2002/11/3


感想でーす
簡単な感想が多いですが、気に入れば、その本を読んでください。
 


26   人生の目的−五木寛之−
更新日時:
2002.05.19 Sun.
>しかし
>「人生の目的」 (幻冬舎) は読んでおやっと思いました。
 
そうですね。この本は凄くよかった。
若い頃少し五木寛之の本を読みましたが、「青春の門」の内容の薄さ−当時自分はそう思った−に飽きて読まなくなりました。で、数年前から本屋で評判なので「人生の目的」「他力」と読みました。イメージが狂いましたね。変わりましたねというより狂いましたねという方が合ってます。何で五木寛之が仏教じゃ、というのが正直な感想でしたがよかった。いやはや、この五木の思想は、キリスト教者の遠藤周作とそっくりで、これらの本に引用されている話は、遠藤周作もいろんな本で書かれてます。遠藤周作は好きだったので、五木の書いている考えもすっと同感できました。若いときはなかなかこんな仏教的おじん思想には共感できないかも知れないが、なかなかいい文章ですね。
27   少年Aこの子を生んでと名画感応術
更新日時:
2002.05.12 Sun.
先週ブックオフに本を売りに行った。最近はなるべく本を置かないようにしてます。なるべくブックオフで買って読んでそれをブックオフに売りに行くようにしてます。安い。今日100円ショップに久々に行ったが無茶苦茶安いですね。で、先週ブックオフで、せっかく来たのだからと本を物色。
新刊なら買わないのに「少年A」この子を生んで−−父と母 悔恨の手記、というのを買った。どうして14歳の子が人の首を切断して学校の門に置くようなことをしてしまったのか。どんな育て方をしていたのか。読んでみたがわからなかった。ただ少し愛に飢えていたようではあるが−−親たちはそれに気づかなかった。読んでみた限りでは普通に育てて居たようですが。弟2人いるが、普通に育っている。どうしてあんなことになったのだろう。人間とは思えないことをしてますね。読んでてなんか、嫌なものを読んでしまったような気になりました。
で、何かすっきりするのもはないものか、と「名画感応術−神の贈り物を歓ぶ」横尾忠則著を読んでみる。西洋の絵画の絵の感想というか、エッセイです。絵も36枚載っていて、なんか救われたように気持ちになりましたね。絵というものは神からの贈り物で、画家はその神から与えられたものを表現しているにすぎない、というのが横尾の絵に対する考えのようです。「絵を描く心の基本は愛だと思う」と書いている。そういう「愛」によって書かれた絵を見ていると、心が洗われてくるようで、久しく美術館に行っていないので、絵を見に行きたい気持ちになりました。
28   漆黒の霧の中で−藤沢周平−
更新日時:
2002.05.08 Wed.
連休の後半は本を読んでいなかったので、昨日は連休最後と言うことで1日かけて藤沢周平「漆黒の霧の中で−彫師伊之助捕り物覚え」を読み終える。
以前読んでましたが、連作3部作でこれを再読していなかったので。三部作の中では、最後もの足らないところもありますが、伊之助の魅力は書かれていましたね。良い奴ですね。伊之は。ほっとします、こんないいやつがいると。で、この小説は江戸の街が舞台なのですが、時々小料理屋なんかで酒を飲むシーンが何カ所か出てくるのです。小料理屋いい言葉だなーー。女性には到底わからない響きでしょうね。いいな−−小料理屋。で。昨日の夜は無性に酒を飲みたくなりましたね。だいたい部屋にはアルコールが置いていないのですが−−部屋の中を探したら、飯沼君が来たときに三戸さんが持ってきた焼酎が、底に少し残っていた。ほんの少し。コップに次いで飲んでみたがうまかった。この感覚、女性にはわからないだろうな。で、今日は冷えたビールが無性に飲みたくて、少し中山さんと飲んでしまった。いやはや今日は小料理屋じゃなかったけれど、冷えたビールはうまかった。
29   赤西蠣太
更新日時:
2002.05.06 Mon.
この間志賀直哉の本の話をしましたが、その中に赤西蠣太という短編がありました。確か映画も同じ題名のがあった気がしたのですが−−というわけで検索したらありましたね
製作=千恵蔵プロダクション 配給=日活
1936.06.18 富士館
10巻 2,340m 85分 白黒
-----------------------------------------------------
監督 ................  伊丹万作
助監督 ................  佐伯清 毛利正樹 佐野稔
脚色 ................  伊丹万作
原作 ................  志賀直哉
配役    
赤西蛎太 ................  片岡千恵蔵
原田甲斐 ................    〃  
松前鉄之助 ................  杉山昌三九
按摩安甲 ................  上山草人
政岡 ................  梅村蓉子
小波 ................  毛利峯子
角又鱈之進 ................  志村喬
門番 ................  川崎猛夫
志村喬もでてますね。
30   女の一生 第二部サチ子の場合
更新日時:
2002.05.05 Sun.
最近仏教やキリスト教関係の本を読む機会があり、また身近な人の病気、死、など、いろいろあった。そういう中で、自分だけでは解決できないこと、人では解決できないことって、あるんじゃないのかな、考えてみたりします。
鬱病の友だち曰く、自分はたまたまいい先生に巡り会ったことと、宗教を信じていたから、家族の力もあったのだうが−−−。友だちは創価学会だったが、とてもいいからと新人間革命ともう一冊の本を転勤前にくれた。人を救うのなら、創価学会とか何とか宗教は別に、宗教も力があるな−−人を救う力があると思った。今日も「宗教を知る、人間を知る」という河合隼雄、賀川乙彦、山折哲雄、合庭惇共著を読んでいると、宗教を信じない日本人は、世界的には希な民族だという。大多数の人は無宗教だと思う。イスラム教の信者は世界で10−15億人というからすごい。神なにもキリスト教、仏教、イスラム教などとこだわることはないだろうが、「苦しいとき」神にすがる、神の声を聞く、敬虔な精神というものも、必要かも知れないな−−なんて、考える時がありますね。他の宗教を許さないと
いうまずい点もありますが。
 
遠藤周作「女の一生第二部」を読む。
コベル神父って名前は聞いたことがあったが、アウシュビッツで人の代わりに自分の命を投げ出した神父様、長崎の教会に居たんですね。アウシュビッツでは、人よりも長生きしたい、生きたい、という人がたくさんいたことだろう。人よりも少しでも多くのパンを多くのスープを、奪いたい。ってエゴイズムまるだしのところもあったことだろう。やさしい人間なんて、早く死ぬだけだ。「ひとへの愛」なんて感情さえ湧かない。この小説ではコベル神父は「愛がなければ愛を作れば−−」と語る。「生き地獄の人間の中で愛を作れば−−」凡人は無理です。
以前五木寛之も、満州から引き上げてくるとき、人の食べ物を奪って、人をけ落として生きてきた人を何人も見てきた、子供の食べ物さえ奪う日本人がいた、優しさなんか持ってたら生きて帰れなかった、だから今申し訳ないという気持ちで生きていると書いていたが−−
 
念仏を唱える、祈る、という気持ちもだんだんわかる歳になってきましたね。

| Prev | Index | Next |

本のご注文はこちらから

ホーム 本の紹介、感想 つれづれなる雑文 映画の話 フォトギャラリー 博多/福岡近郊の写真コーナー 言葉との出逢い 心の中に名言を
雑学シリーズ 愛媛県新居浜市の歴史と現状−別子銅山の町− 漱石と遠藤周作 コラム 黒澤明 リンク集 プロフィール 掲示板
What's New スケッチ


メールはこちらまで