かなり“後ろ重心”で、ヤバイなと焦る日々。
年寄りの重心は、腰後屈で、膝が曲がるから後ろ重心が多い。
ここ数年、膝をやられて、かばっているせいか、前に重心をかけないようにしているのも原因の一つと考えている。
足の指先を感じて歩かなくなったもの。
どうもシックリきません。
腹筋や背筋も関係してるのでしょう。
今までなかった所が痛みだしたり、痛む箇所が年々増えていくばかりです(:_;)
これが老化というやつか・・・チッ
身体の為に、ダンスの稽古はいいですよ。
モダン、クラシックは身体のセンターを感じられるし、内側からのアプローチで、自分の身体に問いかけられるので。
踊っていて良かったと思うのは、身体の内部に意識を感じられること。
バイクに乗ってる人を後ろから見たり、歩いている人を後ろから見たりすると、身体が曲がっている人が結構多くて、身体のセンターをイメージ出来きたりして、気づきがあるのは、良かったと思えます。
ただ気付いても修正にまでは、なかなか至らずです。
みんさま、健康増進の為に運動するには、いい季節になりましたよ〜ヽ(^o^)丿
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