診療雑感 

                                           by Naoki Yago
2007/02/24    スタンダード診療について

前コラムの続きとなるが、第60回の日本大腸肛門病学会(会長:岩垂純一先生)のメインテーマは<大腸肛門領域のスタンダード(標準)診療とは>であった。学会において各疾患の診断と治療について活発な討論がなされた。私も(痔核のスタンダード診療とは)のシンポジウムで発表、討論に参加させていただいた。全国から9演題が選択され、診断法から外来治療、手術療法などの検討がなされた。痔核について正確な診断の必要性。治療法について適応の検討と選択。手術にあたってのポイントなどについて意見を交換した。標準術式は結紮切除法であるが、約8年前からPPH法が導入され、また約2年前からALTA(ジオン注射)など新しい治療法が登場し、以前にもまして<診断と適応、治療法の選択について>考えることが必要となってきた。3月11日東京にて(第二回内痔核治療法研究会総会)が開かれる。ジオン注射治療についての研究会であるが、昨年に続き今年も演題発表を行う予定でいる。
2007/02/18    標準治療と最新治療
最近、疾病に対して各種治療法の治療効果、長期成績のもとに治療法のガイドラインが作成され、治療についての標準化がはかられている。その一方でまだ導入後日が浅く、長期成績はでていないものの患者侵襲の少ない新しい治療法も行われている。外科手術においては開腹、開胸下手術がスタンダードであるが、小切開で内視鏡を使用した内視鏡下外科手術が普及してきた。福島県でも須賀川市の公立岩瀬病院に県内初の<内視鏡外科手術センター>が設立され、複数の技術認定医のもとに安全な内視鏡下手術が行われている。また治療技術の安全な普及と向上を目的に研究会が発足し、先月第3回の総会が開かれた。最新治療は今後もさらに普及していくと思われるが、標準治療の熟知と成績向上が基本となっているのは言うまでもない。
2007/02/03    <消痔霊>研修ーその5

日本でジオン注射の適応となるのは<脱出を伴う内痔核>となっているが、長青肛腸医院では完全直腸脱やレクトシール症例に対しても消痔霊を使用していた。治療成績も良好とのことである。日本と中国で医療システム、環境などは異なると思うが、治療に対する姿勢や思いは同じである。今回研修の合間に韓 宝先生ご家族、副院長先生と会食する機会があり、楽しい時間を過ごすことができた。4度目の再会を約束し、北京を離れた。

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Last updated: 2008/9/3