水洗いは 避けたい素材
(ウール、シルク、レーヨン)


フェルト化 (日本語では、縮充 )という言葉を聞かれたことが あるでしょうか?
 
これは、洗濯(クリーニング)時における 揉み作用が強すぎたために起きる 繊維が絡み
あって発生する収縮のことをいいます。
ドライクリーニングではまず発生しませんが水洗いで発生します。
 
フェルト化という言葉は、知らなくてもこんな経験は ありませんか?
 
洗濯機の中に間違えて ウールのセーターやスカートなどを入れてしまし 洗い
上がってビックリ!縮んでゴアゴアになりとても着れる状態でなくなってしまった。
なんてこと 一度くらいは 誰にでも有ると思います。 その状態のことです。
 
原因は、濡れた状態でかかった洗濯機の強い機械力です。
どうして そうなるかというと ウールの繊維を顕微鏡で見ると 魚のウロコのように
なっています。これをスケールといい このスケールによって空気の出し入れをしています。
 
水に浸けると このスケールが開き その状態で揉み作用がはたらくとスケールどうし
が絡み合い 離れなくなりそれによって縮みが発生するのです。
特に高温やアルカリ性の洗剤などを使うとスケールは大きく開きます。(そのために
ウール洗い洗剤は中性なのです。)
いったんそうなるともう元の状態には 戻りません!
 
このような性質は自然のものです。
洗濯機に水を入れて ドライマーク洗剤とやらを入れたところで水洗いの何物でも
ありませんので くれぐれもご注意を!!
 
ウールは 絶対に水洗い出来ないか というとそうでもありません。
それなりの 洗い方が あるのです。
 
ここからは、プロの領域ですので 家庭では やめておいたほうが賢明でしょう。
(ウールを水洗い出来ないクリーニング屋はプロとは言えません。その他の品質も
それなりと考えるべきでしょう。)
 
ウール製品といってもいろいろでウール100%の物から ウールが50%でポリエステル
が50%の物などいろいろです。
ポリエステルが20〜30%でも入っている物とウール100%の物とでは 水洗いの
難度が 全然違います。
 
当然ポリが入っているほうが 扱いやすいです。
 
クリーニング店の水洗いといってもどこでも同じでは ありません!
一軒一軒やり方が 違いますし技量も同じではありません。特にウール100%の衣類を水洗いした場合 「水洗いをしてくれたのは 良いが 縮みや風合いの変化が激しく とても着れない!」といったトラブルが発生していますので お店を見極めてから出された方が 良いかもしれません。
 
次は シルク(絹)です。
シルクは、ご存じのように蚕が吐いた繭糸から作られ タンパク質が主成分です。
(それゆえ 虫もこのんで食べます。)
 
人の肌と同じタンパク質ですから 着た肌触りが良く汗を良く吸い 独特の美しい光沢
があります。
そんな長所だからこその短所もあります。
 
タンパク質ですから 熱や紫外線等で酸化、変質して黄ばんできます。
汗を良く吸うということは、水になじみやすい性質なので 染色も大変優れていますが
その反面水に濡れると 色落ちしやすいということにつながっています。
 
シルクが 水と力に弱いといる理屈理論は省きますが 私たちプロでも シルク衣類の
水洗いは かなり神経のいる大変な仕事です。
 
最近 ウォッシャブルシルク という製品が登場しています。
絵表示を見ると 手洗いの水洗い可 となっています。
これらは、通常のシルクを バイオ技術などによって繭糸自体を品質改良したものや
ポリエステルなどと混紡したものです。
 
しかし あくまでも 手洗いです。
洗濯機の全自動コースなどでゴシゴシ洗いは絶対に駄目です。
 本当の手洗いが基本ですのでご注意を!
 
それで なんとか洗えても後の仕上げが家庭ではちょっと無理では・・・・・?
 
やはり 安心してまかせられるクリーニング店を見つけておきましょう。
 
 
 
 
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