昨日家の近くのスナックでママさんと二人きりで話していたら、10時半頃、前に会った78歳のおばあさんが入ってきた。アイスクリームを二つ持ってきて、ママさんと食べたかったらしい。スナックはアパートの1階あって、その棟の2階にそのおばあさんは猫と一緒に住んでいるそうな。旦那が亡くなって子供が居ないので1人で住んでいて、寂しいので時々そのスナックに飲みに来るんだって。
で、ママさんと雑談している。それとなく私はビールを飲みながら横で聞いてました。梅酒を造ろうかと思っているとかなんとか、ふたに穴を開けるらしいが、ママさんはその穴の数は「偶数がよくて奇数はダメだ」逆かもしれない、そんな話をしている。でも、めんどくさくて、って、ってそのおばあさんは話している。最近食事作るのもめんどくさくなって−−何でも売っているし−−って話している。でそれとなく聞いていたのですが、自分の母親とそのおばあさんがだぶってしまって−−うちの母親も気力が無くて、やる気がないのだが−−1人暮らしのおばあちゃん、がんばってくだあさい、って気持ちになり「この間95歳の宇野千代の本読んだんですけど−−−」って、そのばあちゃんに私は思わず話し始めてしまった。「もう亡くなってますけど−−めんどうくさがったら駄目ですよ、自分で楽しんで食事作ったほうがいいですよ。そんなこと95歳の宇野千代さんが書いてましたよ。128歳まで生きる気で95歳でもたのしんで食事作って、足腰のために家の中を歩いていたんですって−−、食事は作った方がいいですよ、歩いたほうがいいですよ」とのおばあちゃんにハッパをかけてしまった。
で、元気に長生きのコツは、お洒落気分を忘れないことらしいですよ、そう宇野千代が書いてました、ってアドバイスしてしまった。驚いたことに、宇野千代さんのことはご存じでした。「家を出るときちょっとお洒落をしたほうがいいらしいですよ」「見てくれる人もいないから、関係ないですよ」といわっしゃったけれど、ママさんも「ネックレスしたり着飾ったりしたら若返りますよ」って二人で元気づけて、アイスクリームを食べ終わって帰る姿をみて、生きるということをみせられました。映画「折り梅」も老後の話ですかね。
まあ、宇野千代の本を80歳頃と95歳の時に書いたエッセイを読んだけど、馬力がありますね。3度の離婚尾崎士郎、北原武夫、東郷青児、60歳から1人生活しているらしいが、子供はいなかったらしいが−−本当に128歳まで生きるつもりだったらしい、98歳で亡くなってますが−−。生きる気力、好奇心、今を楽しむ精神、前向きに考える精神、感服致しました。「生きる幸福 老いる幸福」「行動することが生きることである」って本です。
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