第一部は、私は正直に言うと印象が薄いのです。ほぼ今は消えています。
第二部も休憩まで前半は同じような印象でしたが、後半ラスト20−30分にな
って盛り上がってきましたね。あの何ともいえないナレーションの男の人の声と、主題音楽が妙に耳に残りますね。音楽は佐藤勝。第三部が楽しみになってきました。というのも私はビデオで第三部を昨年見ましたが、これが凄い作品なのです。極端に言えば、これ1本だけでも上映意義があるような作品ですね。以前佐藤勝の講演を映像付きで聴いたことがありますが、吉永小百合の家に憲兵が来て夫である山本圭の手紙を読み始めるところから、ドンドンってバックに心臓の鼓動のように音楽がなり始めるんです。で憲兵の声から急に妻である吉永小百合がその手紙を朗読し始めるんですね。何度も何度も暗唱するぐらい読んでいる手紙、夫は死んでいると思っていた。「生きている、夫は生きている」憲兵が夫の手紙を探している。「夫は生きている」。戦争の愚劣さがつづられている夫の手紙を朗読するその迫力に圧倒されました。あの吉永小百合は素晴らしかった。
第三部は娯楽よりメッセージがつよくなる映画でした。戦争。経済。なんで日本人は中国という他国を我が物顔で歩いていたのだろう。昔って、ついこの間ですれど−−我々のついこの間だの日本人は悪いことしてたな−−。天皇という名の下に中国を侵略し、中国人、朝鮮人を虐待し殺し、日本人の反体制の人も殺していった。あの「おごりの日本人」は、どこに行ったのだ
ろう。居なかったの如く今の日本は繁栄している。「おごる人間久しからず」
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