2002/11/3


感想でーす
簡単な感想が多いですが、気に入れば、その本を読んでください。
 


21   生きかた上手−日野原重明
更新日時:
2002.06.22 Sat.
この数日新聞の本の紹介記事にでかでかと出てますね。
「生き上手」日野原重明著
90歳で現役のお医者さん。1ヶ月くらい前NHKに出演されてましたが、とても90歳には見えない。この本を読んで、この間宇野千代の本を読んで、長生きする人は、同じような気持ちを持っているな−−と思いました。こんな人なら長生きするはずだ−−人間性というか、なんというか雰囲気は感じれました。禅の大家の鈴木大拙師がこんなことを言ったそうな。「きみ、長生きしたまえよ。90歳にならないとわからないことがある」前にも書きましたが黒澤監督の「まあだだよ」全然わからない。
大林監督が黒澤さんと同じ歳になったらわかる、と言っていたが、黒澤監督83歳の映画です。
 
40歳でわからないことが50歳でわかり始めて、50歳でわからないことが60歳でわかり始めるかもしれない。まだまだし知るべきことは多い。
22   宇野千代の本 2冊
更新日時:
2002.06.13 Thu.
昨日家の近くのスナックでママさんと二人きりで話していたら、10時半頃、前に会った78歳のおばあさんが入ってきた。アイスクリームを二つ持ってきて、ママさんと食べたかったらしい。スナックはアパートの1階あって、その棟の2階にそのおばあさんは猫と一緒に住んでいるそうな。旦那が亡くなって子供が居ないので1人で住んでいて、寂しいので時々そのスナックに飲みに来るんだって。
で、ママさんと雑談している。それとなく私はビールを飲みながら横で聞いてました。梅酒を造ろうかと思っているとかなんとか、ふたに穴を開けるらしいが、ママさんはその穴の数は「偶数がよくて奇数はダメだ」逆かもしれない、そんな話をしている。でも、めんどくさくて、って、ってそのおばあさんは話している。最近食事作るのもめんどくさくなって−−何でも売っているし−−って話している。でそれとなく聞いていたのですが、自分の母親とそのおばあさんがだぶってしまって−−うちの母親も気力が無くて、やる気がないのだが−−1人暮らしのおばあちゃん、がんばってくだあさい、って気持ちになり「この間95歳の宇野千代の本読んだんですけど−−−」って、そのばあちゃんに私は思わず話し始めてしまった。「もう亡くなってますけど−−めんどうくさがったら駄目ですよ、自分で楽しんで食事作ったほうがいいですよ。そんなこと95歳の宇野千代さんが書いてましたよ。128歳まで生きる気で95歳でもたのしんで食事作って、足腰のために家の中を歩いていたんですって−−、食事は作った方がいいですよ、歩いたほうがいいですよ」とのおばあちゃんにハッパをかけてしまった。
で、元気に長生きのコツは、お洒落気分を忘れないことらしいですよ、そう宇野千代が書いてました、ってアドバイスしてしまった。驚いたことに、宇野千代さんのことはご存じでした。「家を出るときちょっとお洒落をしたほうがいいらしいですよ」「見てくれる人もいないから、関係ないですよ」といわっしゃったけれど、ママさんも「ネックレスしたり着飾ったりしたら若返りますよ」って二人で元気づけて、アイスクリームを食べ終わって帰る姿をみて、生きるということをみせられました。映画「折り梅」も老後の話ですかね。
まあ、宇野千代の本を80歳頃と95歳の時に書いたエッセイを読んだけど、馬力がありますね。3度の離婚尾崎士郎、北原武夫、東郷青児、60歳から1人生活しているらしいが、子供はいなかったらしいが−−本当に128歳まで生きるつもりだったらしい、98歳で亡くなってますが−−。生きる気力、好奇心、今を楽しむ精神、前向きに考える精神、感服致しました。「生きる幸福 老いる幸福」「行動することが生きることである」って本です。
23   にほんご観察ノート 井上ひさし
更新日時:
2002.06.06 Thu.
井上ひさしの「にほんご観察ノート」を読んでいると。
股旅という言葉は、長谷川伸が考案。生活で股旅って言葉は使いませんけどね。
股旅ものなんて小説の世界の言葉がありますね。高見順が「慕情」を考案し、飯沢匡が「ロマンスグレー」を開発。最近は「フォーク並び」なんて言葉を誰かが開発してますね。昭和56年常用漢字が決まった。今年か去年改訂がありましたね。当時常用漢字表に「奈、栃、茨、梨」などが含まれていなかった。「奈良県、栃木県、茨城県、山梨県」なんて漢字が実際に使われていたのに。常用漢字にはそういう滑稽が含まれていた、と井上ひさしが書いているが、どうしてそんなことが起きたのでしょうね。そんな滑稽なことが−−わからん。
 
前に書きましたが「農協」が「JA」に変わったとき、当時ちょうど米輸入の問題もあったが、なんで英語にしなきゃならんのか、と思いましたが−−。これで米ももうダメだ−−と思ったのだが。日本の根本は日本語、日本人の食文化の基本は米、これを大事にしない農協はもうだめだ、と国粋主義的に思ったのですが−−これも前に書きましたが、高速を走っていると八女という所近くで、米の集配所が左に見えますが、「ライスセンター」と書いてます。抵抗あるな−−。『米集配所」じゃ、田舎臭いですかね。米は米国米を輸入して、「ライスセンター」に置きましょう、って感じてすよね、JAや農家の人たちは−−。国際化のためには英語をどんどん使いましょ。どんどん英語化しましょう。「フリーマーケット」はfree marketじゃないそうですよ。「ライスセンター」も「しらみの場所」にならないように。「フリーマーケット」って「のみの市」ってことらしい。flea market 。
24   人材論 樋口廣太郎
更新日時:
2002.06.04 Tue.
サッカーや野球は、勝てば官軍ですけど、「勝つ組織」を作るのにどうすればよいか。最近そんなことに興味を持っています。特に仕事上「儲かる組織」にするにはどうすればよいか。えらい会社人間みたいですけどね−−。自分の歳になると、自分1人では、とても限界があると悟りました。「組織で勝つ」「勝つ組織を作る」「勝つ組織の人材をつくる」
韓国のチームは監督が替わっただけで、えらい強くなったようだし、阪神も、中国の監督は4大会決勝リーグに別の国で進出して、名将と言われている。リーダーが変わるだけで確かに変わることもあるだろうが−−スポーツとまた仕事は別ですけどね。その人たちがまた「勝てる組織」を作ったのだろう。
昔から仕事のハウツーものは読まなかった。どうすれば売り上げが上がるとか、人間関係とか、いろんなビジネス書がありますよね。最近どこに「勝つ組織の秘密があるのだろう」と時々読むことがあります。最近では、前アサヒビールの社長の樋口廣太郎の「人材論」講談社α文庫は結構面白かった。以前この人のある本を読んだけどつまらなくて−−読む気がしなかった、なんとなく読む本が無くて読んだら面白かった。
 
25   海はみていた
更新日時:
2002.06.03 Mon.
黒澤明脚本 遺稿「海はみていた」を読みました。監督は熊井啓でもうすぐ公開されますね。原作は山本周五郎の二つの作品「なんの花か薫る」「つゆのひぬま」という短編をくっつけてます。以前読んだことがありましたが、一つは「裏切り」ひとつは「信頼」という話だった気がしたが−−、やっぱしそうでした。どのようにして違う話を一つにと思っていましたが、とてもうまく噛み合っていますね。すでに映画化された「雨あがる」の前に出来ていたシナリオですが、お金の問題もあり、映画化されなかった。
 
黒澤が作っていたら、たぶんうまくいかなかったのでは、という気はします。こういう人情もの、家屋が舞台の映画って、黒澤が苦手な世界です。最初題名は未定だったらしい。仮題として「流れ星」がつけられていたようですが−−。「海はみていた」になりました。
彼のノートには
「ラスト 星空−流れ星一つ」
「山本周五郎の文学−その下町ものの美しさを描く−−描くに線を引いて、極める、と訂正している」
「全編を通じて−海の音−が重要な役割をもつ。それは、遠い音が繰り返されることによって、海というそのもののちから、その大きさを観客に植え付けていく」と書かれている。
 
早く観てみたいですね。

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