診療雑感 

                                           by Naoki Yago
2006/05/31    教育セミナー
28日.日本大腸肛門病学会教育セミナーへ参加。学会は内科大腸専門医、外科大腸専門医、外科肛門疾患専門医が会員となっており、今回のセミナーにも全国から300名以上が参加した。朝9時から丸1日、各分野の権威ある先生から講義を受ける。大腸外科については直腸疾患に対する腹腔鏡手術が、肛門疾患については痔瘻の診断と治療が主題であった。複雑(深部)痔瘻については専門病院でも10%程度の再発との報告。膿瘍期のドレナージ、適切な診断と治療、肛門機能と根治性を考えた術式の選択が重要である。良性疾患であるが、複雑な病態を呈するため治療に難渋する場合もある。講義合間の休憩時間に東京の巣鴨に開業した奥田先生から日帰りジオン注の工夫について、現在まで500例以上のジオン注を行っている北海道の国本先生とも話すことができた。
2006/05/19    内視鏡外科手術
外科医になリたての頃、手術にあたっては安全性を重んじて創(キズ)は大きくして、視野を確保すること。との教育を受けた。患者さんにとっては術後の創痛が軽いことや美容上などキズは小さいにこしたことはない。そんな中登場したのが内視鏡外科手術:小さなキズ(穴)からカメラ、特別な器具を入れ、モニターを見ながら手術を行うという画期的な方法である。胆嚢摘出術に始まり、その後種々の手術で行われるようになった。その反面、技術の未熟さなどから、全国で医療事故の報告がある。3次元で行っていた手術を2次元で行うこと、早急、的確な術中の判断を求められること、常に技術の向上をはかる必要がある。今年の日本外科学会会場でも内視鏡外科における技術を競うコンテストが行われた。以前のコラムでも紹介した医局の先輩である伊東藤男先生がアドバンスコースに参加し東北で唯一入賞を果たし、本日その記事が新聞に掲載された。先生のような日々の努力が必要と思う。

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Last updated: 2008/8/16