2002/11/3


感想でーす
簡単な感想が多いですが、気に入れば、その本を読んでください。
 


96   ファスト−手塚治虫−
更新日時:
2001.04.09 Mon.
映画「メフィストの誘い」はゲーテの「ファスト」を下書きにしているそうな。で、ファストはとても読めないので、手塚治虫の「ファスト」を買ってみる。が、なんか全然わからないので解説を読む。以下その解説。
 
ファストは、ドイツ語の普通名詞だと「げんこつ」という意味で、ゲーテの作品では、有名な固有名詞として登場する。いかにも嘘っぽい名前だから、ゲーテの創った架空の人物と思われがちだが、15世紀から16世紀中葉までドイツに実在した人物である。彼が生まれたのは1480年頃。 彼の生まれた頃のヨーロッパの大きな出来事というと、1481年にスペインのカスティーャで異端審問が始まり、その翌々年には後年宗教改革の大立て役者となるマルチン・ルターが誕生している。ファストの青壮年期には、当時の権力者や知的指導者のほとんどは、新教旧教いずれかの旗幟を鮮明にし、血みどろの死闘を演じていが、ファストはどちらの陣営の誘いにも応ぜず、いかなる非難も意に介さず−ちなみにルターはファストに関する悪口を彼の円卓語録に残している−いずれの権力、権威にも頭をさげず、一人ひょうひょうと、自由自在、気随気儘に生き抜いたのである。
 ファストの大胆不敵で自由な生き様や愛すべき性格に魅せられて、彼の死後伝説本が作られ、以後世界中の文学者たちが−時にはベルリオーズ、グノー、リストのような作曲家も−争って作品化に挑戦したが、規模にせよ深さにせよ、最大のものがゲーテの作品である。
 
ゲーテは20代のはじめから死ぬ直前まで「ファスト」に深く関わったが、手塚治虫も全く同様であった。手塚氏には「ファスト」三部作がある。第一作が、彼が21歳の時昭和25年に出版された、この本の「ファスト」。子供向けに漫画化している。二番目が、日本を舞台にした「百物語」42歳の時の作。最後が絶筆となった「ネオ・ファスト」
 
手塚治虫もよっぽと好きだったのだろう。
私は西洋文学は若い頃読むチャンスを逃してしまった。ドイツ文学は、北杜夫の異常に好きだった「トニオ・クレーゲル」一冊です。今更遅い。
 
97   奇跡の人−真保裕一−
更新日時:
2001.04.08 Sun.
真保裕一の新しい文庫本が出た。
「奇跡の人」
文庫の裏の解説を読むと、その評論家は「ホワイトアウト」を凌ぐと書いている。「奇跡の人」なにが奇跡の人なのか、自分探しがじわじわと進行していく。なかなか半分以上は、押さえたタッチの文章でもあり、わくわくさせてくれる。
 
最後ドンデン返しというか、凄い展開になっていたら−−−とも思う。
最後が少し惜しいがとても引き込む小説です。
最後が−−あと最後の押しがあれば−−−。
少し最後がな−−−。
 
「あなたは奇跡の人だから−−−」
98   他力−五木寛之−
更新日時:
2001.04.08 Sun.
五木寛之の「他力」という本を読み始める。
仏教で言う「他力本願」の意味は詳しく分からないが−−。
最近思うんですね。
若いときは自分の力でいろいろできると思っていた。
でもなかなかそういかなかった。
いまでもあれも知りたい、これも知りたいと思うときもある。
しかし、自分一人の努力だけでは、膨大な情報や知識を手に入れることが出来ない。いくら時間があっても出来ない。他力にすがらないと、ステップアップ出来ないのでは、と思うようになりました。宗教的という意味ではなく、他人に助けて貰う言う意味で。
 
この本の中に「グリーン・マイル」の「奇跡の人」の寓話の意味が書かれているような気もしてきました。私はあまりあの映画がわからなかったのです。他人を助けるということ。
99   熱き血の誇り−逢坂剛−
更新日時:
2001.04.05 Thu.
逢坂剛「熱き血の誇り」今単行本で新刊としてでてます。
帯には、戦国哀話、白き血液、静岡、スペイン、北朝鮮、何がどこで、どうつながる、と書いている。これがすべてこのサスペンス小説で繋がる。5題話をあなたならどうつなげますか。戦国時代とスペイン、北朝鮮はどう考えても無理があるのではと思いつつ、出だしが好きな時代物だったので−−−。
 
まあ、ちとこじつけのところも多々ありますが、大変うまく連携というか繋がってす。宗教問題、輸血、北朝鮮と時期を得た題材を取り扱ってます。サスペンスの手法はこんなやり方もあるのかな、とも思いますが、多少やりすぎの感じがしないでもない。しかし、一気に読ませる。サスペンス小説はこの一気に読ませるのが命だろう。でも、ちと複雑すぎて−−−。
 
日曜の朝日新聞に彼のエッセイが出てましたね。フラメンコギターはプロ級だそ
うです。
100   風の果て−藤沢周平−
更新日時:
2001.04.05 Thu.
藤沢周平「風の果て」を読む。
面白い。「海鳴り」より面白い。海鳴りは最後が少し哀しい。
 
ある架空の藩の話、時代小説。江戸時代。仲のいい少年が5人いる。道場仲間であり、酒飲み友達である。家柄は多少違うが、身分を離れてつきあっていた。しかし、人は年をとる。
成人し嫁を貰い、出世をしていく中で、5人の人生が少しずつ違ってくる。
あるものは不幸になり、あるものは−−−。
友達であるはずが、いつのまにかいがみ合い、殺し合う時もある。
藩の経済は汲々としている。
藩を立て直さなければならない。
そんな人の生きる姿を描いてます。
 
現代の生活も同じような、会社生活もそんなところもあるな−−。
時代小説だから気楽に読めます。
 
最後家老職に就く人物の生き様、ものの考え方が、なんとなく共感できて、後味のいい小説になってました。
時代小説の好きな人にはおすすめ。
以外と早くすがすがしい気分で読めます。

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