夏目漱石

20代一番読んだ作家が夏目漱石だった。全集とまではいかないが彼の著作はかなり目を通した。「それから」「道」は何度も読んだ気がする。
「坊っちゃん」「我が輩は猫である」「こころ」などはかなり有名であるが−−彼を理解するには、作品系列を読破すると、奥の深さが見えてくる−−−。
 
31    野分
漱石へのめりこみを決定的にしたのは「野分」という小説だったような気がする。初期の作品で、あまり有名ではない。あまり読まれていない。しかし、漱石の思いが一杯織り込まれている小説で、金持ちを徹底的に批判して、その社会への批判精神に私は、引き込まれたということと、なんといっても、漱石の文章、文体が気に入った。この尻取り文章というか、行間のない、流れるような文章が、私をとりこにしてしまった。
更新日時:
2001/03/31
32    漱石との出逢い
漱石は、私の故郷愛媛県と深い関わりがある。松山に赴任し、そのことを「坊ちゃん」という小説に書いている。小学生の頃、地元のホールで劇も見たことがある。そんなこともあり、一度は読まなければならぬ人という気持ちは、中学生からづっと持っていたが、なんせ読書は大の嫌いだった。高校2年までほとんど本を読んでいなかった。突然18歳の頃に読書に目覚めてしまった。突然に、それはある本との出逢いだったが、突然にやってきて、それでようやく漱石にたどり着くことが出来た。今なら漱石も読める。「坊ちゃん」を最初に読んだ気がするが、引きつけたりは確か「虞美人草」だったような気がする。
 今はほとんど内容も忘れてしまったが、とにかく社会批判的な文章に惹かれたのだろう。なんとなく印象に残ったのだろう。この本は特に読みにくい文章だった気がするが、漱石の文体にも少しは惹かれたかも知れない。
 で、ほかの作品も徐々に読み始めた。大学生の頃、図書館で彼の全集読破に挑戦したのを覚えているから、20−22歳の頃には、相当漱石にめり込んでいたのだろう。
 
 
更新日時:
2001/03/24

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Last updated: 2002/4/14

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