2002/11/3


感想でーす
簡単な感想が多いですが、気に入れば、その本を読んでください。
 


31   城の崎にて−志賀直哉−
更新日時:
2002.05.05 Sun.
古い本の話。
松山で古本屋に入った。買う本がなく出ようとしたら、出口近くに志賀直哉の本があった。ぱらぱらめくったら活字が大きいので読みやすそうで買ってみる。飛行機までの時間があったので、その中で有名な「城の崎にて」を読んでみる。高校の教科書に載ってました。脊椎カリエス−確か子規も同じ病気だった気がするが、最近こんな病名聞いたことがない−の治療のため温泉地城崎に行く。治らないかもという不安を抱えながら−−読みだして思い出した。最初に蜂の死体の話が出てくるのだが、確か三島由紀夫が彼の「文章読本」で、この描写を絶賛していたと思う。
この本自体日本語の最高傑作とよくいわれていたと思うが−−イモリの死んでい
く様の描写も有名ですよね− 
私は−彼は小説の神様といわれていたと思うが−彼が確か戦後日本語をやめて英語がローマ字にしたらと提唱したというのを読んで、確かそんなことをいったはずです、彼のは読まなくなったのですが−−それ以後彼も日本語に精進したのだろう。この短編には、蜂の死、イモリの死、と喉のあたりを串刺しにされて必死に崖をはい上がろうとするネズミが描写されている−でも串が石垣に当たってはい上がれない−、それと自分の病気を重ね合わせたのだろう。
「ネズミ」小さいときの子供としてやったことを思い出しますね。当時大人も子供もやっていたのですがね。あの当時昔は家の天井にネズミがいた。ねずみ取りという籠があり、餌を入れておくと餌に釣られてやってきて出られなくなる。で翌朝天井を開けて籠を取り出して、「捕まえた」なんてね。で、親が「かたづけておけ」なんて子供に命令してたんですよね。残酷。残酷で書けない、今は仏教の「殺生」などという言葉を知ってしまって、いまだととてもあんな残酷な殺し方は出来ない。とても「トムとジェリー」の世界ではない。いまネズミがいなくてよかった。でも田舎ではいまでも闘っているのでしょうね。残酷とか言ってられないですよね。牛や豚を殺すのも残酷と言えば残酷ですが。動物を殺す、死ぬというのをあまり見ませんし自分でやらない。そうそう、田舎に帰って、ことし始めて蟻を見まし
た。
32   女の一生 第一部キクの場合 遠藤周作
更新日時:
2002.04.22 Mon.
ようやく「女の一生 キクの場合」を読み終えましした。
キクの愛については、ちと−−という感じがしますが、昔だから思い続けるということもあっただう。私は、キクの愛というより、キリスト教というほうに目が入ってしまいました。棄教の拷問を耐えている人々。信仰が本物であれば、耐えれるのだろうか。「なしてこげん苦しみを辛抱するのだろうか」神を信じて拷問で死んで「無駄な生き方」にならないのだろうか。一言「転ぶ」と言って生きていくことは、いけない生き方なのだろうか。拷問に耐えて耐えて力尽く寸前にもイエスは神はなんにもなぜ言わないのだろうか。「もういい、おまえはよく耐えてくれた、もういい、おまえの苦しさは私がおぶってあげるから、棄教してもいいのだよ」とは言わなかったのだろうか。−たぶん何か聞こえただろうが−自分なら棄教してしまうだろう。転んだつらさを抱えながら生きていった人もたくさん居たことだろう。この小説のキクはちと男性からの女性かもしれない。女性の作家ならこうは書かなかったとも思う。第二部も楽しみ。
 
津和野とキリスト教の関係が始めて理解出来ました。
33   飢餓海峡
更新日時:
2002.04.15 Mon.
>1954.09洞爺丸3,898総トン 日本津軽海峡・函館湾
>荒天・転覆    1,155人(犠牲者)
 
水上勉の「飢餓海峡」凄い小説です。映画も凄い。これ例会にしたいな−−−。
 
34   敗北を抱きしめて−ジョン・ダワー著−
更新日時:
2002.04.15 Mon.
ジョン・ダワー著「敗北を抱きしめて」上下を読了。
日本の敗戦から米軍の進駐軍が去るまでの日本を描いている。
上はだいぶ前に読んだので忘れかけていますが−−−。
気が付いたことは
1.太平洋戦争という言葉
以前にも書きましたが、これはアメリカ側が自分たちの戦争のことをPacific Warと言っていたのを、進駐軍から日本が大東亜戦争から、変えさせられた。そのおかげでアジアでの戦争が戦後うやむやになってしまった。著者も言っているように、これは今後日本の教科書では、アジア太平洋戦争と言うべきだろう。
2.天皇の戦争責任
日本人自身でも天皇の戦争責任を追及しようとしていた時期があった。しかし、進駐軍の圧力でうやむやになった。マッカーサーは東京裁判に天皇を被告として出席させなかった。天皇の戦争責任を避けたのは、進駐軍の意向であった。−日本人の一部にも天皇に責任はないというひとも居たが−
謝らない、戦争責任を曖昧にしている。という責任の一端はアメリカ側にもある。
3.岸信介、児玉善士夫などの戦争犯罪者が処罰されなかったのは、東京裁判を早く終わらせたい−−ソ連、朝鮮の共産主義の問題があった。
4.1950年敗戦から5年目で朝鮮戦争が始まる。
歴史の運命ということなのだろうが、この朝鮮戦争が日本を立ち直らせてゆく。
この戦争がなければまた日本の歴史も変わっていたのかも知れない。こんなに早く復興しなかったのかもしれない。また、自衛隊創設も無かったかも知れない。
5.日本の占領は、アメリカ一国でよかった。どうしてドイツのようにロシアが
進駐軍に加わらなかったのだろう。
35   大掴源氏物語2
更新日時:
2002.04.07 Sun.
この間、「大掴源氏物語まろ、ん」というのを読みました。小泉吉宏 幻冬舎
源氏物語を4コマ漫画で解説している本です。色がとても鮮やかで、こんな色遣いの本を見たことがありません。とてもかわいらしくて女性には、人気がでそうです。私自身は、源氏物語を全く知らないので、とにかく粗筋を理解する一番便利な本と言うことで、読んだ。まだ、全体像がはっきりしないが、大筋はだいたい−−。
なんでこんな内容の本−源氏物語−が女性に人気があるのかさっぱりわからない。つぎから次に女性に惚れていく−−男性としては十分わかるし、そういうこともあろうとは思うが−−女性の読み物として人気があるというのがわからん。まあ、つぎづき惚れていく男にひかれていくのだろうか、女性心理はわからん。本当の源氏物語は奥が深いのだろう。
 
源氏物語の頃は、日本は一夫多妻で、男は通婚であったらしい。で、この主人公光源氏は、次々に女性に恋して、恋の遍歴をしていく。この本を読んだ限りでは、まさに次々に一目惚れしていく話なのだが、当時は電灯もなくすることがなく、男女の恋が、生活の中心だったのかもしれない。多くいる妃の桐壺の子供として生まれたが、桐壺は光源氏が3歳の時亡くなっている。光源氏は12歳の時葵と結婚するが、父帝の妃である藤壺に惚れてしまい、肉体関係に、で子供が生まれる。これが後の冷泉帝。光源氏の正妻の葵の男の子が夕霧。これも恋の男。光源氏の妃に三宮というのがいるが、この三宮と柏木という男との子が薫で、光源氏は自分が父の妃藤壺に自分の子供を産ませたように、今度は自分の妃が他人の子供を産んだ、。因果応報という世界か。光源氏の子供として育てられた。途中50何歳かで光源氏は死んで、最後の方は不義の子薫の話になっていくようですが、複雑すぎてわかりません。
この人の「ブッタとシッタカブッタ」という4コマ漫画もなかなか自分のココロをふって考えさせる本ですね。 

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