読書は楽しい。そう思うようになったのは、つい最近ですが・・・。街の図書館に2週間に一度ぐらいの間隔で通っています。今は日本の小説に夢中ですが、外国の物にも目を向けてみようと、興味がでてきたところです。
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こんな本を読みました。あなたもいかがですか?
同じ本を読まれていたら、感想を聞かせてくださいね。
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| 2008/11/30 | 「サンチャゴに降る雨」 大石直紀著・・光文社・・
ドキュメントタッチのフィクション。「チリ」の民主化運動を軸にして物語は構成されている。本当の出来事も含まれていると筆者は言っているから、時代背景も確かだと思う。クーデターを起こす合言葉は「サンチャゴに雨が降る」だった。どこかで聞いた事があった。軍事政権に翻弄されながらもそれに立ち向かい強く生きていく人々がいた。
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| 2008/11/28 | 「小説クレオパトラ 最後の女王」 三枝和子著・・読売新聞社・・
エジプト、プトレマイオス王朝の女王、クレオパトラ。意にそぐわない子作りを拒否し、ローマの将軍、カエサルと出会い、子を産む。「ブルトウス、お前もか」と叫んでカエサルは息絶える。再びローマの将軍アントニウスとの出会い。カエサルもアントニウスもクレオパトラの美しさにまいっている。39歳でクレオパトラは死にプトレマイオス王朝は滅亡、エジプトはローマの属州となる。オクタビアヌスの全盛。分かりやすい書きぶりで、当時のことがよ〜く分かった。
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| 2008/11/23 | 「テムズのあぶく」 武谷牧子著・・日本経済新聞出版社・・
テムズはテムズ川・・・ロンドンが舞台だろうと予想して選んだ本。バツ一どうしの中年の甘ったる〜い恋愛小説だった。テムズ川の上流から下流に流れているあぶくに二人を例えているのだ。演劇の演出を手がける有能な女性と一流企業の社員である男性。駆け引きのない純粋な大人の愛を描きたかったのだろうか。男性が末期の膵臓癌で亡くなる。愛は永遠に・・・。ちょっと嘘っぽくて、こういう話は苦手!
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| 2008/11/16 | 「イギリスのおいしい食卓」 岩野礼子著・・PHP・・
主人公は作者に似ているがエッセイではなく創作だそうだ。ロンドンで暮らす一人の女性が、自己卑下をせずに自分のあるがままを受け入れ愛し、生きている様子が書かれている。「ハートと胃袋は強い絆でつながっている」がテーマというだけあって、普段の生活の中で食している料理のレシピが散りばめられ読んでいて楽しくなる。
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| 2008/11/9 | 「火垂(ほたる)」 河瀬直美著・・幻冬舎・・
幼い頃から家庭環境に恵まれず育ち、孤独な身になおも押し寄せる苦難。その中で優しい心を失わず強く生きていこうとする女性。映画が出来た後に小説として完成したそうだ。作者はカンヌ映画祭で、何か賞をとっていたなあ。
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| 2008/11/4 | 「学園のパーシモン」 井上荒野著・・文藝春秋・・
新聞でちょくちょく見かける作者の名。めずらしい名前だなあと思っていた。本名なのかなあ?「あれの」さん。
高校生が次々と登場する、青春物なのだろうか?「木綿子(ゆうこ)」が一番自分に素直に生きている。しかし、主題というものをつかみかねる作品であったなあ。それぞれの人々の生活のなかに、他人には計り知れない物が存在する・・・、そうやってみんな生きている・・・。そういうこと?
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| 2008/10/29 | 「夏目漱石集(二)」
「それから」「こころ」「道草」「硝子戸の中」
晩年の作品。晩年と言っても50歳で亡くなっているから、今の私より若い!!
明治の時代を生き抜いた作家。近代主義が入り込んできた時代に自己をみつめて生きた人。苦悩する「こころ」の中の先生の気持ちはよくわかる。
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| 2008/10/13 | 「赤毛のアン」シリーズ全10巻
ひと月半ぐらいで読み終えた。世界中の多くの人に愛されている・・・そのわけがわかった。「アン」は周りの人々に愛される人物だ。周りに合わせているわけでもない、むしろ、自分流に生きている。なのに、愛される。それは、「アン」が周りの人を愛するからだ。誠実に自分流を貫いているからだ。年を重ねても夢を見る心を持ち続ける「アン」は時代は変われど読者に愛され続けるだろう。
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| 2008/8/24 | 「赤毛のアン」 モンゴメリ著 村岡花子訳・・新潮文庫・・
今、「アンの青春」の途中を読んでいる。想像力豊かな失敗ばかりしている赤毛のアンがどのように成長していくのかが楽しみ。孤児院から引取り育てているマシュウとマリラのアンに対する愛情には感動する。「アン」シリーズを読み終えたら、また、感想を書きます!!
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| 2008/8/15 | 「北の迷宮」 ジェイムズ・チャーチ著 小林浩子訳・・早川書房・・
なんか分かりにくい話!!だった。北朝鮮の様子がわかるのかなと思いながら読んでみたが・・・。著者は覆面作家で、名はペンネームだそうだ。「お茶」「木」に何かしらを象徴していたのはわかった。
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| 2008/8/7 | 「アムステルダムの日本晴れ」 ヒキタクニオ著・・新潮社・・
安楽死を望む病に冒された母に見せるため、病院の前に作品を建てようとする芸術家。その作品は背が高い。風の強いアムステルダムでは至難の業がいる。技術を見込まれた日本の鳶職人の仲間が招聘され腕を振るう。オランダの庶民生活がよくわかった。
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| 2008/8/1 | 「アンの愛情」 L・M・モンゴメリ著 谷詰則子訳・・篠崎書林・・
「アン」の本は図書館にこれ一冊しかなかった。これは「アン」が大学生活を始めるところから、卒業するまでの話。ギルバートへの愛に気付く「アン」が描かれている。聡明で美しい女性だ。「アン」シリーズは友人が持っているというので、借りることにした。
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| 2008/7/28 | 「沙高楼綺譚」 浅田次郎著・・徳間書店・・
「沙高楼」というのは著名な人々が集まるサロン。主人は女装の男性で、招待客が順に自分の持っている経験を虚飾なく参加者に語るという会。聞いた人は絶対に他にもらしてはいけない。5人の人が語る5編からなる。どれも何だか不思議なような、でも、現実的なような・・・語り話。
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| 2008/7/22 | 「幻想運河」 有栖川有栖著・・実業乃日本社・・
表紙をあけるとアムステルダムの地図があったので、そこが舞台になっている話だろうと思い読み始めた。「アムステルダム」と「大阪」は「水の街・運河の街」として栄えてきた所が共通点。これを読んで、「オランダ」に行きたいとは思いにくい。少し期待はずれ?!ドラッグ友だちの中で殺人事件が起こる・・・という、筋事態は普通・・・。
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| 2008/6/19 | 「イタリア・ツアー物語」 長谷部洋著・・山手出版・・
飛行機の中の様子から始まり、ミラノ・ヴェネチア・フレンツエ・ナポリ・ローマと回るツアー。そこに参加している14人と添乗員の九日間の旅物語。河に落ちる人、すりにあう人、タクシーで違う所に行ってしまう人、だまされて鋳金所に連れ込まれる人、階段を踏み外す人・・・いろいろな出来事が起こり、さまざまな人生模様も語られる。私ももうすぐ同じコースを巡る!!
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| 2008/6/16 | 「ひそやかな殺意」 マーゴット・ダルトン著 皆川孝子訳・・ハーレクイン・・
多重人格者の話かと思いきや、サスペンスドラマさながらの結末だった。それにしても、二人の人物を一人に仕上げようとうまく考えたものだ。自分が一体何者なのかが分からない不安は計り知れないものだろう。事故の後の病院で、「あなたは、○○さんだよ」と言われれば、そうなのか・・・と思ってしまうかもしれない。
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| 2008/6/13 | 「龍の棲む家」 玄侑宗久著・・文藝春秋・・
元役所勤めの父が痴呆症になり始める。仕事をやめ、父と生活をともにする次男。父は時に勤め人に戻ったり、幼い頃に遊んだ妹を探したりの徘徊をする。私の父は痴呆症にはならずに亡くなったが、亡くなる二日ほど前の夜、一度だけ子どものようなすごく可愛い目を見せた。そんなことを思い出したりして、途中で何度も読めなくなった。
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| 2008/6/10 | 「沈黙者」 折原一著・・文藝春秋・・
構成が入り組んでいて、途中で頭がこんがらがってくる。それで、一体どうなるの?と思うので、次へと読み進めてはっきりさせたくなる。前に読んだこの著者のもそんな感じだったなあ。「沈黙」していることにどういう意味があるのか・・・と知りたいわけだけれど、読み終わってみれば、そこに深い意味はなさそうだった・・・。
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| 2008/6/6 | 「剣闘士 スパルタクス」 佐藤賢一著・・中央公論新社・・
幼い頃、ローマに滅ぼされ奴隷となりポンペイや大都市ローマの円形闘技場で戦うスパルタクス。鍛え上げた体は強くて美しい。ローマ人が余興として見物するのは、剣闘士にとっては命をかけての試合だ。奴隷としての身分から抜け出し自由を求めるが強くて美しいが故に奴隷解放の指導者とあがめられ、ローマ軍と戦う。自由を得たものの、自分にあるのは剣闘士としての誇りのみ。紀元前のイタリアの話。
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| 2008/6/4 | 「錆びた刃」 マーカス・セイキー著 匝瑳玲子訳・・早川書房・・
シカゴが舞台。サウス・サイドのアイルランド人街で生まれ育った二人。強盗殺人を犯し刑を終えて出所してきた昔の仲間に振り回されることになってしまう。今や、ノース・サイドで堅気になり恋人と暮らす生活が脅かされる。友は根っからの悪人となってしまったのか・・・。そうなら,あまりにも悲しい。
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| 2008/5/28 | 「消えさりゆく物語」 北杜夫著・・新潮社・・
短編8編。どれも、日常を描いた思い出を描いた随筆のような・・・。しかし、途中から不思議な現象を見る。そして、また、ふと現実に戻る。こないだ、「徹子の部屋」に娘さんと出演されていた。これで、最後でしょうとか、娘さんがおっしゃっていたが、まだまだ、お元気そうだった。それで、この本を借りた・・。
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| 2008/5/24 | 「パストラリア」 ジョージ・ソウンダース著 法村里絵訳・・角川書店・・
6編からなる。資本主義社会の中で生きる人々をおもしろおかしく・・というか・・社会を皮肉っぽく・・というか・・ちょっと悲しく描いているようにも思えた。貧しい方の人々だ。それでも生きていっているだろ!というたくましさともとれるか。
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| 2008/5/20 | 「象牙色の眠り」 柴田よしき著・・廣済堂出版・・
最初の書き出し部分を読むとどんな展開が待ち受けているのだろうと思わせる・・・が、別に、最初の部分が大きな意味を持っているわけでもなかったなあ。夫婦の危機と、女癖の悪い男と、変な美青年・・・。題はきれいが・・・。
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| 2008/5/18 | 「六月の桜ー伊集院大介のレクイエムー」 栗本薫著・・講談社・・
いじめ問題と年の差カップルの話かと思いきや、やや遅めに大介が現れてからこわ〜い話になった。悩める同士が寄り添って間違った道を行ってしまった。大介さん!もう少し早くに登場して解決してくれればよかったなあ。
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| 2008/5/14 | 「最後の注文」 グレアム・スウィフト著 真野 秦訳・・新潮社・・
近くの飲み屋さんでよく集っていた仲間の一人が病に侵され亡くなる。残された文に、自分の灰をある埠頭に撒いて欲しいと
あり、友人達は骨壷を持ってそこに向かう。移動していく様子とそれぞれの人の胸にある思いや過去の出来事が交錯する。言えなかった事や、言わなかった事や・・・。そりゃ、いろいろあるよ・・・。
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| 2008/5/10 | 「貴腐」 藤本ひとみ著・・文藝春秋・・
フランス革命前後の貴族の裏話二編。当時、結婚は政略結婚で、恋愛結婚など考えられもしない。貴族は、夫が愛人を持つのが普通で、妻も夫にみつからないように男遊びを楽しんでいた(時には真剣な恋もあっただろうが)。題の通りの内容でした。当時の貴族はよほど暇だったのか・・・?
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| 2008/5/8 | 「赤い指」 東野圭吾著・・講談社・・
幼児殺害、老人の痴呆症、親子の絆、家族のあり方等。いとこ同士の刑事が事件の真相に迫り、解決する。この話、前にもどこかで読んだ事がある・・・?という思いに囚われながら読んだ。連城三紀彦の「白光」と似ているところがある。
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| 2008/5/5 | 「パーフェクト・ファミリー」 ペニー・ジョーダン著 霜月桂訳・・ハーレクイン・・
三代続けて弁護士事務所を開業するクライトン一族。家族の中に起こる出来事を通して、「大切な物は何か。どう生きたいか。本当の愛とは。」を考えさせる。登場人物はたくさんいるのだが、その性格、生き方がどの人もはっきりと描かれていてわかりやすい。自分はどのタイプかな?
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| 2008/4/30 | 「無銭優雅」 山田詠美著・・幻冬舎・・
離婚歴有塾講師と花屋の男女二人。どちらも45歳の恋愛物語。二人とも子どもみたいな大人で、純粋に魅かれあっている。じゃれあっている。それぞれの今までの人生があったからこそのこれからの二人の人生。
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| 2008/4/28 | 「青の炎」 貴志祐介著・・角川書店・・
ほんとに「赤」でなく、「青」だと思った。完全犯罪を企て、実際に殺人を犯してしまう高校生。些細な事柄・・・実際は大事な証拠・・に目をつける刑事に対し、そこまで見るなと言いたくなる。しかし、やはり、殺人は許されない事なんです。最後は悲しい。
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| 2008/4/22 | 「希望」 林京子著・・講談社・・
5編の短編集。誰にでもある日常がこわされるおそろしさ。原発、被爆、戦争・・平和ボケになっていて、そういうことを考えるのを忘れている事もある。しかし、いつも、頭のどこかに置いておきたい・・・そういうふうに思わせてくれる。何を信じてどう生きていくか。
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| 2008/4/18 | 「総決算のとき」 メイ・サートン著 幾島幸子訳・・みすず書房・・
数年前に夫をなくし、3人の子どもも独立し、編集社に勤めながら一人で暮らしている60歳の女性が、末期の肺癌を宣告される。死を目前にして、残された時間の生き方を考える。無意味な物を排除し、自分にとって大切と思えることだけをやろうとする。どのように死んでいくかなんてちょっと前までは考えた事もなかったが、父母の死を経験してからそんなことも考えるようになっている自分、この本はどきどきしながら読んだ。目がはれてしまったよ。
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| 2008/4/14 | 「レベル7」 宮部みゆき著・・新潮社・・
記憶を消された男女、その隣に住むジャーナリストの男、行方不明になる高校生、電話相談所で働く女性の家族。どこかで関わり合いをもちながら、事件の真実を解き明かしていく。最後まで来て、あの時のあの場面はこう関係していたのか・・・とはっきりしてすっきりする。すっきりするまで、読み続けてしまいたくなる一冊。
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| 2008/4/9 | 「三つの墓標」 佐木隆三著・・小学館・・
坂本弁護士一家殺害事件。「小説」であると作者が言っているので「小説」なのだが、オウム真理教が起こした事件のドキュメンタリーである。驚くような、ほんとに作り話のようなことが実際に起こったという事に愕然とする。宗教に取り込まれてしまったら「殺人」も「殺人」と思わなくなってしまう恐ろしさ。
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| 2008/4/6 | 「老女の聖なる贈りもの」 プリシラ・コーガン著 ハーディング・祥子訳・・めるくまーる・・
サイコセラピストがインディアンの老女をカウンセリングすることになる。が、老女の話を聞くうちに、自分が癒される側になっていき、新しい生き方を探り始める。生も死も大きな自然の中での自然な出来事。大きな力がすべてを動かしている。老女は自分で言っていた通りに自然に死んでいった。
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| 2008/3/29 | 「異人たちの館」 折原一著・・新潮社・・
何かすごく複雑な構成。でも、先へ先へと読み進めたくなる。ゴーストライターが富士山麓の樹海で行方不明になった人物の伝記を書くことに・・・過保護な母親が二人登場する。自分も過保護な母親と認めているけれど、ここまではね〜
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| 2008/3/25 | 「あの空をおぼえてる Wenny Has Wings」 ジャネット・リー・ケアリー著 浅尾敦則訳・・ポプラ社
交通事故で妹を失い、自分も臨死体験をした兄が妹へ書く手紙形式。両親の落ち込みようはすさまじく、自分のつらい気持ちを押し込めて、幼いながら両親を励まそうとするけなげな気持ちが涙をさそう。愛する人の死を受け入れるのには時間を費やす。残された者はそれでも立ち直り生きていく。感動の一冊。
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| 2008/3/22 | 「女が殺意を抱くとき」 藤田宣(字が違う)永著・・徳間書店・・
ショート・ショート・ミステリー集。ほんとに短い。いろいろな職業の女性が登場する。男が殺意を抱く話もまざっているのにこの題は・・・。男女のもつれ・・三角関係・・・の話が多かったかな。主人公の女性はいつもその話には部外者で、推理を働かせる賢い役回りだ。
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| 2008/3/18 | 「容疑者Xの献身」 東野圭吾著・・文藝春秋・・
初めに事件の描写から始まるので読者には犯人がわかっている。からんでくるのがいつものパターンで大学教授の湯川博士。このシリーズがTVドラマにもなっていた。ドラマは見なかったが湯川博士が「フクヤマ」と重なって浮かんできてしまった。題のとおり容疑者の献身的な愛が描かれていた。
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| 2008/3/11 | 「青の殺人」 エラリー・クイーン著・・原書房・・
著名な映画を作り姿を消した監督を探す人物が殺される。知事直属の私立探偵が謎を解いていく。殺したのは誰か、監督は今どこに・・・。女性解放を求めポルノ映画反対を唱える団体の動きなどもからめて、軽いタッチで話は進む。
「エラリー・クイーン」というのは、ホームネームで、一人じゃないのだって!!それにびっくり。
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| 2008/3/6 | 「日蝕」 平野啓一郎著・・新潮社・・
15世紀の終わり頃、パリの大学で学ぶ神学生が、学問のためにリヨンに向かう。そこで体験したことを告白する、という内容。言葉も難しく、漢字も難しく読みづらい。主題も難解!!でも、まあ、何となくはわかったけれど・・・。当時の庶民のキリスト教への信仰の様子、荒廃した教会の司祭達の様子、・・・
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| 2008/2/29 | 「中国行きのスロウ・ボート」 村上春樹著・・中央公論新社・・
最初の短編集だそうだ。表題作を含め、7編からなる。どの作品もわかったようでわからない、独特の世界だ。30代に書いたものばかり・・・そのころから、こんなだったのね。「こんな」というところを説明しにくいのだ!!
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| 2008/2/24 | 「風味絶佳」 山田詠美著・・文藝春秋・・
表題作を含めて6編。どれにもいわゆるKの仕事に就く男性が登場する。その人が仕事を愛し、又人を愛す。自然体で、暖かい。葬儀屋の父が自分の好きな彼女と結婚するという「春眠」では、ほろりというかぐっときてしまった。「海の庭」では、この前頼んだ引越し屋さんのことも思い出した。ほんとに専門職だ!すごい!と思ったものね・・・。
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| 2008/2/20 | 「五番目のサリー」 ダニエル・キース著 小尾芙佐訳・・早川書房・・
多重人格者が一人の人格をもつ人間へと変わっていく(というか、もどっていく)。精神科医の治療で5人の人格が一つの人格に統合されていく。その時、その状況に合わせてそれぞれの人格が登場する。この5人の人格はどの人の内面にもある心を別々に受け持っている。だから、5人はそれぞれに個性的!!
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| 2008/2/17 | 「月明かりの闇 フェル博士最後の事件」 ジョン・ディクスン・カー著 田口俊樹訳・・原書房・・
古くからの裕福な一族の昔には、不思議な事件が起こっていた。殺された人物の傍に犯人の足跡が残されていないのだ。今回も同じような事件が起こる。フェル博士は途中であまり教えてくれないのだ。最後まで読むとなるほど・・と思いすっとした。が、人物の名前を覚えるのに一苦労する。こういうのは私だけ?!
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| 2008/2/14 | 「MAZE(めいず)」 恩田陸著・・双葉社・・
今度はどんなお話を読ませてくれるのだろうかと、わくわくしながらページをめくる。小高い丘に立つ奇妙な建物にまつわる言い伝え(中に入って行った人が姿を消すという)の謎を解くためにやってくる4人。何か訳ありだが一週間と言う限られた時間の中でそれぞれの職分を果たしていく。謎は解けたのか・・・?
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| 2008/2/10 | 「幽霊刑事(デカ)」 有栖川有栖著・・講談社・・
自分を殺した犯人が何故自分を殺したかを捜査する。成仏できず(?)、現世に現れた刑事。見える人は限られているが協力して謎を解いていく。最後の場面は感動的。ただ、部署の中でのあれこれに終始している観があり、設定が狭すぎるように感じた。
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| 2008/2/1 | 「偶然の音楽」 ポール・オースター著 柴田元幸訳・・新潮社・・
ひょんなことから大金が手に入った。車を購入、あてもなく進んでいくが・・・。ポーカーで大損をした二人は壁を作る仕事で借りを返すことになる。そこに何を見出すのか・・・。映画にもなったそうで、映画ではその先のことまで描かれているそうだ。観てみたい。
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| 2008/1/29 | 「沖で待つ」 糸(糸へんに糸) 山秋子著・・文藝春秋・・
芥川賞を受賞した表題作と「勤労感謝の日」の二編。どちらも30代半ばの女性が主人公で、明るい中に、何だか哀愁に満ちた感もあり・・・きりっとしたようなほのぼのとしたような女性の日常が描かれている。
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| 2008/1/25 | 「ユージニア」 恩田 陸著・・角川書店・・
子どもの頃に出くわした殺人事件について、聞き込み調査をしたうえ、本にした。その本はベストセラーになるが作者はその一冊だけで、後には書く事はしなかった。いろいろな人が事件当時のことを思い出す。それが、交差しあってこの小説ができている。一人の女性のすべてを知りたかった本の作者の執念がすごい。
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| 2008/1/18 | 「モーテル0467 鎌倉物語」 甘糟りり子著・・マガジンハウス・・
海の傍の昔から続くホテルが舞台。潮の香が風に乗ってやってくるような雰囲気のさわやかな物語。何気ない出来事が大切なような・・・。
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| 2008/1/15 | 「ストレンジャー」 ジェイムズ・エリスン著 飛田野裕子訳・・ソニー・マガジンズ・・
犯罪心理学者の女性が主人公。連続殺人事件の犯人の心理を紐解いていく話かと思いきや、そうではないし・・・。彼女の軽〜い恋愛話?と思いながら読んでいき・・・最後には予想外の結末が待っていた。こうくるわけね!と変に感心してしまった。
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| 2008/1/14 | 「命の遺伝子」 高嶋哲夫著・・徳間書房・・
特殊なDNAを持つ未開の村の人々。それを利用して不死を得ようとするナチの残党。バチカンまで巻き込んで、生とは何か、死とは・・・を考えさせる。「死」あってこその「生」だと思うが・・・。しかし、早く老いるDNAというのは、これまた困る・・・。
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| 2008/1/4 | 「氷の家」 ミネット・ウオルターズ著・・東京創元社・・
カタカナ名は苦手だ。登場人物のページを何度も見る。氷室でみつかった腐乱死体が誰なのか?村の中の人間模様を紐解きながら捜査が進む。「偏見」「うわさ」にまどわされてすごす村人、隔離されたかのような屋敷に暮らす3人の女性。前半は頭が混乱するが後半に入ると惹きつけられて一気に読破!
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| 2008/1/3 | 「虚貌」 雫井脩介著・・幻冬舎・・
「うつろな・・ぼおっとした・・」「顔かたち」という意味だろうか。刑事物サスペンス。癌に侵された刑事が最後の仕事にかける。整形、心のやまい・・などにからませながら事件解決に向けて話が進む。最後まで読んだところで腑に落ちないことがあり、何度も前のページを読みかえした。何とか自分なりに納得はしたが・・・。
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| 2007/12/27 | 「スピカー原発占拠ー」 高嶋哲夫著・・宝島社・・
ソ連解放戦線と日本赤軍が近々稼動するという世界最大の高性能の原発を占拠する。設計の第一人者の科学者も官邸会議に呼ばれ、知恵をしぼることになる。赤軍のリーダーは麻薬患者。「原発」「麻薬」がこの作者のキーワード。「愛」でしめくくるのも同パターン。
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| 2007/12/18 | 「イントウルーダ−」 高嶋哲夫著・・文藝春秋・・
「侵入者」のこと。コンピューターを扱うさまざまな人が登場する。昔の恋人が産んでいた自分の子どもに初めて出会った時、その子は危篤状態で死亡に至る。息子の真実を探すべく調べ始める。冷たい自己中心的であった人間がその事を機に変わっていく。ミステリー。
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| 2007/12/15 | 「ヨットクラブ」 デイヴィッド・イーリイ著 白須清美(訳)・・晶文社・・
15篇の短編集。日常の中に潜む不安と恐怖が描かれている。SFタッチのものもあれば、普通の小説ぽいのもある。じわじわっと怖い。
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| 2007/12/7 | 「日暮らし(下)」 宮部みゆき著・・講談社・・
最後まで読むと、(上)に書かれていたことがこうなってまとまってくるのか・・・いろいろと複線をはってあったんだ・・・と、わかる。長屋の人々の暮らしぶり、人形のように美しい弓之助の聡明ぶりなどが、ほんわかとしたムードを作る。
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| 2007/12/4 | 「クレイ」 ディヴィッド・アーモンド著 金原瑞人(訳)
「クレイ」は、粘土で作った人につけた名前。作った粘土の人間が動き出し、仲の悪かった友人が死ぬ。罪悪感にさいなまれるが・・・。「善」「悪」「天使」「悪魔」・・・宗教を持つ人にはよくわかる物語なんだろうか。ヤング・アダルト向けの小説らしい。初めて外国文学の棚から選んだ本です。作者の事も訳者のことも何も知りません。引き込まれるかと言えばぐんぐん引き込まれるストーリー。
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| 2007/12/2 | 「日暮らし(上)」 宮部みゆき著・・講談社・・
長屋の住人達の、その日その日の日常の中にいろいろな事件が起こる。短編なようでいてどこかで何かでつながっていく・・。だから、(下)もやっぱり借りてこなくちゃ・・か、と思わせる。最後はどう終わるのか。どちらかといえば、時代物は苦手。
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| 2007/11/24 | 「鰐の聖域」 中上健次著・・集英社・・
育った土地に戻ってきた若者。彼は女たらしの不良で、定職にもついていない。好んでする事は、渓流に入り鮎つりをすること・・・。この作品は、未完のまま出版されている。連載されている途中に著者死去で中断したまま未完となったのだそうだ。「あとがき」を読んでいて、著者にさらに興味がわいた。また、いろいろな作品を読んでみよう。
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| 2007/11/21 | 「『アボジ』を踏む」 小田実著・・講談社・・
小田実短編集。「小田実さん」といえば、「べ平連」を思い出すほど有名な方だが、小説家でもあるのだ。それも、長編を書かれる方と思われているらしい。どちらにしろ、この人の作品は初めて読む。短編と言ってもどれも結構長い。小説ではあるが、自伝的な部分も多いのかなあと読みながら思った。ついこの間亡くなられたが、人生に一本の筋が見える。
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| 2007/11/16 | 「クレイジー・へブン」 垣根涼介著・・実業之日本社・・
旅行代理店に勤務する若者が主人公。「フレーム」の中に生きていたくないと思っている。その気持ちが時々大きくなり、大変な事をしでかしてしまう。みつかるんじゃないの?逃げおおせるのか?と、している事は認められないもののついつい主人公の肩をもってしまう。彼女が下を向いて歩いている・・・そうさせている悪を許せない彼。でも「どんな人間であっても、人の命は尊いものなんです、あなたの気持ちはわかりますが・・・」とサスペンスドラマの探偵さんなら言うのだろう。
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| 2007/11/13 | 「ぼくのミステリな日常」 若竹七海著・・東京創元社・・
12編の短編かと思いきや、複雑な構成でうまく絡め合わせてあるもんだ。もちろん、12編の一つずつも独立した短編として完成している。最後まで読んでから、再度前の部分に戻り、読みなおしたりもした。著者がそのままの名前で登場している。
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| 2007/11/10 | 「手紙」 六田登著・・竹書房・・
12通の手紙形式の文からなる。写真も豊富に挿入されていて、心にじ〜んと染み入ってくる。心の中を本心で吐露する内容の手紙文だ。著者は漫画家が本業らしい。
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| 2007/11/9 | 「雨月物語」 青山真治著・・角川学芸出版・・
上田秋成の古典として、名だけは聞いたことがあった。それのリメイク版。蛇の邪神の化身に恋してしまう男。この世では添い遂げられないとわかりながらも互いに魅かれ合い、いとしみ合う。究極の愛かも・・・。著者は映画監督で、奥さんは女優のとよた真帆さん。
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| 2007/11/7 | 「N・P」 吉本ばなな著・・角川書店・・
百話の小説をめざしながら最終をまたずに自殺してしまう作家、翻訳中に自殺してしまう恋人・・・。何が起こるんだろう?と思いながら読みすすめていくが、特に何も起こらず・・・。家族関係とか人間関係の内面が描かれていて・・最後には何だかホッとするような温かさをも感じるような・・・そんな作品。
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| 2007/11/4 | 「虹」 吉本ばなな著・・幻冬舎・・
タヒチ島へスタッフと旅をしながら構想を練り、作り上げた小説がこれだそうだ。生まれ育った土地を愛し家族を愛する主人公が、母の死に遭遇し一時落ち込む。タヒチを愛し、自然を愛するオーナーと恋をする。地道に生きていこうとする姿が描かれる。
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| 2007/11/2 | 「白光」 連城三紀彦著・・朝日新聞社・・
題からは、宗教的なもの?痴呆の老人が戦争時のことを思い出す場面から始まるので、懺悔的なもの?幼児が殺害されるので、サスペンスもの?と読みすすめたが結局は・・・?よくわからなかった。ねちねちと進むのは苦手だ。
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| 2007/10/31 | 「ワイルド・ソウル」 垣根涼介著・・幻冬舎・・
戦後の国策であった、「ブラジル移民政策」で、人生を翻弄された人々が大勢いた。苦労の末、何とか今の地位を築いたものの自分達の受けた苦しみを本国の政府や人々に知らしめたい・・・という思い。用意周到な作戦の基の行動は痛快でもある。「ブラジル移民」は著者のライフワークだな。
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| 2007/10/23 | 「雲南、赤い大地」 劉岸麗著・・河出書房・・
中国南東部の国境にある「シーサンパンナ」という農村へ中高生の年齢の子ども達が向かう。政府の出した方針で「知識青年」と呼ばれ、農村で生活し開墾し、農業を学ぶのだ。中国の毛主席の時代。著者の経験したことや、聞いたことがを小説にしてある。まあ、何と厳しい生活か。時代の流れの中に放り込まれつつも、力強く生きていく姿。
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| 2007/10/17 | 「月の裏側」 恩田陸著・・幻冬舎・・
有明海に注いでいる川が流れる街。昔から、人は水の恩恵にあずかり、また、水の恐ろしさと戦いもしてきた。風情のある、水の街で、筆者はよくも、こういう物語を思いつくものだ。すごい、才能!!「あれ」に「盗まれる」のだ。街の住人が・・。前に読んだ作品は、「包む」「裏返す」んだった。
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| 2007/10/14 | 「サウダージ」 垣根涼介著・・文藝春秋・・
複雑な生い立ちを持ち、闇の世界で生きていかざるを得ない青年。性格を見抜かれその世界にさそわれ裏と表の社会を生きていく青年。強烈な描写の場面がここそこに出てきてびっくりする。「中上健次」の描く世界とよく似ているかも。「サウダージ」とは、「二度と会えぬ人や土地への思慕」
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| 2007/8/30 | 「黒い家」 貴志祐介著・・角川書店・・
保険金詐欺の話。身内に高い保険金をかけた後、傷害を負わせたり、殺害したりして保険金を受け取る。(現実にも小説のような事件がよく起こっている)そういうことを起こす人の心理面にも深く探りを入れていく。最終あたりの殺人鬼と化した犯人の姿はぞーとするほどおそろしい。
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| 2007/8/27 | 「名探偵の掟」 東野圭吾著・・講談社・・
推理小説というものにはこういうパターンがあるんだよ・・・みたいな。えらく、読者を気にしてくれている書き方で、いろいろな事件を扱う。そうなんですか・・と思う反面、私にはちょっと鼻に付く。ユーモアのありすぎる筆致は、苦手だ。大分、昔に書かれたもの。作者も若かった!
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| 2007/8/22 | 「鋼鉄の嵐 (昭和大戦勃発!!1937)」 羅門祐人著・・サンマーク出版・・
「ら」のつく作家の中から選んだのですが・・・、シュミレーション・ゲームなんだそうです。読み始めても何となくしっくりこなく、こういうのは私にはダメ!とギブアップ(斜め読み)です。作者はゲームソフト作家でもあるそうです。
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| 2007/8/20 | 「チョコレートコスモス」 恩田陸著・・毎日新聞社・・
演出家・脚本家・女優の卵・演劇を志す学生・・らが登場。出演者を選ぶオーディションで、何かをつかむ・・・。天才であるようだが、自我の育っていない若い女性・・・。何かが起こるのだろうと言う期待をよそに、特に何もなく読み終えてしまった。主題は?うん?
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| 2007/8/16 | 「半島を出よ 下」 村上龍著・・幻冬舎・・
すごい量の参考文献!!これだけの作品を仕上げようとなるとそりゃそうだよねえ。
福岡に北朝鮮の反乱軍が上陸。日本政府は福岡を封鎖するしか実行能力をもたない。反乱軍をつぶそうとするグループは・・・。人事とは思えないような近未来小説。笑っては読めない。
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| 2007/8/12 | 「半島を出よ 上」 村上龍著・・幻冬舎・・
下を借りてきます!
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| 2007/8/6 | 「予知夢」 東野圭吾著・・文藝春秋・・
犯罪の周りに不思議現象が・・・刑事のその時のお助けマンは、友人の物理学者。頭脳明晰に非科学的な現象をバッサリきって、説明してくれる。予知やら、霊やら、信じられない私にはとても痛快である。
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| 2007/8/2 | 「顔」 横山秀夫著・・徳間書店・・
子どもの頃から婦警にあこがれ、夢を達成した瑞穂。絵を描くのが得意分野で、似顔絵を作り、犯罪解決に向かうという仕事をしている。「女は・・・」と言われながらも誠実に仕事に取り組んでいる。自分らしさを大切にしながら、少しずつ成長していく婦警さん。
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| 2007/7/29 | 「エンド・ゲーム 常野物語」 恩田陸著・・集英社・・
「裏返す」「裏返される」「洗濯や」「風呂敷に包む」等々、こういう発想がよく出来るものだと、作者の才能につくづく感心してしまう。最後は何ともなかったかのように、まあ、ハッピーエンド。ほんとは、なあんにもなかったのかもね。
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| 2007/7/27 | 「龍は眠る」 宮部みゆき著・・出版芸術社・・
台風のさなかに出会った少年は、「サイキック」なのか。半信半疑ながらもほおっておけない雑誌記者。次々と不審な出来事が起こる。
誰の中にも「龍」はいるのかもしれない。
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| 2007/7/23 | 「明朝滅亡」 湯川裕光著・・廣済堂出版・・
中国の時代小説。明から清に変わるときのことで、呉三桂という優れた指揮官とその妻桃林の深い結びつきを軸に描かれている。広い中国であるから、さまざまな民族の争いの歴史がある。漢詩をひもときながら、歴史を作ってきた人々の生き方にせまる。
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| 2007/7/14 | 「アフターダーク」 村上春樹著・・講談社・・
あるところから見ている。誰かと誰かが偶然出会ったり、すれちがったり・・・。夜が更け朝が来る。昨日とは、大きく違わないけれど、少し違った今日が又始まる。
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| 2007/7/12 | 「麦の海に沈む果実」 恩田陸著・・講談社・・
一人の女の子が寄宿舎に到着するところから始まり、不思議な学園生活が描かれる。この学園は、この著者の別の作品にも出てきたような気がする。何だったかな・・。個性的な校長と生徒達、パーティー場面も華やかに・・。あの彼女は死んだのか?自殺か?殺されたのか?最後になってすべてが明かされる。
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| 2007/7/3 | 「天使のナイフ」 薬丸 岳著・・講談社・・
第51回江戸川乱歩賞受賞作。少年犯罪を扱っている。誰が犯人なんだろうと読んでいく中に、加害者の立場と、被害者の立場、両方の心情がうまく描かれている。「更正する」とは、どういうことなんだろうか・・・と、最近の裁判のことも思い出し考えさせられた。
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| 2007/6/29 | 「硝子のハンマー」 貴志祐介著・・角川書店・・
密室殺人事件に立ち向かう女性弁護士と防犯コンサルタント。可能性のあるトリックを一つずつ確かめしぼりこんでいく。最後には、なるほどねえ〜と思わされた。
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| 2007/6/26 | 「四日間の奇跡」 浅倉卓弥著・・宝島社・・
留学先で事件にでくわし、薬指を失ったピアニスト。その時から関わることになった少女との演奏の旅で、不思議な体験をする。体と心の遊離現象を扱う、有名な作家の小説がすぐに思い出されると批評家が書いているが、私には思い浮かばなかった。まだ、未熟。
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| 2007/6/22 | 「いつかパラソルの下で」 森 絵都著・・角川書店・・
児童文学賞を多く受けている作家だけれど、これは違う。50後半に交通事故で亡くなった父の一周忌の相談で集まる3人の兄妹。生前、父が浮気をしていたことが判明し、父の、自分のルーツを探るために佐渡に渡る。「父のせいで・・・」と言っていた自分が少し変わっていく。
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| 2007/6/10 | 「カップリング・ノー・チューニング」 角田光代著・・河出書房新社・・
中古車を買いうれしくて人に言いたくて見せたくてたまらない大学生が行き先のない場所へドライブするはめになる。隣に座る女性が次々3人。その間に変わっていく(よくわからない)青年。変わらなくちゃね。そのままだとちょっと魅力ないよ。
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| 2007/6/7 | 「三月は深き紅の淵を」 恩田 陸著・・講談社・・
人知れず噂になっている小説をめぐる四部作。その噂の小説も四部作。作者の意図は感じるけれども、何か分かりにくい。第四章は読んでいて???だった。ちょっと構成に懲りすぎではないですか。私の読解力不足かな?
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| 2007/6/4 | 「風音 TheCryingWind 」 目取真 俊著・・リトル・モア・・
沖縄の崖の下の岩場の風葬場。置かれた頭蓋骨の穴を通る風が音をたてる。それが、「泣き御頭」。沖縄の自然、風情の中で、戦争の残した傷跡、人々の生き様が語られる。作者は沖縄の人。これは映画化の脚本の書き直しらしい。
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| 2007/6/1 | 「スプートニクの恋人」 村上春樹著・・講談社・・
「ぼく」「すみれ」「ミュウ」の物語。ぼくはすみれを愛しており、すみれはミュウを愛してしまい、ミュウは人を愛せない。あっち側の自分とこっち側の自分、どちらも自分。それで、この題ね。読んで納得。
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| 2007/5/29 | 「ネバーランド」 恩田陸著・・集英社・・
古い館で寮生活を送る高校生。それぞれに事情がある4人の少年たちは、年末にも実家に戻らず、冬休みを寮で過ごすことになる。いろいろ事件も起こるが、個性的な賢明な少年達のさわやかさが読後に残った。
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| 2007/5/27 | 「修羅の日々」 村雨貞郎著・・双葉社・・
舞台は大震災後の阪神間。探偵社に勤める主人公が仕事を請け負い解決していく。四国のお遍路さんの後を追ったり・・・。「何もできなかった」と「何もしなかった」では大違いだということ。「いじめ」の問題もからませて。文(言葉かな?)が固い。
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| 2007/5/23 | 「夜をゆく飛行機」 角田光代・・中央公論新社・・
町の酒店。四人姉妹の末っ子が家族の日常を語る。とどまっていたいけれど、進んでいく時。それぞれの人々が日常の中で生きている。ふつうっぽい話!!
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| 2007/5/20 | 「禁じられた楽園」 恩田陸著・・徳間書店・・
紀伊の熊野に引き寄せられる人々。芸術的感性のするどい能力を吸い取り、あらたな芸術性を作ろうとする大地主のたくらみに勝ったのは無償の愛だった。「やたがらす」は、熊野の守り神。山中に作られたインスタレーションはちょっとこわい。
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| 2007/5/17 | 「釈迦と維摩 小説維摩経」 三田誠広著・・作品社・・
大乗仏典の「維摩経」を小説にしている。釈迦の弟子たちが、維摩によって、論破されていく。おおくの菩薩が現れ、「不二法門」に入るとは・・について述べたり、文殊と維摩が「空」について論じたり、理屈っぽい風でもあるが、楽しんで読んでいくことも出来た。
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| 2007/5/9 | 「蒲生邸事件」 宮部みゆき著・・毎日新聞社・・
予備校受験生がタイムトリップする。時は、2・26事件の真っ只中、昭和11年です。歴史にくわしくない私にもよくわかるようにつくられている。少々、出来事をいじったとしても歴史の大きな流れは変わらない・・・。現代に帰ってきた受験生がぐんと人間的に成長していた!!読み出したらやめられない。最後も感動。
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| 2007/5/5 | 「天国からマグノリアの花を」 松野大介著・・講談社・・
タレント活動の後、小説家デビュー。題名に惹かれましたねえ。人を愛することが苦手な人が、人を愛することの意味を知る・・。主題のわりに何か感動が少ないのは、登場人物像がはっきりと浮かんでこないからでしょうか。どの人もいまいち魅力に欠ける。
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| 2007/5/2 | 「海辺のカフカ (上・下)」 村上春樹著・・新潮社・・
15才の少年が家出をする。父の予言から逃れられない「田村カフカ」と名乗る少年は多くの人々に出会い、成長していく。時間と空間の設定は、現実にはありえなく・・・しかし、読めば読むほど魅かれていく。サスペンスのようであり、恋愛小説のようであり、SF小説のようであり。
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| 2007/4/27 | 「ドリームバスター」 宮部みゆき著・・徳間書店・・
夢の中にD.Bが登場する。D.Bは、太陽系の星から逃亡者を捕らえるために、地球人の夢の中に現れる。その地球人はどこか病んでいる人で、逃亡者はそういう人に取り付く。D.Bの働きにより、地球人の問題は解決するが・・・。SF小説は、苦手かなあ・・私は。
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| 2007/4/21 | 「春を嫌いになった理由」 誉田哲也著・・幻冬舎・・
ホラー・サスペンスというのでしょうか。霊媒師の透視を扱うTV番組制作で、通訳を頼まれた瑞希を軸に、殺人事件や、中国からの密航者の事件を織り込みながら話が進む。上手に組み立てられていると感心。
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| 2007/4/17 | 「夢にも思わない」 宮部みゆき著・・中央公論社・・
「僕」が「クドウ」さんに恋をする。彼女のために、友人と共に奔走する彼。殺人事件の真相は究明されていくが・・・。少年が主人公のため純粋性はあるのだが、中学一年生にこんなことできる?というふうに読んでしまった。無理でしょ。せめて高校生の設定なら。最後「クドウ」さんにきびしすぎません??
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| 2007/4/15 | 「木曜組曲」 恩田 陸著・・徳間書店・・
館の主人が亡くなった後も、命日の週の木曜日に集っている5人。いずれも文筆に関係のある仕事をしている女性達。小説家であった女主人の死をめぐって新たな事実や、人々の思惑が露呈していく。小説を作るのは、楽しくも苦しくもある作業なんだろうね。しかし、書ける人はうらやましい!!
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| 2007/4/10 | 「終末の海 Mysterious Ark」 片理 誠著・・徳間書店・・
第5回日本SF新人賞佳作入選作。核戦争による現代社会崩壊後、漁船で日本を脱出した人々。豪華客船に乗り移った人がいなくなる・・・。一人の少年の「あきらめない姿」が印象に残る。冒険小説の風でもある。
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| 2007/3/11 | 「雪が降る」 藤原伊織著・・講談社・・
六編からなる、短編集。「すばる」文学賞や、「江戸川乱歩」賞を受けているとなると、ミステリーか?と思うが、ジャンルのよくわからない小説。謎解きもあるような、その中に人間味もあるような。うーん・・・
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| 2007/2/26 | 「回転木馬のデッド・ヒート」 村上春樹著・・講談社・・
表題の作品を含め、九編からなる短編集。「人から聞いた、本当の話である。」とか、「ほとんど事実に即している。」とか述べながら、巧みに「小説」を綴る春樹さんはいったい何なんだ?!ほんとにほんとの話なんですか?と聞きたいわ。
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| 2007/2/20 | 「遠くて浅い海」 ヒキタクニオ著・・文藝春秋・・
「消しや」という仕事の「将司」が請け負った仕事を実行していく。舞台は沖縄。やくざ世界の話かと思いきや、天才青年が登場したり・・・、いろいろな要素が盛り込まれていてなかなか読ませる。何で名前がカタカナなん?
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| 2007/2/18 | 「六番目の小夜子」 恩田 陸著・・新潮社・・
デビュー作。大賞は取れなかったものの、この作品で注目を浴び、その後人気作家に。ホラーで、ミステリーで、学園青春物。高校生達が、学校内で言い伝えられている「サヨコ」の謎にせまっていく。
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| 2007/2/11 | 「癒しへの漂白 一遍」 畑山 博著・・学陽書房・・
13世紀、北条氏隆盛の頃。念仏踊りで名を残した「一遍」の生涯を描く。弟「聖戒」が絵師に描かせた絵巻物を手がかりにして作者は「一遍」の生き方にせまる。それにしても、10歳で出家してから、ずっと全国行脚の旅暮らしで命を閉じるということに驚く。一遍は悟りの境地に達することなく、常に悩み、迷っていた・・・。
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| 2007/2/8 | 「魔術はささやく」 宮部みゆき著・・新潮社・・
第2回日本推理サスペンス大賞受賞作。ただ謎を追うだけでなく、人物描写が良く出来ているので、それぞれの人物に魅かれていく。ただ、催眠術をかけて動作をおこさせるという部分がありえない〜と思ってしまった。サスペンスによくある手法なのかな?
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| 2007/2/4 | 「レキシントンの幽霊」 村上春樹著・・文藝春秋・・
表題作を含めて7つの短編からなる。心の中のちょっと複雑で分かりにくい部分を分かりやすく(?)小説にしてくれているという感じ・・・。普通のことが、この人の手にかかるとこんな小説になる・・・。
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| 2007/1/31 | 「ゲームの名は誘拐」 東野圭吾著・・光文社・・
「おれ」が「樹理」と結託してニセ誘拐事件を仕立て上げる。最後の方になってどんでんがえしがある。そりゃあそうだ、始めのままでダラダラ進むだけではねえ。ゲームの好きな人にとってはその感覚で読めるのだろうか?登場人物に魅力がないし、感動、共感する場面も皆無!!
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| 2007/1/27 | 「呼人 YOHITO」 野沢尚著・・講談社・・
12歳で成長が止まってしまう「呼人」の人生。なぜ自分だけが・・・と思いながらも純粋な心を持ち続け、周りの人々を勇気づける。友情も、恋も、親子愛も散りばめられていて、章毎にそれぞれの時代の様相も描かれていて、なかなか読み応えがあった。
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| 2007/1/21 | 「国境の南、太陽の西」 村上春樹著・・講談社・・
「僕」が小学生時代からのことを振り返り語る。「僕」の心情がよくわかり、自分の心も痛くなりそうだった。純恋愛小説と言えるのではないかなあ。
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| 2007/1/16 | 「羊をめぐる冒険」 村上春樹著・・講談社・・
今や国際的に有名になった、国内にもフアンが多い作家。でも、つい避けてしまう。わかりにくくて・・・。これは、20年以上前に書かれた作品で、自分の読書力ではよくわかったとは言えないけれど、ミステリー調な部分もあるからかついついひきこまれた。ある広告写真に写っている「羊」をさがして・・・。
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| 2007/1/10 | 「淋しい狩人」 宮部みゆき著・・新潮社・・
本屋の雇われ店主「イワさん」と、店を手伝う高校生の孫を軸に素朴な情感に包まれて話が進む。事件が起こる短編六話で構成されている。どことなく、朱川湊人の作風にも似ているような・・・
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| 2006/12/30 | 「風の棲む町」 ねじめ正一著・・日本放送出版協会・・
庄内酒田市の大火事で、焼け落ちた商店街。広げたばかりの店舗を失った本屋の家族。商店街の再興に奔走し店の再建にも精を出す父や、その周りの人々の様子を、息子の目を通して描く。この火事は本当の出来事なんだろうと想像できる。
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| 2006/12/24 | 「赤・黒」(池袋ウエストゲートパーク外伝) 石田衣良著・・徳間書店・・
池袋の裏手通りのカジノ街で起こる事件。「赤・黒」というのはルーレットの台の色なのか・・・と読んでる途中にわかった。賭け事は苦手なので、ちょっとこの世界には浸りこめなかった。昔、行った事のあるサンシャインシティーホテルの近くの裏でこんなこともあるんだなと、うぶな私は思ったくらいなもの。
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| 2006/12/19 | 「球形の季節」 恩田 陸著・・新潮社・・
「青春ミステリー」と勝手に呼びましょうか。どう進んでいいか迷う若者達の悩みや苦しみが見えた・・・が、青春とはそんなもの。古くからその土地に伝わる風習や、口から口へと伝わる噂などがからまって謎が解かれていく。
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| 2006/12/15 | 「崩れる」 貫井徳郎著・・集英社・・
副題「結婚にまつわる八つの風景」。表題の作品から始まる短編集。題を挙げると、「崩れる」「怯える」「憑かれる」「追われる」「壊れる」「誘われる」「腐れる」「見られる」の八つで、どの言葉も何だかねえ・・・。「結婚」=「幸せ」とはいかないものなのですね。
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| 2006/12/12 | 「空海秘伝」 寺林峻著・・東洋経済新報社・・
儒教者になろうかと思われた真魚(空海の幼名)が道教と出会い、仏教の道に進む。唐で密教を学び日本で広める。「即身成仏」を会得し、身をもって示し入定するまでを描く。「空海」の世界に浸りこんでしまった。
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| 2006/12/5 | 「歪んだはこ」 永井するみ著・・祥伝社・・
一つのオフィスビルのあちこちの階で起こる事件を、第一話から九話までの短編形式でまとめられている。その辺にもありそうな恐怖と危険。「オフィス・ミステリーズ」だそうだ。
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| 2006/12/2 | 「夏色の軌跡」 西浦一輝著・・角川書店・・
横溝正史賞の佳作を受けた作品。ゴルフミステリーというんだそうだ。ゴルフが好きな人はより楽しく読めるのだろう。二つの殺人に関連性がなく、構成に問題があるとされている評に賛成。
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| 2006/11/28 | 「劫尽童女」 恩田 陸著・・光文社・・
天才科学者が娘を実験台にする。ある組織から追われ、逃亡生活を送る。改造人間ゆえの悩みを持ちながらも、成長していく「遙」。最後、明るい兆しで終わるのでホッとする。「劫尽火」というのは、「世界が崩壊する時に、世界を焼き尽くす炎のこと」。
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| 2006/11/26 | 「樹縛」 永井するみ著・・新潮社・・
「室内杉花粉症」が発症したことから、針葉樹を扱う建築建材の問屋、秋田杉の産地の事業主、マンション建築販売会社・・・がからむ事件が明らかになっていく。建材研究所で働く女性、「直里」は美しくて聡明。農学部卒の作者は「農業ミステリー」で評価されているらしい。
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| 2006/11/24 | 「幻夜」 東野圭吾著・・集英社・・
阪神大震災の場面の事件から始まる。雅也の運命に狂いが生じていく。美冬とは何者か、何を求めているのか。美冬の考える細工にはホトホト感心するが、美冬の人間性については、最後まで理解不能。美しいけれども魅力がない。失敗作かな???
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| 2006/11/16 | 「ライオンハート」 恩田 陸著・・新潮社・・
エリザベスとエドワードが、時代を超え場所を超えて出会う。あまーいSF。いろいろな時代に飛び頭の中が混乱しそうになるが、二人の出会いがどのように起こるのかを期待しながら、話の中にのめりこんでしまった。こんな話、よく考えられるよねえ・・・。
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| 2006/11/13 | 「雪の仏の物語」 富岡多恵子著・・中央公論社・・
表題作は、即身仏をめぐる話。即身仏になるには、食事を徐々に減らし、計画的に死んでいくのだそうだ。すごい!その他、3編。村の伝統、言い伝え・・・残していくもの、変わっていくもの・・・。何だか、夢見がちな文章で、あら筋とかがはっきりせず、とらえどころがむずかしい。
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| 2006/11/8 | 「ISOLA 十三番目の人格」 貴志祐介著・・角川書店・・
由香里は、エンパス(相手の感情を読み取る特殊な能力を持った人間)。ひょんなことから、阪神大震災の後、心のボランティアとして阪神間にやって来る。舞台は甲子園・西宮あたり。病院で多重人格者の千尋と出会う。怖い話・・ホラー。
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| 2006/11/4 | 「PAY DAY!!!」 山田詠美著・・新潮社・・
ハーモニーとロビンは、父母の離婚で離れて暮らす双子の兄妹。母はイタリア系アメリカ人で、父はアフリカ系アメリ人。9.11ニューヨークでのテロ事件で、母を失い、よりいっそう深まる家族の絆。親の生き方を認め、成長していく二人の姿が軽妙でいて温かいタッチで描かれる。
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| 2006/11/1 | 「雨の扉」 薄井ゆうじ著・・光文社・・
最初から最後までわかりにくい筋書きだった。18歳のひかると33歳のひかるが登場する。お互いの未来・過去の姿?みゆとは?これは脚本の一部なのか?全部、舞台上の演技なのか?私には意味不明!!
自分の人生を自分でしっかり切り開けというメッセージと受け止めたけど・・・。
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| 2006/10/26 | 「空海更衣」 寺林峻著・・NHK出版・・
高野山に道場を開いた空海が入定(死)した後の真言門の弟子達の様子。宮廷との関係、天台門との違い、空海の教えをいかにして広めるか・・・。一時は荒れ果てそうになる高野山を守り抜く、観賢の死までが描かれる。「南無大師遍照金剛」の意味がわかった。
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| 2006/10/21 | 「愛の年代記」 塩野七生著・・新潮社・・
政略結婚が当たり前の時代。男はたくさん女を持つ・・・日本もヨーロッパも同じだったんだ。姦通の罪は重かった・・・が、愛を貫く人も多くいた。一目見て魅かれていくというパターン。カタカナの地名と名前には弱る・・・。
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| 2006/10/15 | 「白仏」 辻仁成著・・文藝春秋・・
著者が祖父に捧げる書。鍛冶屋の息子として生を受け、死に至るまで、生とは・・・死とは・・・を考え続ける。村人の先祖の骨を集めて村に仏像を建立をすることに思いを集約させる。
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| 2006/10/12 | 「極北の光」 曽野綾子著・・新潮社・・
顔の半分に青痣がある光子は捨てられ、拾われた子。ただ流されるように人生を送っているように見えるが彼女は誰も憎んだり、うらんだりしない。愛した人があちこいちにいるということは、すばらしいことだと思っている。「オーロラ」の見える場所で。
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| 2006/10/8 | 「サイレント・ナイト」 高野裕美子著・・光文社・・
99年日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。最後の方に来て、やっと、一人の人物の存在意義や、家族設定の意図がわかり、「ああ、それでそのようになってたわけか〜」と感心する構成。暴力団同士の争い、航空機業界の競争等をからめて・・・。
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| 2006/10/4 | 「異端のヒポクラテス」 千代田圭之著・・扶桑社・・
現代医学に疑問を持つ著者。末期癌で妻を失った外科医が、半信半疑ながらも代替治療を始め効果を確信していく。こんな医者がいたら困るよなというような医者も登場する。
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| 2006/10/1 | 「花まんま」 朱川湊人著・・文藝春秋・・
6編からなる。年代と場所に親近感を持つ。ちょっと不思議なこわいことが起こるんだけれど、流れているムードは、懐かしくて暖かい。「わくらば日記」も「かたみ歌」もそうだった。違う作品もあるのだろうが・・・。
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| 2006/9/25 | 「浮く女沈む男」 ・・島田雅彦著・・朝日新聞社・・
初めの方を読んでいる時は、精神病をわずらう人の恋愛もの?と、この作家らしくなあい!感じがしたが、やっぱり途中から「帝国」が出てきたりして・・・。変な感じに「らしく」なってきた。
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| 2006/9/18 | 「ベルーガの伝言」 高野裕美子著・・朝日新聞社・・
沖縄の開発、自然破壊、イルカの調教、相続争い、母子の絆、恋、などの要素をうまく絡めて話が進む。ルポライター、遙の生き方は前向きだ。推理小説ではあるが、さわやかな読後感。
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| 2006/9/16 | 「「父よ岡の上の星よ」」 曽野綾子著・・河出書房新社・・
表題作の他に短編8編。他人への係わり方というか、その人をどう見るかということ。自分は何を大切にしてどう生きていくかということ。・・など。
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| 2006/9/12 | 「アレキサンドリア」 曽野綾子著・・文藝春秋・・
祖父の書いた「知恵の書(シラ書)」をヘブライ語からギリシャ語に訳す仕事をする孫のヨシュア。現代の短編を織り込みながらの構成は、「シラ書」をわかりやすく読んでいる気分になる。なるほど・・・とうなずくばかり・・・。
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| 2006/9/10 | 「クリスマスローズの殺人」 柴田よしき著・・原書房・・
大原まり子の「吸血鬼エフェメラ」の吸血鬼よりも人間社会に溶け込んだ吸血鬼。探偵事務所を開くメグが、事件を解決していく。密室殺人というのはどうなってるのかと興味を引くが、この場合、吸血鬼だから成り立つのであって・・・。
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| 2006/9/6 | 「鉄道員 ぽっぽや」 浅田次郎著・・集英社・・
高倉健・広末涼子主演の映画をTVで見たことがある。表題の作品は思ったより短かった。他の7編も短編。どこか温かく、どこか物悲しい。
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| 2006/9/3 | 「早く昔になればいい」 久世光彦著・・中央公論社・・
作家と、題名で選んだが、読み始めて読み終わるまでどうもしっくりこなかった。これは、美しい昔なのか?苦悶、悔恨を今にひきずっている昔と私には思えた。何だかよくわからなかった。
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| 2006/9/1 | 「釈迦」 瀬戸内寂聴著・・新潮社・・
釈迦(世尊)が死に至るまでを、25年間付き従った、持者、アーナンダが語る。世尊の愛は深い慈悲から滲み出る公平無私なもの。この世は苦しく悲しいことが多い。生まれた者に死は必ず訪れる。この世は美しく、人の命は甘美なものだ。人間と自然への無限の愛。・・・
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| 2006/8/27 | 「わくらば日記」 朱川湊人著・・角川書店・・
若くして逝った色白の美しい、病弱な姉を回顧する物語。姉は不思議な力を持っている、やさしい人。その力とは、過去を映像として見ることができる・・・。
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| 2006/8/23 | 「雪の夜話」 浅倉卓弥著・・中央公論新社・・
雪子(雪の精?)との出会いをきっかけにして、自分が在るとは・・・を考え、苦悩を乗り越えていく姿を描く。雪子はほんとに存在したのか?自分の中に作り上げたものだったのか?
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| 2006/8/20 | 「ほの暗い水の底から」 鈴木光司著・・角川書店・・
水にまつわる話を集めた短編集。もっとホラーかと思っていたが、そうでもなく、登場人物も、人間味のある人たちだった。
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| 2006/7/30 | 「かたみ歌」 朱川湊人著・・新潮社・・
東京の下町、覚智寺を囲む戦災を免れた古い町並みの中で起こる不思議なできごと。短編のようでそうでない、「幸子書房」の店主で、つながる。1970年代の世相が描かれている。ホッとする読後感。
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| 2006/7/25 | 「屋根の上の三角テント」 日常小説ベスト・セレクション 椎名誠著・・新潮社・・
私小説風、エッセイ風、の短編集。日常の中で、こういうことを見つけ小説化するのって、楽しいだろうな〜と思った。なかなかよい。違ったジャンルの小説もたくさん書かれているらしいので、また、読んでみよう。
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| 2006/7/18 | 「紫のアリス」 柴田よしき著・・廣済堂出版・・
「不思議の国のアリス」を知っている人はよりおもしろく読めるかも。(残念ながら、私はよんでいません。)不思議な場所に迷い込んだような感じがしたり、老人のパワーにも感心したり・・・謎解きは、おもしろい。
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| 2006/7/15 | 「ライン」 村上龍著・・幻冬舎・・
少し読むとタイトルの意味がわかった。続いているようで、切れ切れなので読んでいて消化不良な感じがしてしょうがなかった。次々、いろんな問題をかかえた不思議な人たちが登場する。
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| 2006/7/9 | 「深爪」 中山可穂著・・朝日新聞社・・
この人の作品で「マラケシュ心中」というのを読んだことがあるが、それも主人公が同性愛者だった。それは、中東の香が漂う逃避行であり興味深く読めたが、これは、家庭内のいざこざ・・・という風で少々、いただけなかった。スケールの大きい物語にしてください。
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| 2006/7/5 | 「繭の夏」 佐々木俊介著・・東京創元社・・
鮎川哲也賞佳作を取った作品。大学生の姉と、高校生の弟が、8年前に自殺したとされる従姉の死の謎に臨む。学生会館にある、図書館やサークル部屋、児童文化研究会のOB達の過去。何だか大学生活を懐かしく思い出した。選者が言っているように、殺人の動機に首を傾げる、最後が後味悪い、というのに同感。
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| 2006/7/2 | 「BAD KIDS 海を抱く」 村山由佳著・・集英社・・
個性的な若者が登場する、甘酸っぱい青春。今時の若者だが、みんな、賢くて、優しいのがいい。少々(どころではない?)年齢的なギャップを感じてしまった!!高校生の頃に読みたかった。
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| 2006/6/30 | 「アルカイック・ステイツ」 大原まり子著・・早川書房・・
これはSF小説なんかな。何か哲学的な要素があるんだろうかとも思ったりするが、よくわからない。地球人も登場するが、いわゆる人間らしさなんて感じられないし、感情の深みもあったもんじゃない。将来の人間はこんななのか?
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| 2006/6/25 | 「投資アドバイザー有利子」 幸田真音著・・角川書店・・
「ペイオフ」だとか、「資産運用」だとか、自分には関係ない世界ではあるが・・・。社会情勢や、政治にも大きく影響されるむずかしそうな職場で溌剌と働く「ARIKO」。株の上がり下がりや、かけひきなどよくわからない箇所はとばしとばし読んだ。有利子は考えのしっかりした、なかなか魅力のある女性だ。
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| 2006/6/17 | 「姫君」 山田詠美著・・文藝春秋・・
5編からなる。どれも「生」とは?「死」とは?「愛」とは?について考えさせられる。といっても、むつかしい書きっぷりでなく、作者の生き方や、考え方が、なにかしら伝わってくるようで共感できる感じもあったりで、わりと、好きな作風です。
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| 2006/6/14 | 「みどりの月」 角田光代著・・集英社・・
ゴミだめのような部屋に住んでいる、戸籍上の夫婦プラス各人の恋人4人の共同生活。主題にせまる以前の問題で読んでいるだけでイライラしそうになった。
もう一編の「かかとのしたの空」は、空虚な若い二人が日本を後にして、東南アジアの各地を空虚に巡る話。
時代の感覚を描く新進作家と言われているが・・・私には?・・・
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| 2006/6/10 | 「君が殺された街」 軒上 泊著・・中央公論社・・
神戸に事務所を持つ探偵が、依頼を受けて沖縄へ飛ぶ。ベトナム戦争頃の沖縄のこと、韓国からの麻薬の密輸、暴力団の組どうしの争い、生体移植の問題、・・。いろいろな要素が絡み合い話が進む。描写に比喩表現(私の好みに合わない種類の)が多い。
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| 2006/6/5 | 「天国が降ってくる」 島田雅彦著・・複武書店・・
巻頭に筆者のポートレート。若かりしころのお写真。この作品はその頃のものだそうだ。ちょっと変わった真理男が主人公で、「島田雅彦」も登場する。変な主人公なので、話も変。この人はこういうのを初期の頃書いていたのか・・・と思った。
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| 2006/5/31 | 「透明な一日」 北川歩実著・・角川書店・・
放火事件で母を失った二人が恋人どうしとなる。彼女の父は、交通事故の後遺症で健忘症を患っており、毎日がその日の繰り返し。放火事件の犯人を追う中で殺人事件が起き、意外な事実がわかってくる。最後になるまで、よくわからないので、ついつい先が知りたくて熱中して読んでしまった。そういえば、「硝子のドレス」もそうだった。
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| 2006/5/29 | 「過ぎ行く風はみどり色」 倉知淳著・・東京創元社・・
推理小説とは言えぬ、さわやかな題名と登場人物たち。家に出入りし始めた学生に、淡い恋心を抱く左枝子の語りを途中に入れながら、謎解きが進んでいく。猫丸さん!そんなにうまく解けるもんなん?!と思ったけど・・・。
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| 2006/5/24 | 「忘れられた帝国」 島田雅彦著・・毎日新聞社・・
1994年に毎日新聞夕刊に連載されていたそうだ。自伝的小説。毎日、少しずつ読むと意味がわかりにくいだろうなあと思ったが、当時どうだったんだろう?「帝国」とする概念、「あいだ」に生きるという感覚が島田雅彦らしくておもしろい。
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| 2006/5/19 | 「少年計数機 池袋ウエストゲートパークU」 石田衣良著・・文藝春秋・・
最近時々「報道ステーション」にコメンテーターとして出演されている。話されることは、なかなかいい!池袋の果物屋で母の果物屋を手伝いながら、コラムを執筆するという若者、真島真が活躍する。いろいろな人間を見る目線が、温かい。作者も?!たぶん。
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| 2006/5/17 | 「硝子のドレス」 北川歩実著・・新潮社・・
これを読んだ後、新聞広告の「一週間で5キロ!」とか「一月で10キロ!」とかいうのを見ても、そんなにうまくいくわけないでしょと思うようになった。痩せるってそうは簡単ではないんでしょうね。まあ、これは推理小説だから。男の人!読んでみてください。ダイエットに興味がある人も・・・。
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| 2006/5/14 | 「オーディション」 村上龍著・・ぶんか社・・
妻を亡くした男。高校生の息子のすすめもあって、再婚相手をさがそうとするが・・・。「うそ」をつくといけませんよー。幼い頃の「トラウマ」をもつ美しい女性に・・・。怖い話だ。龍さんは何が言いたかったのか?よくわかりませんでした。
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| 2006/5/10 | 「タイム・リーパー」 大原まり子著・・早川書房・・
1988年の場面から始まり、31世紀の場面までも描かれる。時があちこちに移動し、登場人物も多く、何が何だか混乱しそうになる。「吸血鬼エフェメラ」もそうだけれど、一人の人間の生きる時間にとどまらず、話を長−いスパンで組みたてていくのがこの作者の特徴かな?
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| 2006/5/7 | 「鬼に捧げる夜想曲」 神津慶次朗著・・東京創元社・・
戦友の結婚式に招かれて行った離れ小島で事件が起こる。謎が解かれたかと思えばまたどんでん返し・・・。横溝正史ばりの組み立てで、読者を引きつける。作者は19歳で賞を受けた新進気鋭の若者で、作品にも元気がある。
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| 2006/5/2 | 「吸血鬼 エフェメラ」 大原まり子著・・早川書房・・
「エフェメラ」は、(つかの間の)という意味だそうだ。エフェメラは、肉体を替えながら行き続けている吸血鬼。吸血鬼は、恋するとその相手の中に入り込み心臓を奪う。妊娠中の体に入り込むと普通は胎児の命をも奪う。しかし、突然変異が起こる場合もある。すごいお話。
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| 2006/4/29 | 「君の名残を」 浅倉卓弥著・・宝島社・・
3人の若者が、稲妻とともに姿を消す。一人は木曽義仲の妻「巴」、一人は義経につかえる「武蔵坊弁慶」、もう一人は北条政子の弟「義時」。800年昔の時代に生き、時代の変化に大きく関わる役割をはたす。「〜時の流れに身を任せ〜」
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| 2006/4/23 | 「小説 女性総合職 しなやかな辣腕」 江波戸哲夫著・・光文社・・
さまざまな分野で活躍するキャリアウーマンといわれる女性たちを描く短編集。少しどこかで力を抜かないとこわれますよ、と暖かく忠告しているのかな?さっそうと仕事をする出来る女性たちは、すてきですねえ〜。
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| 2006/4/21 | 「メンタル・クリニック3001 壊れた心を見つけたら」 江波戸哲夫著・・
3001号室で働く精神科医の神山先生が、人々の心の「異常」を見抜いていく。複雑な社会の中で、壊れていった精神状態を回復へと導くこの先生も、子どものころから強迫神経症(戸締りをしたかどうかが気になり、何度も引き返す・・とか、手をしっかり洗う・・・とか)なのだ。
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| 2006/4/9 | 「ストックホルムの鬼」 薄井ゆうじ著・・マガジンハウス・・
途中、ほんとの「鬼」が出てきたのかと思ったが、生身の人間の話だった。(「ゆきをんな」の時もそうだったなあ。)ひょんなことから拉致され、地下のニュウシステムの館にとらわれる。地上での自分は抹殺されており、居場所はない。人間関係が複雑で、混乱しそうだが、先を知りたくなるよ。現代における「鬼」とは。
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| 2006/4/7 | 「北緯四十三度の神話」 浅倉卓弥著・・文藝春秋・・
中学生の時に両親を事故で失い、祖父母に育てられた一つ違いの姉妹。姉は生物学者、妹はラジオのDJ。恋人をまたもや事故で失う妹。姉妹のなかにあるもやもやとした葛藤が少しずつ晴れていく過程を描く。
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| 2006/4/2 | 「未練」 乃南アサ著・・新潮エンターテイメント倶楽部・・
機動捜査隊員、音道貴子の登場する短編集。事件を推理し、解決していくサスペンスというより、貴子の生活を描く中に社会問題として事件がからんでくるという手法。機捜は事件がおきたときに駆けつけるという仕事で、犯人探しは刑事がする。
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| 2006/3/29 | 「ゆきをんな」 薄井ゆうじ著・・集英社・・
一人で生きていこうとする夏子。人との接触を嫌い、孤独を好む。夫と娘を愛しながらも離れていようとする。途中まで、ほんとの「雪女」の話か?と思ったが、生身の女性の話だった。私なんか、「もっと甘えていいんじゃない?もっと頼っていいんじゃない?」と思ってしまった・・が、彼女がそうなる伏線も描かれている。最後のシーンはなかなか良い!
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| 2006/3/28 | 「うつくしい子ども」 石田衣良著・・文藝春秋・・
これは1999年に書かれたもの。最近子どもが犠牲になる事件が多く、身につまされる感じがした。小学生の女の子が殺され、その犯人が中学生。犯人の兄が、嫌がらせを受けながらも、弟がなぜそんなことをしてしまったのかを調べていき、明らかにする。支配されていると感じた子どもが自分も誰かを支配しようとする・・・。
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| 2006/3/26 | 「聖ヨゼフ 脱獄の夜」 藤本ひとみ著・・講談社・・
革命直後のまだ混乱した状態のフランス。モメリアン要塞監獄に送られたヴィドックが、自由の身をもとめ、監獄内の秘密をあばいていく。「レ・ミゼラブル」のモデルとなった人物。推理小説っぽい部分もあり、読みやすい構成。
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| 2006/3/24 | 「1ポンドの悲しみ」 石田衣良著・・集英社・・
30代前半の人の恋愛を描いた短編集。どれも、その辺に起こりそうな日常の中の出来事。30代前半の揺れる心が暖かく描かれていて、読んだ後もさわやかな気持ちが湧く。人気作家と知りつつ、初めて読んだ。こういう、さらっと読めるのもたまにはいいかも。
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| 2006/3/21 | 「Helpless」 青山真治著・・新潮社・・
この作品で劇場デビュー、主演は浅野忠信。どの役を浅野忠信が演じたのかなあと読み始めたものの、何だかわかりにくい構成で、いまいち登場人物の人間像が浮かんでこない。演じた人も大変だっただろうねえ。いじめを受けていた主人公を、唯一、馬鹿にしなかったクラスメートが、殺人事件に巻き込まれ・・・月日が流れ、そのことを小説に書き・・・わかりません。
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| 2006/3/8 | 「手紙」 東野圭吾著・・毎日新聞社・・
弟のために強盗殺人をおかしてしまった兄。服役する兄を持つ弟に打ち寄せる世間のしうち。殺人を犯すことが当人だけでなく、何の罪もないはずの家族の人生までくるわせる・・・。それでも生きていく道を探る弟と、支える妻。
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| 2006/3/6 | 「月の砂漠 Dserte Moon」 青山真治著・・角川書店・・
これも、カンヌ国際映画祭に出された映画の小説化。IT企業を立ち上げ成功し仕事一筋できた永井。妻は酒におぼれ・・・崩壊する家庭。そこに、家族に恵まれず育ったキーチがからむ。キーチの仕事は裏の仕事(ジゴロ)。(この作家も中上健次が好きみたい。)生きていくのに大切なことは何かを考えさせる。
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| 2006/3/4 | 「永遠のジブラルタル」 青野聰著・・講談社・・
「蚤の跳躍」という会は、新聞を広げて話題を探し、討論する会。陽太郎はそこに通う休業中の会社員。プロローグから、わかりにくく、どう進展するのかと読み進めていくうちに、終わってしまった。「孤独」というものを表現しようとした?
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| 2006/3/1 | 「音楽の海岸」 村上龍著・・角川書店・・
冒頭、「中上健次に捧ぐ」とあるので、フム、ナニナニ?と読み始めた。主人公の名は「ヤマガミケンジ」といい、数人の女性を飼っていて依頼のあったところに、合いそうな人を送り込み金を得ている。設定は確かに中上健次の「讃歌」や、「軽蔑」の世界に似てなくもないが、全く、哀愁が感じられない・・・いい題なのに「音楽」が空回り?
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| 2006/2/19 | 「ユリイカ」 青山真治著・・角川書店・・
バスジャックに出会い、唯一生き残った3人のその後の心の葛藤を描く。映画「ユリイカ」の脚本を小説に書き直したもの。「ユリイカ」は、ギリシア語で、「EUREKA」・・・「わかった。しめた。」という意味がある。
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| 2006/2/17 | 「天国までの百マイル」 浅田次郎著・・朝日新聞社・・
また、泣かせるよ。母の心臓手術のために、ワゴン車に乗せて百マイルを行く息子。4人の子どもを育て上げた母の人生、子どもたちの生き様。周囲の人々の生き方もからむ。暖かく、そして、ホロッとさせる、何ともいえない読後感。
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| 2006/2/8 | 「片想い」 東野圭吾著・・文藝春秋・・
読み始めたら、引き込まれてしまってやめられない!!まず、題がいい。青春の大学時代の同窓会の場面から始まり、事件・・・。解決に向けて動く「哲朗」。性同一障害の問題にからみ、既成の性別の意味を問い直す。
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| 2006/2/6 | 「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」 佐藤賢一著・・講談社・・
表題の他6編からなる。15世紀ヨーロッパ世界での物語。中でもスペインが強い国になる前の王と王妃の話、「モンナ・リーザ」製作にまつわる話、が印象に残った。
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| 2006/1/28 | 「白鳥」 村上龍著・・幻冬舎・・
初期の頃の作品を集めた、9編からなる短編集。短編は、「洗練」を必要とする、この「洗練」がイヤでずっと書いていないのだって。ふーん。「キューバ」の香がする作品もちらほらと・・。つかみどころのない作品集?かな。
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| 2006/1/21 | 「ロココ町」 島田雅彦著・・集英社・・
作家という仕事の人はよくまあいろいろなことを考えることができるものだと・・・。東京都のロココ町へ友人を探しに行くがとうとう、そこの住人になってしまった。ロココ町は、理想の町?未来の町?皮肉の町?
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| 2006/1/8 | 「侯爵サド」 藤本ひとみ著・・文藝春秋・・
悪人なのか、病人なのかを審査されるサド侯爵。彼の過去の行状をあばきながら人間の本質にせまる?ちょっとむずかしい・・・最後急いで読んだのでよけいに・・・
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| 2005/12/24 | 「共生虫」 村上龍著・・講談社・・
読んでいて、支離滅裂で、頭がおかしくなりそうだった。ひきこもっている男性が、パソコンのネットを操作し始め徐々に外へ向かっていくのだが・・・。希望をもてない現代社会で、ひきこもりの人は現代社会が示す希望の嘘をみぬき、社会を拒否しているのではないかと村上さんは言っている。
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| 2005/12/22 | 「私が語りはじめた彼は」 三浦しをん著・・新潮社・・
短編集か?と思ったが違っていた。村川という考古学者に絡む周りの人々が、村川を語るという構成。村川自身は普通に(?)生きているのだが、周りの人をこんなにも翻弄させる。ちょっと不思議な感じのする話。
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| 2005/12/16 | 「赤目 ジャックリーの乱」 佐藤賢一著・・マガジンハウス・・
14世紀のフランス。農民が反乱を起こし、貴族を倒す。歴史作家が残した記述から、筆者が一つの物語を作り上げた。その時代のこととはいえ、目をそむけたくなるような残虐な場面が多い。主人公、フレデリの感性、生き様・・・。
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| 2005/12/14 | 「クレオパトラの夢」 恩田 陸著・・双葉社・・
男女の双子が主人公という設定がおもしろい。彼女の恋人が死ぬ場面から「ワクチン」がらみの謎解きが始まり、軽快なテンポで進む。題から、エジプトの歴史が絡む話?と思いきや全く関係なく・・・、同題のピアノ曲があるらしい。
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| 2005/12/10 | 「王妃の館 下」 浅田次郎著・・集英社・・
一気に読んだ。ツアー客みんなでラスベガスにホテルを建てるなんてね・・・!まあこんなにうまく、シェフの語りと作家の作品をつなげてルイ14世の逸話を語るなんて!と構成のうまさに脱帽です。あこがれのヴェルサイユ宮殿!
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| 2005/12/9 | 「白蛇島」 三浦しをん著・・角川書店・・
村の祭りに島へ帰ってきた高校生の悟史。古い習慣を重んじ大切に守っている村人たち。閉塞性を感じながらも、懐かしさも感じ・・・。サスペンスっぽい運びで、読む者をひきつける。なかなか、おもしろかった!!
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| 2005/12/6 | 「王妃の館 上」 浅田次郎著・・集英社・・
フランスの話かと思って開いてみたが、日本人がフランスツアーに行く話。ルイ14世も登場し、それぞれの人生話が絡み合い、話は進む。「下」も借りてきておけばよかった・・・。私もフランスツアーに参加しているような気分になっている。
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| 2005/12/3 | 「ウィーンの密使 フランス革命秘話」 藤本ひとみ著・・講談社・・
アントワネットを守る使命を帯びたルーカスが、ヴェルサイユに着き、革命の嵐の中で、考え、行動する。タカラヅカの「ベル薔薇」でフランス革命を知る私にとって、違う側面からみた、フェルゼンであり、アントワネットであり、新鮮だった。
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| 2005/11/25 | 「蝉しぐれ」 藤沢周平著・・文春文庫・・
映画をみた。とても感動した。やっぱり、本のほうがいいよという人と、映画の方がいい!という人とがいたけれど、まあとにかく、読んでみようと。どちらもよかったです!!
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| 2005/11/20 | 「アイ・アム・ア・ウーマン」 谷村志穂著・・幻冬舎・・
30代半ばのキャリアウーマン。妻子ある男性との生活に虚しさを感じているときに出会った魅力的な黒人男性。騙されているかもと思いながらも張り感のある毎日。・・まあ、こんな人生もありでしょうが・・十年ぶりの書き下ろし長編小説ということで読んでみましたが・・うーん・・
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| 2005/11/16 | 「椿山課長の七日間」 浅田次郎著・・朝日新聞社・・
そういえば、朝日新聞の夕刊に連載されていた。時々読んでいた。死んだ人が姿を変えて現世に戻り、何かを調べる・・・話だというのは知っていた。一気に読んでしまった。ユーモア漂う箇所もあり・・・、だが、湧き起こる大きな感動!
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| 2005/11/14 | 「ジャガーになった男」 佐藤賢一著・・集英社・・
17世紀初め、支倉常長率いる、遣欧使節団の一員として海を渡り、イスパニヤへ。「トラ」と呼ばれ、武士の心で戦いを続ける。新大陸に渡り、インディオと共に戦う。そして、ジャガーになった。なぜか、涙が出る・・・。
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| 2005/11/7 | 「贅肉 ぜいにく」 小池真理子著・・中央公論社・・
私にとってはありえない話が5編続く。小説だから描ける世界なのだろうけれど・・。人間の奥深いところにある心理の片鱗をとらえるのが上手な作家だと思う。だから、なんだって?
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| 2005/10/30 | 「女学生の友」 蛛@美里著・・文藝春秋・・
中高生の頃、この名前の雑誌を読んでいたので懐かしくて選んだが・・・。今時の女高生の日常にからめて、退職した後の男の虚無を書きたかった?・・・。もう一編は、「少年倶楽部」という題。家庭の問題をからめながら性のめざめを描いている?これも虚無っぽい・・
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| 2005/10/27 | 「KYOKO キョウコ」 村上龍著・・集英社・・
幼い時に、基地の町でダンスを教えてもらった記憶。それがあるから、今の自分があると、ホセを探すキョウコ。そのホセは・・・。映画化されたそうだ。映像にするとどんなだろう?と場面を浮かべてみる。ニューヨークからキューバへと。なかなかいいかも。
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| 2005/10/26 | 「ゲノムが語る生命」 中村桂子著・・集英社新書・・
やっと、読み終えた。筆者の言わんとすることはわかるのだけれど、単語がむずかしいので・・。研究しておられる「生命誌」の意義について述べてある。科学技術文明が間違った方向に行こうとしていないかの警笛とうけとめました。。
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| 2005/10/22 | 「TUGUMI」 吉本ばなな著・・中央公論社・・
だいぶ前に何かの賞をもらった作品です。これ以降も次々書かれたのでしょうか?「つぐみ」は、作者自身だと後書きにあります。体の弱い、口の悪い、でも透き通った美しさと心を持った少女が、海の景色の傍で生きている。懐かしさが漂う。
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| 2005/10/21 | 「自分の顔、相手の顔」 曽野綾子著・・講談社文庫・・
副題に「自分流を貫く生き方のすすめ」とある。その通り、個性の強い内容の文章が続く。生き方の細部にわたり「自分流」が徹底されているようで、すごいなあというのが素朴な感想。なかなか私には・・・・。
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| 2005/10/16 | 「チュ−イングガム」 山田詠美著・・角川書店・・
泣かせる作品。こういう純粋ものに私は弱い。もうすぐ結婚しようとしている方、結婚したばかりの方、・・それから熟年離婚など考えているあなた!にぜひ、読んでほしいです。Amyが「夫に捧げる」物語です。
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| 2005/10/12 | 「メディチ家殺人事件」 塩野七生著・・朝日新聞社・・
フィレンツェが絶対君主制の国家に変わっていくきっかけとなったアレッサンドラ公の殺人事件を、マルコを主人公とする小説としている。カタカナには、依然慣れませんが、イタリアへの興味は、深まるばかり・・・。
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| 2005/10/7 | 「風が見ていた(下)」 岸 惠子著・・新潮社・・
さっそく、借りてきた。「輪舞 ラ・ロンド」。衣子の初恋の人への思い、別れ・・フランスでの結婚出産。愛した夫の死・・。人と人が出会い、別れ、驚き、悲しみ、それでも、生きていく。風は、見ている!!
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| 2005/10/5 | 「風が見ていた(上)」 岸 惠子著・・新潮社・・
いつまでも美しい素敵な女優さん。
明治の初め、信州から箱根越えをして横浜にたどり着いた辰吉の生き様から始まって、孫の衣子がフランスへ旅立ち、自立するところまでが(上)。なるほど、風は見ている・・・ね。(下)借りてこよう!
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| 2005/9/28 | 「密やかな結晶」 小川洋子著・・講談社・・
島の中から、次々といろんなものが消えていく。人々の記憶の中からもそのものは消えていく。消えたら消えたで、そう困ることもなく時は過ぎていく。記憶を消し去ることのできない人は秘密警察にみつけられつれさられる。こわい。
最後には・・・。
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| 2005/9/24 | 「法王庁殺人事件」 塩野七生著・・朝日新聞社・・
外国の歴史に弱く、カタカナの地名、人物名にも弱い。以前、この著者の作品を読もうとして、途中で挫折したこともあった。これは、すっと入ってきましたねえ。ローマ関係図を何度も見ながら・・・。ミケランジェロ時代に引き込まれてしまった。
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| 2005/9/18 | 「在日魂」 金村義明著・・講談社文庫・・
元プロ野球選手の彼が、現在に至るまでの自分の生い立ちから、人生観までを赤裸々に語っている。ちょっと遊びすぎた?そりゃ、奥さん泣くよ!と思った。テレビで見るそのもののやんちゃ坊主だ。
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| 2005/9/16 | 「フリーク・ショウ」 山田詠美著・・角川書店・・
ソウルミュージックがあり、ブラザー(黒い男)のいるお店「ムゲン」。そこに集まる人々の恋や、遊びが次々描かれる。人間としての魅力とは何か?ということがうまく書かれている。
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| 2005/9/12 | 「美しい魂」 島田雅彦著・・新潮社・・
「無限カノン」三部作の第二部。第三部は、「エトロフの恋」で、前に読んだ。愛した人が皇室の妃になるという、究極の設定で、愛の永遠性、純粋性を描こうとしたのだろうか。それにしても、「雅子さま」を思い浮かべてしまう。
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| 2005/9/6 | 「ストレンジ・デイズ」 村上龍著・・講談社・・
中年になりかけの男性の憂鬱?ロック好きの人なら喜びそうな曲に乗せて話が進む。やっとみつけたやりたいことにむけて、進みそうで、進まなさそうで・・・。トラックドライバーのジュンコとの出会いが運命の分かれ道?
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| 2005/8/30 | 「あすも快晴」 藤堂志津子著・・文藝春秋・・
一人のOLが自分の性格や容姿をみつめたり、友だち2人のOLに相談したり・・・そしてめでたく結婚・退社。その後もいろいろあるが前向きに進んでいくという話。どこにでもあるような、たわいもない話。実際に友だちの話を聞いたり、知り合いの人生を見ているほうがこの本読むより、おもしろいと思う。
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| 2005/8/28 | 「被差別部落の青春」 角岡伸彦著・・講談社文庫・・
硬いと思われる内容が、わかりやすい言葉で語られている。たくさんの人たちへのインタビューからなる、ルポ。今の差別の形や、実態が浮きぼりにされ、すっと心に入ってくる感じ。
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| 2005/8/26 | 「マラケシュ心中」 中山可穂著・・講談社・・
歌人絢彦(あやひこ)、実はレズビアンの女性。愛した女性、泉との逃避行の先はマラケシュ。中東の香が漂う。泉がいつもつけている香水は、ジバンシーのランテルディ(唯一、私が持っているものと同じだ!)
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| 2005/8/24 | 「エトロフの恋」 島田雅彦著・・新潮社・・
メランコリーなカヲルが、メランコリーな島に渡り、島の人や、自然と出会う。自分や自分の過去と対面する中で、また一歩を踏み出そうとする力がよみがえる。エトロフ島で、静かに神秘的に、時が流れ、精神が研ぎ澄まされる感じがする。
三部作の最後だと知ると、一、二部も読まなくちゃという気になった。
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| 2005/8/21 | 「きみと代わる日」 唐十郎著・・主婦と生活社・・
「唐版とりかえばや物語」と副題があるので、どういう風にとりかわっているの?と思いながら読み進んでいった。腎移植にもからんだ、謎解きの感じも含んだ話。舞台演出家である方が、どのような本を書かれるのか興味があった。挿絵にすごみあり。
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| 2005/8/14 | 「挑む女」 群ようこ著・・文藝春秋・・
本屋さんでもこの人の名をよく見るが、チョッと自分と合わないような気がして避けてきた。
題名にひかれて読んでみたが、やっぱり、合いませんでした。それぞれ歳も個性も環境も違う、4人の女性の日常が描かれている。斜め読みをしてしまった。なんで人気なんだろう?
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| 2005/8/12 | 「一九六九年、私は十九歳だった」 美樹悠子著・・河出書房新社・・
学園紛争のさなか、闘争に参加した後、瀬戸内寂聴主催の嵯峨野塾に足を踏み入れる。自分の生まれ育ち、歩んだ道を、文学的にみつめた自伝。「頭が変」とか、「知的じゃない」とか言ったり言われたりしているが、私のような凡人から見れば、手の届かないような賢さだ!と思います。
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| 2005/8/5 | 「天使の囀り(さえずり)」 貴志祐介著・・角川書店・・
アマゾンの奥地へ調査に行ったメンバーが次々と不審な死をとげる。ホスピスで働く精神科医の女性が生と死を追求する。現代社会に起こりうるような怖い話。「天使の囀り」の正体は?読んでからのお楽しみ。
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| 2005/8/2 | 「むかし僕が死んだ家」 東野圭吾著・・双葉社・・
幼いころの記憶を失った女性が、昔の恋人に協力してもらい、わずかな手がかりをもとに自分の過去を調べる。松原湖のそばの家。誰にでも、小さいころに住んだ場所がある。そこでの出来事が今の自分に何らかの形で影響をおよぼしているのだろう。
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| 2005/8/1 | 「カン・尚中にきいてみた!」 カン・尚中「アリエス」編集部・編・・講談社文庫・・
東北アジア・ナショナリズム問答。韓国、北朝鮮との関係、中国との関係、日本の立場、今後の方向。等、サンジュンさんが、どういう考えでおられるのかがわかる。この方に、ちょっと注目しています。私の能力ではわかりにくいこともありますが・・・。
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| 2005/7/27 | 「薔薇ホテル」 つかこうへい著・・角川書店・・
バレーを愛する若い女性(夫がいる)。一人の妻子ある上司の男をたまらなく好きになり、愛をつらぬく。乳癌になりながらも、乳房を切り取ると体のバランスを崩し踊れなくなるのをおそれ、手術はしない。薔薇でいっぱいのホテルの舞台で、バレーを踊りながら、愛しい人に見守られて息絶える・・
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| 2005/7/27 | 「風変りな淑女たち」 高橋三千綱著・・集英社・・・
プロカメラマンが仕事で一緒になったモデルと知り合いになる。そのモデルの友達たちと繰り広げるオカルトっぽい話。霊が見えたり、先が見えたりする彼女たちが、自分の力を磨き、目的に向かって進んでいく。ちょっとドキドキしたり、さわやかな気分になったりする物語。魅力的な姿態の女性たち。
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| 2005/7/23 | 「讃歌」 中上健次著・・文藝春秋・・
性のサイボーグとなった、ジゴロ(男も女も相手に売春をする)が主人公。最初から、きわどい描写が続き、ちょっとびっくりする。底に流れているのは「哀愁」?「悲哀」?読みが浅いかな。
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| 2005/7/16 | 「最後の家族」 村上龍著・・幻冬舎・・
ひきこもりをしている長男、大学受験を控えた長女、倒産寸前の会社に勤めている父、長男のひきこもりを機に自立し始めた母。
一人が自立することで、傍の者も自立できていく。最後は、家族ばらばらに住むことになるんだけど、ハッピーエンドでよかった。
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| 2005/7/11 | 「マグネット」 山田詠美著・・幻冬舎・・
「人との関係をつくるとき、必ず後悔という事態に遭遇する・・・」「これからも、出会いのひとつひとつに常軌を逸し・・・」 著者は人と人との出会いを真摯に見つめて分析して小説を書いている。自分の言葉でうまく説明できないけれど、なんかわかるような気がする。読んでみてください。
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| 2005/7/9 | 「探偵ガリレオ」 東野圭吾著・・文藝春秋・・
刑事と、友人の物理学者が事件の謎を解いていく。殺人現場の不思議な現象を科学的に解明していくのは、ここちよい。電気工学を学び、エンジニアであった著者の経歴から、こういう筋書きの推理小説が生まれるのもうなづける。
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| 2005/7/6 | 「謎の母」 久世光彦著・・朝日新聞社・・
小さい時に母親が家を出てしまい、家事をこなしながら、高校に通っている「さくら」。15歳の文学少女の目を通して描く大人の世界。玉川上水で心中をする小説家は、太宰治をモデルとしたのかな?きっと、著者は太宰の大ファンなのだろう。
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| 2005/7/4 | 「ヨンユー(4U)」 山田詠美著・・幻冬舎・・
食わず嫌いだったかな・・と思うほど、読んでいて、すっと入ってきた。純粋な愛や、恋を描いた小説はお気に入り。「この短編集では、人間関係におけるケミストリー(化学反応)の例をいくつか描いてみたかった。」と作者はあとがきに書いている。他の作品も読んでみよう。
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| 2005/7/2 | 「フェアウェイに見る夢」 高橋三千綱著・・文藝春秋・・
題にひかれて選んだものの、読み始めて、初めて「フェアウェイ」というのがゴルフ用語であると知る。どの話にもゴルフ場でのプレイの様子や、かけひきなどが書かれていて、ゴルフ好きの人が読むとおもしろいかも。主人公(どれもゴルファー)をとりまく人間模様や生き様が中心なので、ゴルフオンチの私でもおもしろく読めた。
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| 2005/6/26 | 「蛍川」 宮本輝著・・筑摩書房・・
「泥の河」との2編。「泥の河」は、昔、どこかで映画を見た。暗い場面の中に色がある、という感じの静かな映画だった。小説の持ち味がよく表現された映画だったのだろう。2編とも、戦後間もなくの時代に生きていく少年の感受性が描かれている。
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| 2005/6/25 | 「血の味」 沢木耕太郎著・・新潮社・・
変な題、と思いながら読んだ。15歳で人殺しをして少年鑑別所を出た後、大学を出、仕事に就き、結婚をし、子どももいる。その人が昔を回顧。忘れようとて忘れられない当時のことや、どうしても思い出せない部分などが、シリアスに書かれている。
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| 2005/6/24 | 「風の歌を聴け」 村上春樹著・・講談社文庫・・
昔、買ったらしく本棚を探すと並んでいた。再読になったわけだけれど、筋も何も、印象にない。青春の1ページを描いた、デビュー作。
文章のタッチは、ずーと変わっていないんだ!ということを再確認した。ちょっと、わかりづらいところがあるのです。前に読んだ時には、きっと、何が何だか理解不能だったので印象に残っていなかったのだろう。はずかしながら・・・。
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| 2005/6/21 | 「権現の踊り子」 町田康著・・講談社・・
6作の短編。アウトサイダーな主人公。自意識超過剰な主人公。現実が何なのか・・どこまでいけば気が済むのか・・読んでいて頭がまとまらなく変になる。こういうタッチのものを好む読者もあるんだろうけれど・・・人気作家だものね。
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| 2005/6/16 | 「もう一度 デジャ・ヴ」 村山由佳・志田正重共著・・集英社・・
「デジャ・ブ」は、既視感。前に経験したことがあるような感覚のこと。そういわれれば、私にも時々ありますね。
小説とコミックがタイアップした作品。村山由佳初期の頃の作品。昔(前世)愛した人と再びめぐりあう・・・
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| 2005/6/15 | 「希望の国のエクソダス」 村上龍著・・文藝春秋・・
一つの報道をきっかけにして、中学生の集団不登校が発生。「この国には何でもあるが、希望だけがない。」という中学生。全国規模のネットワークを作り、外国の組織ともつながり、自分たちだけの通貨で経済を動かし、一つの市を運営する。既成概念にとらわれない社会造り。
なさそうでありそうな話。
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| 2005/6/11 | 「天の刻」 小池真理子著・・文藝春秋・・
表題作を含む、6編からなる作品集。どの主人公も、自然体で、死も愛も、受け入れる。悲壮感も驚きも喜びも表立ってはない人生を送っている人が登場する。だから、なんだって?・・・ううーん?
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| 2005/5/26 | 「軽蔑」 中上健次著・・朝日新聞社・・
トップレス・バーの美しいトップダンサーと、賭博から抜け出せない優しい男の純愛物語。都会では愛のみで生きていけそうな二人なのに、男の故郷ではいろいろなしがらみが・・・。女の職業に対する偏見、お坊ちゃんとして甘やかされる男。いろいろな花が、場面を彩る。
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| 2005/5/19 | 「草の巣」 角田光代著・・講談社・・
「草の巣」は、変な男の人について回る女の人の話。もう一編は、自分の真似ばかりする妹をにくむ姉の話、「夜かかる虹」。
今、人気なのか、この人の本はいつも図書館では出払っている。何が主題なのか、読んだ後、考えてしまうものが多い。そこがいいのかな?
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| 2005/5/14 | 「マリコ/マリキータ」 池澤夏樹著・・文藝春秋・・
新聞などでよく本の論評をしている人。どんな小説を書くのだろうと興味を持った。5つの短編。どの話にも、どこかへ行ってしまう人がおり、その人を冷静な目や、憧れの目や、肯定する目で見ている人がいる。そうしたいけれど、できない、しない人・・・。
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| 2005/5/5 | 「虹を操る少年」 東野圭吾著・・実業之日本社・・
ファンタスティックミステリー。「圭吾」という名が気に入っている。それで、選びました。不思議な力を持つ少年が主人公。「音楽」でなく、「光楽」でメッセージを伝えるという・・・。一気に読んでしまいました。
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| 2005/5/2 | 「来なけりゃいいのに」 乃南アサ著・・祥伝社・・
7編からなる、サイコ・サスペンス。いろんな職場で働くOLが登場。悲しい現実と向き合う姿、追い詰められる姿・・・女性心理が細かく描かれている。
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| 2005/4/25 | 「罪花」 高樹のぶ子著・・文芸春秋・・
6作の短編からなる。死に至るまでの、人物描写や、心理状態が細かく綴られている。そう、どの作品も「死ぬ」のです。ちょっと、こわい。
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| 2005/4/23 | 「バイバイ」 鷺沢 朋(草冠にこの字)著・・なんて読むの?・・角川書店・・
作者に興味があって。「モエ」かと思っていたけど違う。「勝利」ショウリという男の人が3人の女性と関わっている話。ショウリの自分見つけが主題と思うけれど、何とも頼りのない人・・・と思った。
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| 2005/4/19 | 「空中庭園」 角田光代著・・文芸春秋・・
隠し事をしないようにしようと決めている家族。表面的には特に変わったこともない普通の家族。その家族一人一人の裏側が、一編ごとにあばかれる。構成がおもしろい。
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| 2005/4/12 | 「花散る頃の殺人」乃南アサ著・・新潮エンターテインメント倶楽部SS・・
機捜・音道貴子が、事件を追うミステリーの連作。病んだ都会の犯罪を軸に、ばつ一の女性の心理などが描かれている。すぐそばで起こりそうな事件の数々。生ごみを収集場所へ捨てに行くときに、この小説が頭に浮かびます。
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| 2005/4/4 | 「天使に見捨てられた夜」 桐野夏生著・・講談社文庫・・
実は、本屋さんで買ったときに頭にあったのは、「塩野七生」さんでした。名前、似ていますよね。これは、村野ミロという探偵が一人の人間を追う、ミステリー小説。
文庫は、電車用にと思っているのに、続きが知りたくて、部屋でも熱中して読んでしまいました。
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| 2005/4/1 | 「喫水」 中沢けい著・・集英社・・
アパートで一人ぐらしをしている若い女性の、出来事ともいえない、出来事や、回想などが、織りめぐらされている。その女性は、いつもけだるそうで、眠そう。読んでいる自分までだるーくて、ねむーくなりそうでした。「喫水」を、辞書でひいてみました。私には、主題がつかめませんでした。
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| 2005/3/30 | 「軽いめまい」 金井美恵子著・・講談社・・
うーん、疲れた。一応最後まで読むには読んだけれど・・・。マンション暮らしの主婦の日常、時々、感じる、軽いめまいのようなもの、が淡々と描かれている。何に疲れたかというと、文体。一文が長いのです。1ページほど続くので、息切れがしそうになりました。
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| 2005/3/26 | 「えんじぇる」 香山リカ著・・イースト・プレス・・
「刹那」という名の主人公が、「空耶」という名のホストに恋をして、クラブに通うお金のためにホテトル嬢となり・・・いったい、何なの?と思いながら次を読みたくなる。最後まで、一気に読んでしまった。「刹那」の自分探しの旅。
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| 2005/3/25 | 「号泣する準備はできていた」 江國香織著・・新潮社・・
12編の短編からなっている。どの作品にも同じ空気が流れている。「かつてあった物たちと、そのあともあり続けなければならない物たちの短編集になっているといいです。」と著者は、あとがきに書いている。
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| 2005/3/21 | 「恋するために生まれた」 江國香織・辻仁成共著・・幻冬舎・・
二人は友情で結ばれた仲らしい。主題に沿い、交互に執筆している。二人とも理屈っぽいな。でも、私としては江國さんの方に軍配をあげましょう。やはり同性としてわかるところがあるのかも。
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| 2005/3/13 | 「寂しさの極みの地」 曽野綾子著・・中央公論社・・
ホテル経営の夫と受験を控えた一浪の息子を持つ、何不自由のないようにみえる一女性。夫とも、息子ともわかりあえなく、すれちがっている自分を感じながら、日常が進む。無限に寂しいところでのみ、近くに誰かを感じることができる・・・?
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| 2005/3/10 | 「瑠璃色の石」 津村節子著・・新潮社・・
曽野綾子さんの著書の中に、「友だち」として名前があがっていた。この本は、自伝的小説で、戦後のご本人の女学生時代から、結婚、二人の子どもを産み・・・の時代のことが書かれている。当時の小説家を目指す人々の様子や、文壇の様子がよくわかる。
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| 2005/3/7 | 「中年以後」 曽野綾子著・・光文社・・
「いつまでも、若いつもりでいたら・・・」と、姉が進めてくれた。著者が言う、「中年」とは、40〜65歳ぐらい。良き中年時代を過ごせれば、きっと、良き老年時代が訪れることだろう。自分磨きの中年時代、若い時にはわからなかったようなことがわかり、判断できる、おもしろい年代なのだ。
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| 2005/3/2 | 「いとしい」 川上弘美著・・幻冬舎・・
題名に惹かれて読んだ。’96に芥川賞をとったその翌年の作。なにげない、日常の物語なのに、登場する人物がどの人も異様感を漂わせていて、不気味。読んだあとも何だか煙に巻かれたような変な気分。数に執着する「私」と、腰までの長い髪を持つ「姉」・・・。
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| 2005/2/27 | 「エコノミカル・パレス」 角田光代著・・講談社・・
最近、直木賞(?)をもらったからだろう。借り出されていて、図書館にはこの本しか残されていなかった。題の通り、初めから、終わりまで、「お金」のやりくりをからめながら話が進む。今現実的に、お金に困っている人は、読まないほうがいい。身につまされるかも・・。
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| 2005/2/20 | 「夜明け前に会いたい」 唯川恵著・・(株)マガジンハウス・・
著者の出身地、金沢を舞台に繰り広げられる、恋愛小説。加賀友禅など、着物に興味がある人は、より、楽しく読めるかな?
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| 2005/2/16 | 「黒い天使になりたい」 谷村志穂著・・河出書房新社・・
携帯電話サイトで連載されたと書いてあるのを見て、へー、そういうのがあるのかと思って読み始めた。短編集が好きな方におすすめ。毎日、毎日、ケータイで小説を読んでいる人がいるなんて、私には考えられない。
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| 2005/2/15 | 「刹那に似てせつなく」 唯川恵著・・光文社文庫・・
’02の直木賞受賞作家。読んでみたいとは、思っていたが、さてどの本にしようかと迷っていた。これは、サスペンスで、読みやすそうだったし、後の解説を読むとひけなくなった。まあ、読んでみてください。最後まで、ひきこまれてしまいました。転機になった作品だそうです。
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| 2005/2/11 | 「魂の流れゆく果て」(フォト&エッセイ)梁石日著・・光文社文庫・・
話題になったビートたけし主演の映画「血と骨」。その原作者のエッセイ集。映画を見てきた友達が「強烈な場面が続いた」と言っていて、ちょっと見るにはびびってしまった。でも、なんだか、梁石日さんのことが気になって、この本を読んだ。生まれ育った町の景色を背景にした写真をはさみながら、語りが続く。あとがきにある、「この街の風景も、日本的風景の一つなのだ。」と言う言葉が心に残る。
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| 2005/2/6 | 「少女よ、大志を抱け」 谷村志穂著・・講談社・・
10年以上前に書かれた、初のエッセー集。素直な語り草が、気持ちいい。「結婚しないかもしれない症候群」が売れた時、チョッと興味があったけど、なぜか、この人のものは読んでなかった。今は、結婚されて子どもさんもおられるそうだ。最近書かれた本を読んでみたい気になった。
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| 2005/2/3 | 「きみのために できること Peace of Mind」村山由佳著・・集英社・・
この人の作品は、不思議な魅力を持っている。読み始めたらやめられない!!チョッと甘めの恋愛小説。忘れかけた青春、せつない感情、・・を思い出させてくれる。
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| 2005/1/30 | 「天使の卵 エンジェルス・エッグ」 村山由佳著・・集英社文庫・・
小説スバル新人賞の受賞作。村山由佳の「翼」を読んで、もう一作と思って読んでみた。純粋な気持ちを取り戻したい時におすすめ。
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