2002/11/3


感想でーす
簡単な感想が多いですが、気に入れば、その本を読んでください。
 


36   大掴源氏物語
更新日時:
2002.04.06 Sat.
花見も終わって−−久し振りにフィービーしてしまった。20代の感じではしごのはしご−−一緒に飲んだ人が、今まで本の話などしたことがなかったのに、話してみると藤沢周平をだいたい読んでいるとか−−人は話してみないとわからないですね。
「大掴源氏物語まろ、ん?」小泉吉宏 幻冬舎を読了。私は源氏物語の知識はゼロで、少しは概略だけでも知りたいと思っていた。友だちに聞くと「あさきゆめみし」という漫画がいいというのだが、これが女性漫画で、顔が凄いしコマ割が男性漫画と違っていて、ちかちかするし、みんな同じように見えて−−で最近でたこの本を読んでも見る。
 
漫画の色がすごく鮮やかで綺麗である。女性に人気がでそうだ。たくさんの女性が出てくるのでちと大変だがおおつかみには源氏物語を読み通したが、なんでこれが連綿と人気のある作品なのかさっぱりわからん。平安時代の夫婦は一夫多妻で男性の通婚だったというが−−直ぐ惚れて、つぎつぎと惚れる話で、−−まあ、だいたいの世界はわかったので−−掘り下げる必要はあるかいな。
37   大河の一滴
更新日時:
2002.03.21 Thu.
暖かい、なんとかくだるい。うとうとしてるとすぐ眠くなる。
「大河の一滴」というのを読み終える。
五木寛之のこのシリーズは以前読みました。「人生の目的」「他力」などですね。
親鸞の思想から人生について、生き方など仏教的思想をベースに、今の常識を裏返すような考えが述べられてます。映画「大河の一滴」はこの本がベースなのでしょうか。私は見ていないのだが。この本からどうしてシナリオが出来るのか不思議ですが。映画はロシア人かなにかが出てこなかったですか。トランペッターかなにか。映画はいかがでした。一連のシリーズの同じ事が書かれていて新鮮さはないですが−−しっとりしますね。
 
「最近、痛感しているのは、人間はただ生きているということだけで凄いのだ−−ということです。
 私は、人間の価値というものを、これまでのように、その人間が人と生まれて努力をしたりがんばったりしてどれだけのことを成し遂げたか−−そういう足し算、引き算をして、その人間たちに成功した人生、ほどほどの人生、あるいは失敗した人生、あるいは失敗した駄目な人生、というふうに、区分けをすることに疑問をもつようになりました、 人間の人生に松とか竹とか梅とかランクをつけるのは間違っているのではないか。たしかに人間にとって、愛と正義と勇気と努力をもって世のために人のため
に尽くし、そして名誉や富や社会的な地位を得たり、あるいは科学上の大きな発明を成し遂げたり、世の中から拍手で迎えられるということもすばらしいことではありますが、さして人間の価値とは関係がないのではないか、と、たいへん乱暴なことを少しずつ考えるようになってきたのです。最近では、人間の値打ちというものは、生きてる−−こ世に生まれて、とにかく生き続け、今日まで生きている、そのことにまずあるのであって、人間が何事を成し遂げたか、という人生の収支決算はもそれはそれで、二番目ぐらいに大事と考えていいのではなかろうかと、思うようになりました」
 
38   敗北を抱きしめて
更新日時:
2002.03.11 Mon.
あまりに「女の一生」の評判がいいので、今日古本屋で第二部を100円で買ってしまった。第一部は無かったので新刊で740円もして買ってしまった。昔遠藤周作は好きでしたが、この本は読んでいなかった。遠藤はどちらかというと女性を対象にした本が多いので−−。この本も女性が主人公ですなおに入っていけるだろうか。「私を棄てた女」は昔読みました。
 
今日の朝日新聞の「ひと」紹介に民俗学者の桜井徳太郎さんが出てましたね。84歳その活力に驚きますね。柳田国男賞と南方熊楠賞両方受賞されたことになるそうです。
 
今「敗北を抱きしめて」というアメリカ人が書いた敗戦直後の日本の様子の本を読んでいます。私自信は体験してませんが、日本人は本当に貧しかったのですね。餓死者が何人も出ているし。闇米を食べなかった裁判官は餓死している。今のアフガニスタンのようだ。贅沢だ、今の日本。1000万人近くが餓死すると言われていた当時、アメリカの食料援助で助けられた面はあるらしい。アメリカにはお世話になりました。いまだにお世話になって頭が上がらない。
と、ドイツのように4カ国の占領でなくて、アメリカだけの占領でよかったですね。ロシアが北海道を戦後統治していたらと思うと−−。
あと天皇の責任問題の処理についても書かれていて、これはまた後日書いてみたい。
39   梅原猛の授業 仏教2
更新日時:
2002.03.11 Mon.
この間だの続き。
仏教は生きとし生きるものが共生していくという思想。人間中心ではない。自然を支配していく思想でもない。「殺すなかれ」というキリスト教の教えは、あくまで人間をであるが、仏教は「殺生」してはならない全てのものを殺してはいけないという仏教思想。
日本人は最近そいう仏教的思想を無くしてしまつて、人間の合理主義私利私欲の経済主義に走ってますね。自然を破壊し尽くしているのが日本人です。埋め立ては得意です。
一神教の世界の人たちは常に対立している。自然の神、多神教の東洋思想がこれから見直されてくるのでは−−寛容な仏教思想もこれから大切な道徳観になるかもしれない。で日本は何も宗教を学んでいない、それから生まれたがっしりとした道徳観を養っていない。
40   梅原猛の授業 仏教
更新日時:
2002.03.06 Wed.
「梅原猛の授業 仏教」というのを読んでます。なかなか面白い。真言宗の中学校に行って仏教について中学生に講義した内容の本です。NHKの「こんにちは先輩 課外授業」の話はなんべんもしましたが、あれは小学生に有名人が、自分の得意な分野の授業をするという番組です。なかなか小学生に教えるのは難しいですが、みんなとても素敵な授業をしてますね。いつも感心してます。自分なら−−とてもでやしない。
 
仏教、東洋的な考え。対するはキリスト教的考え。その違いや今の日本人の荒廃した社会現象など仏教を軸にお話しされてます。分析がとても面白い。以前聖徳太子のことを書きましたが−−こんなことがこの本にも書かれている。
 
日本の古来の神道では、えらい人を神に祀るということはありえないんです。神
に祀る人はみな、世の中を恨んで死んだ人、高いくらいにつきながら流されたり
殺されたりして世の中を恨んでいるひとが神様に祀られている。それは彼らが怨霊だからです。世の中を恨んでたたりをするから、その魂を鎮めるために祀られて居るんです。−−えらい人を祀るのは常識と思っていたが−−高橋
明治時代にできた平安神宮は桓武天皇が祀られている。桓武天皇は京都へ都を移した大恩人です、。だけど桓武天皇が祀られたことは、それ以前にはなかったんです。桓武天皇の弟に早良皇太子という人が居て、皇位継承のトラブルで桓武天皇に殺された。桓武天皇は祀られずに、殺された早良皇子が祀られた。御霊神社です。祇園祭りも、怨霊の鎮魂です。−法隆寺も太宰府も、怨霊のための神社−歴代の怨霊になつた皇族や貴族がたたりをなして疫病を広げる。その怨霊を鎮めるために八坂の祇園者を作って、怨霊の親分であるスサオノミコトを祀って、そのスサオノミコトの霊によって怨霊のたたりを鎮めようとした。祇園祭は怨霊を鎮める祭りです。巡行する山鉾は霊を払うためのものです。山はそういうたたりの霊が祀られるお墓ですね。以前は祇園祭は山が出て、一週間ごに鉾がでた。怨霊が出て、それが鉾によって鎮められたことを示す。ところが、明治以降、神道がおかしくなって天皇そのものを崇拝するようになった。そして、国のために死んだものだけを靖国に祀る。戦争を始めた東郷さんまで祀る。これは日本の神道の精神と違う。中国や朝鮮の被害を受けた人を祀るのが日本の神道の精神ですが、靖国は違う。
 
明治以降天皇教というものがつくられて、仏教は排除されて、仏教の精神を江戸の寺子屋のように学ばなくなった。彼の言うには、戦後も政教分離ということで、道徳の基盤である宗教−仏教の教え−が教えられずに来てしまって、今の荒廃した日本人、なんでもやってしまう日本人ができあがってしまった。
何がいいことで悪いことか、そういう教育は無かったですね。
キリスト的考えと仏教的考えはまた後日。

| Prev | Index | Next |

本のご注文はこちらから

ホーム 本の紹介、感想 つれづれなる雑文 映画の話 フォトギャラリー 博多/福岡近郊の写真コーナー 言葉との出逢い 心の中に名言を
雑学シリーズ 愛媛県新居浜市の歴史と現状−別子銅山の町− 漱石と遠藤周作 コラム 黒澤明 リンク集 プロフィール 掲示板
What's New スケッチ


メールはこちらまで