前回の話に類似して。
熊だから問題がありましょうが、長福寺では寺猫たちとムササビと私たちが棲み分けをしております。
お寺の下側は猫たちの領分。
お寺の内側は人の領分。
お寺の天井裏はムササビの領分。
夜になると縁の下で猫たちが、ニャワ〜ンと喧嘩する声あり。
夜になると台所では坊主くんが、何やら夜食を探す音があり。
夜になると天井裏はムササビが、トン・トン・トンと走り回る。
そんなお寺です。
そうそう、そういうことを書くのではなかった。
先日、そんな熊の話を会社でしていて、「横田さんはお坊さんだから、生き物を殺生しないのでしょ?」と聞かれ、私は「殺生するよ!」とあっさりと答えるものだから、驚かれました。
わざわざ自然の中に入って行って生き物を殺したりはしませんよ。
家の中に入ってきて害を及ぼす蚊とムカデは殺しますと言ったのです。
蚊は掻き傷で子供の皮膚に傷となるからです。
ムカデは妻を咬んで麻痺を起したことがあるからです。
あとはカメムシかな。臭いから。
それ以外の生き物は家の中に入ってきても、捕まえて外に出すか、ほっときます。
だって、お互いに住処にしているわけですからね。
自分だけを優先にはしません。
でも、私は外に出たら蚊を殺しませんよ。
だって、私が蚊の領分であるところにいるのですから、その際は血を吸わせてあげます。
だから、裏山で作業などしていると、体中蚊に刺されておりますが、血を分けてあげたと思いお布施してあげます。
でも、内の中に入ってきたら話は別です。
人の領分に入ってきたのだから、覚悟の上でのことと思い手を出します。
それで殺してしまえば、私が上回っていただけで、逃げてしまえば蚊が上回っていただけのこと。
だけど人間って生き物は、わざわざ相手の領分に分け入っては、人に危害を及ぼすと言って殺すのですよね。
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