あるお寺さんが運営しているペット霊園が税務署から指摘されたことから訴訟に発展していることがあります。
そのことについて新聞社などから意見を聞かせてくださいとの問い合わせがいくつかあったものですから、ちょっと私の意見を!!
ペットの供養ということで火葬や納骨をされているお寺さんが宗教法人で運営しているために税務署から納税するように勧告を受けたのですが、ペットも人と同じ命で宗教行為だから納得できないと訴訟に至ったのです。
税務署からすると、宗教行為ではなく営利行為だから納税しなさい。
寺院からすると、営利行為ではなく宗教行為だから認めるわけにはいかない。
ということなっておりまして、名目は綺麗なことを言っているのですが、要は税金を納めるか納めないかのことなのですよ。
今の法律では、動物たちの権利は認められておらず、ペットは飼い主の所有物としての物扱いになっているのです。そのため、人の場合は宗教法人法として扱うことでも、動物の場合は火葬は葬祭業、納骨は倉庫業として扱われているのです。
だから、税務署は納税するように勧告するのです。
それを今更、過去何年間に遡って納税しなさいと急に言われて納得できないので訴訟になったのでしょうね。
ちなみに私の場合は、新潟はペット霊園ソウルメイトという別会社として税務署に届けをだしており、東京は桂花庄苑という別会社に運営委託しているので、きちんと納税しております。
どうしてかというと、単純に言って税金を納めるのは国民の義務だからですし、お金絡みの些細なことで僧侶としての傷をつけたくないのと、後から言われるのは嫌なので、設立当初から税務署に赴き、様々なケースについてお金をどのように処理すればいいのか相談してから霊園を立ち上げましたので、私には関係のないと言ったら語弊がありますが、私のことではありません。
私も気持ちの上では動物を所有物扱いすることには反対なのですが、現在の法律上そのようになっているので帳簿上で従っているだけです。
動物の権利を認めるという根本的なことであれば訴訟に賛同しますが、根本問題を解決することなく、枝の末端であることについて訴訟しても始まらないと思うのです。
それに僧侶ですから、争うよりも、譲り合うことの方が生き方に沿いますので、お金という煩悩の囚われから離れ、お金は税法上は納税しても、その心は別意見で、動物の命も、人の命も同じであって宗教行為をしているという自尊心までは納めるつもりはありません。
それでいいではないでしょうか。
敢えて公の場ですることでもないように思えるのですが。
どう思われたっていいじゃないですかぁ。
自分が信念持ってしていれば、それでいいじゃないですか。
お寺に集う人たちだって、その心の在り方に惹かれるものがあって集ってくれるのですから。
それが宗教ってもんじゃないの。
心に生きる灯火を照らすのがお寺さんですよ。
そのようなことで、私は世間から脚光を浴びたくはない。
そうしないと、心の安らぎである憩いの場が、お金を納めなさい納めたくないという争い場に巻き込まれてしまい、そこに集う人や動物たちの心を踏むような行為になってしまうと思うから、思う所、言いたいことはあっても、私は現状の法律に従って、心では反して自らの歩む道を進んでゆきたいと想います。
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