お寺の長老猫クロちゃんが亡くなりました。
昨日のクロちゃんの綺麗な瞳はお別れの挨拶だったのです。
ちゃんと私にお別れをしてくれました。
昨日、クロちゃんを抱き上げて目を合わせていると、なんとなく感じたので、“ありがとね!”と自然と言ったのです。
昨日の夕方、妻が食事の用意をしている時にさっきのクロちゃんの様子を話していて、「とっても不思議なことだから、そろそろ時を迎えるだろうね」と、出逢いと別れにはいつも不思議なことがあるものだという話をしていたのです。
地域のお寺さんが集まる新年会がありましたので夜になって家に帰ってくると、クロちゃんが亡くなったことを妻が教えてくれました。
そういえば、帰ってきたときに本堂にて手を合わせていると、右手に棺があったような気がしたのです。暗いので確認せずに居間にきてしまいましたが、「今、クロちゃんは本堂にいるの」と言われてわかりました。
妻が夕食を持って猫ハウスのところにゆくと、キックが傍で見守りながらクロちゃんは亡くなっていたそうです。
クロちゃんの年齢は推定で17歳以上になります。
お寺にやってきたときは、まるまるに太っていた大きな人懐っこい猫でした。
それを1歳と数えたとしても17歳でしょうが、とても1歳の猫という感じではないので17歳以上ということになりましょう。
人懐っこいのでお参りの方々からも可愛がられまたした。
晩年は目ヤニにヨダレておりましたので、かわいいとまではいきませんが、とってもいい子なので、それでも可愛がられました。
最盛期は寺猫13匹を束ねるボス猫でありながら、穏やかな性格ゆえに他の猫にご飯を食べさせてから自分が食べるという心のゆとりもあったボスでした。
他の猫に食べさせていた分、他で悪さもしたようです。
お弁当のおかずが無くなった、朝食のパンが消えたなどとお経まわりの時に聞かされては謝りましたね。
普段はおっとりしているのに、意外と俊敏なためによくネズミやモグラ、ヘビなどを捕まえてきては、境内に入ったとたんに他の猫に横取りされていました。
家に侵入するときは決まって、にゃ〜にゃ〜言いながら入ってくるので、すぐに捕まってしまい、何も得ることができないかわいい猫でした。
お寺のボスとしてなのか、本堂にある師匠の大きな座布団にて勝手に昼寝をし、そのことを咎められればそこにオシッコをして、我こそがここの主と言わんばかりの大物でした。
水害の時あり、地震の時あり、大雪の時あり、幾多の災難を乗り越えて、不遇な境遇にありながらよく長生きしたしたね。
人の食べ物を節度なく食べ、ラーメンのお汁に、ポテトチップに、饅頭に、さすがにこれは食べないであろうと思った雛あられまで何でも食べたね。
そうそう、師匠がマタタビ酒を作った時に、焼酎に漬かったマタタビを食べて、おかしくなって階段から転げ落ちたね。
みんな大笑いでしたよ。
長年にわたりお寺を護ってくれて
ありがとうございました。
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