漱石は、私の故郷愛媛県と深い関わりがある。松山に赴任し、そのことを「坊ちゃん」という小説に書いている。小学生の頃、地元のホールで劇も見たことがある。そんなこともあり、一度は読まなければならぬ人という気持ちは、中学生からづっと持っていたが、なんせ読書は大の嫌いだった。高校2年までほとんど本を読んでいなかった。突然18歳の頃に読書に目覚めてしまった。突然に、それはある本との出逢いだったが、突然にやってきて、それでようやく漱石にたどり着くことが出来た。今なら漱石も読める。「坊ちゃん」を最初に読んだ気がするが、引きつけたりは確か「虞美人草」だったような気がする。
今はほとんど内容も忘れてしまったが、とにかく社会批判的な文章に惹かれたのだろう。なんとなく印象に残ったのだろう。この本は特に読みにくい文章だった気がするが、漱石の文体にも少しは惹かれたかも知れない。
で、ほかの作品も徐々に読み始めた。大学生の頃、図書館で彼の全集読破に挑戦したのを覚えているから、20−22歳の頃には、相当漱石にめり込んでいたのだろう。
|