診療雑感 

                                           by Naoki Yago
2006/08/02    痔核の治療
肛門疾患の中で最も多いのが<痔核>である。痔核は生理的に肛門の閉鎖に役立っている(肛門クッション)が肥大し、出血や脱出、痛みなどの症状が出る状態である。治療の原則はそれらの症状を改善させることであり、外科的手術が必要となるのは20%未満と言われている。以前は保存的治療(ライフスタイルの改善や薬物療法など)か?手術か?との選択であったが、近年、負担の軽い種々の治療法が登場した。症状を改善させる外来処置や手術についても、標準術式:結紮切除法の他にヨーロッパで始まり、現在まで世界で約65万人が受けているというPPH法や超音波メスやレーザーを使用した痔核手術など。また昨年、日本で発売されたジオン注射療法も選択肢の一つとなっている。重要なのは<各治療法の適応、利点や欠点などを十分説明し、病状とあわせ、患者さんの社会的状況や希望を聞き、インフォームドコンセントを得て、どのような治療法を選択するか>である。

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Last updated: 2008/8/16