”巻き爪”、これはなった人にしかわからないと思いますが、痛いんです。特に足の親指にでき、爪の端に小さい肉が盛り上がったように出てきて膿が出てきます。特にスポーツをする若い世代におこります。でもみなさんが呼ぶいわゆる”巻き爪”は専門的には陥入爪(かんにゅうそう)と言います。これに対し、専門的にも巻き爪という疾患は存在し、文字通り爪の先端でクルっとロール状に内側に彎曲したものでこれは後に述べます。
|
![]()
陥入爪:この状態には複雑な要因が絡み合ってできると考えられます。まずその人が持って生まれた足の指の形、それに小さい頃からの靴を履く習慣だとか、いつもつま先に力のかかるスポーツをするだとか長い間ハイヒールを履くだとかそれに水虫などの爪の病気も影響してきます。
・足の指の形
・爪の厚さ、硬さ、彎曲の度合い
・指の爪と爪の周囲組織とのバランス
・習慣(足のつま先に負担のかかるスポーツ、小さすぎる靴、爪きりによる深爪など)
・爪白癬(爪の水虫)などの爪を硬く厚く変形させる疾患など
この中で最も重要な原因は深爪です。自分ではうまく切ったつもりでも爪の端の方で棘みたいに残ってしまう可能性もあります。とくに端の方は短く切り込まないようにすることが大切です。
|

上の写真は陥入爪の典型的なもので、左端に小さなお肉みたいものが飛び出しています。これは不良肉芽(にくげ)といい、瑞々しく簡単に出血します。この場所の爪の端は棘みたいになった爪がその横の組織をいつも傷つけ、常に炎症をおこしていると考えられます。つまり不良肉芽はそこに傷が治りにくい原因があるのを教えてくれているようなものです。この中で最も重要な原因は深爪です。自分ではうまく切ったつもりでも爪の端の方で棘みたいに残ってしまう可能性もあります。とくに端の方は短く切り込まないようにすることが大切です。
|
![]()
![]() |
この状態で傷を濡らさないようにするとどうなるか?局所に最近の数は増える一方で炎症は進んでいくことになります。治療としてはまず
1)局所を洗浄し、清潔に保つ。
2)抗生剤の外用
それでもダメなときは
3)保存的に爪とその横の組織との間を拡げるようにテープで引っ張ったり、その間にシリコンチューブをはさんで爪の棘で横の組織が傷つくのを防ぎます。
左の写真は次の部分抜爪をした後のものですが、予防的に爪を周囲組織から引き離すようにテープで引っ張っています。
|
![]()
それでも効果がなければ
4)部分抜爪(ばっそう)・・・指の根元に麻酔の注射をして原因となる棘をもった爪の端を約3〜5oを短冊状に抜きます。
右の写真は爪の右端約5ミリほどを短冊状に抜いたものです。よく見ると棘みたいに飛び出したところがあるのがわかると思います。これが周囲の組織を傷つけていたのです。
部分抜爪をし、予防的にテープを貼っても繰り返すようなら、
5)根治的手術・・・これは基本的に手術により爪をつくる工場である、爪母(そうぼ)というところを爪の端、3〜5oほどの部分だけ取り去ってしまおうと言うものです。永久にその端の部分だけ爪を生えさせないようにするわけです。いろんなやり方がありますが、基本的には入院が必要で、かなり痛みを伴います。
6)フェノール法・・・そこで手術的に爪母を取り除く代わりに、薬液により爪母、爪床(爪をのせている下の部分)を腐食させ、生えさせなしようにします。これは痛みも少なく、外来通院でできます。
|
![]() |
![]()
![]() |
巻き爪:上で述べた陥入爪と異なり、専門的には文字通り、爪の先端の方でくるっとロール状に内側に彎曲したもので、この彎曲した爪が爪の下の皮膚を挟み込むようになり、痛みが生じてくるのです。足の第1趾(親指)に多く、靴の履き方などの習慣、爪白癬(水虫)などの疾患が原因となります。原因不明のこともあります。治療としては最近ではまず強力な弾性をもったワイヤーを入れて、時間をかけて彎曲を軽減させるような方法をおすすめします。それでもダメな時は手術治療もあります。
左の写真が巻き爪の典型的な症状です。下の写真は超弾性ワイヤーを入れて治療したものです。
|
![]()
![]() |
![]() |